【感想・ネタバレ】新装版 しゃにむにGO 14巻のレビュー

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Posted by ブクログ

 だれかを支えることの難しさと1人で立つことの厳しさが描かれた13~14巻でした。正直、今までの巻数のなかで一番気に入ってます。

 支え方と愛し方。13~14巻は自分の支え方と自分の愛する者の愛し方が描かれていました。ルウイの母親と父親であるマリーとマサシの話を皮切りに恋愛関係や自分の懸けるものに対しての思いを幸せだけでなく苦痛も描き、愛しているのに苦しいと紙面から感情が痛いほど伝わってくるほど強烈な物語になっていました。自分が倒れても、相手が倒れても終わってしまう関係の苦しさ、しかしそんな中でも幸せなときはあった。だからこそ、もう一度好きになれる。ルウイの精神的成長、井出の自立する心、ひなこのやっとでた本当の答え、駿の脆さ、そのすべてが今回の話に繋がっていて、こちら側の心に深く染み渡りました。羅川先生の作品は2作程度しか読んだことがありませんが、人が自立する瞬間の喜びやそれに至るまで苦しみをこうまでしてしっかり描くのには本当に感嘆します。キャラクターがここまでじっくり下っていった階段を一気に駆け上がるように昇華していく様はいつみても良い。支え方や愛し方ひとつでここまで変われるんですよね人間は。

 新装版で見ている分、本来の単行本構成からは外れていると思いますが、この巻の分け方は今回すごい効果的だと思いました。そんな新装版しゃにむにGOも来月でラストだとおもうと幾ばくか悲しいですが、ラストもきっと感動できるのであろう。やっぱり羅川真里茂作品全部集めようかなぁ。

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2013年10月19日

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