【感想・ネタバレ】人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

とても面白かった。読む前は人間社会の中で生きるのを中断してヤギのような生活をした記録を書いただけの本かと思っていた。読む前の自分のヤギに対する解像度は4足歩行をしている反芻動物くらいだったけれど、ヤギの外部骨格を作る過程をたどることで、たとえば背骨は真っ直ぐだということや鎖骨がないことを知った。ヤギの解剖した骨をヒトのように組み立てているところは、発想が面白いし、ヒトの骨格と非常に比べやすくなった。ヒトもヤギも他の動物もやはり自分の生活に特化した形質を持っているから、比較はするものではないなと改めて思った。筆者がヤギになるまでさまざまな困難があったけれど、ヤギになりたいという熱意でやり遂げていて本当にすごいなと思った。研究も面白いし、ところどころ筆者のコメントが入っていて気軽に読めて楽しかった。
「深い知性を離れ、泳ぎ出す僕についてきてくれ。一人だと溺れてしまうかもしれないからね」という言葉が素敵だなと思った。
脱人間を図る取り組みをトランスヒューマニズムというと知れた。

0
2023年02月02日

Posted by ブクログ

プレイリードッグって、もっとも言葉巧みな動物なんですね。知らなかった

「あの大きくて、青い三角がまた出たぞ」って意味の声をだせるんだって。まじでスゴイ

……ヤギ全然かんけいないけど

0
2022年12月27日

Posted by ブクログ

もし、小さい時に読んでいたらもっと科学に興味を持っていたかもしれない。
大真面目に、ちょっとふざけた科学の使い方として最高だった。

0
2022年01月06日

Posted by ブクログ

優れた知性と才能を、ある意味有効活用している。

好奇心をくすぐられる人だ。

そういえば、トースタープロジェクトも気になってたけど実際に本は読んでなかった。

0
2021年09月09日

Posted by ブクログ

ヤギと心が通じた(みたいな)写真は感動した。語り口も面白いし、実行するまでの行動力にも驚いた。友達になりたい。

0
2021年02月16日

Posted by ブクログ

タイトル通り、ヤギになってアルプスの山を超えるノンフィクション
2016年イグノーベル賞受賞の研究

トースターをゼロから作って早6年
同級生や彼女達はちゃんとした職に付いて将来ある生活をしている中、自分の仕事といえば姪の飼っている犬の散歩だけ
親と同居しているのである程度の生活はできているが、自分の将来については悩ましい
そこで思いついたのが「あ、動物は悩みなんかないんじゃないか?」
そして「象になってアルプスを超える」研究で助成金の申請をしたのだった


象になるには大型すぎ、鼻の再現には高度なテクノロジーが必要
なので対象はさっそくヤギに変わる

動物になりきる儀式を行うシャーマンの話を聞きに行ったり
ヤギは言葉を解さない、思考中枢が人間とは異なるので、その部位を電気的に遮断しようとしたり
ヤギになりきるために義肢を作ったり
草を食べるために消化のシステムを研究し、セルロースを消化分解するために反芻をしようとしたり

そして実際にヤギの群れと共に行動したり



控えめに言って「頭おかしい」(笑)

一番ウケたのは、ヤギの胃液を使おうと思ったけど病原菌の可能性から断念し、分解酵素を使おうと思って入手したものの、使用用途がバレていかなる状況においても許可できないと止められるところかな
十分な水で薄めるかトイレに流して廃棄しろというアドバイスいいよねー(笑)


まぁ、やってる事は頭おかしい人のそれではあるんだけど
全部読むと流石イグノーベル賞を受賞するくらいに何かと考えさせられる
ヒトと他の動物の違いは何か?
個人的には複雑な社会性を持っているかどうかだと思うけど、何をもって複雑とするかだよね
社会的な行動をする動物はいっぱいいるけど、人間との区別の基準の定義は難しいと思う

0
2020年12月01日

Posted by ブクログ

やらなければいけないことに押し潰されそうだったとき、本屋で見つけて購入しました。

「ヤギになりたい」というバカらしくも思えるような目標に対して、真剣に悩み、実現してしまうのを見て、自分の視野が広がるような感覚がありました。ついでに、ヤギの身体構造や生き方のすごさも学べます。

0
2020年09月24日

Posted by ブクログ

(未来・過去について思いを馳せて、心配・不安を覚えずにはいられない)人間をお休みして、ヤギになろうとした男の物語。象になる研究プロジェクトを提出したのにシャーマンに象よりヤギになった方がいいとアドバイスをもらえばヤギを目指し、ヤギと同様一時的に言葉を話せない状態になることを試み(現代の技術では安全性の面で無理だった)、四足歩行するためにヤギの解剖を手伝い四足歩行するための器具をつくってもらい、草を噛み潰したものを圧力鍋で糖とすることで草を食事できるようにして、本当にスイスでヤギの群れと生活をともにしている。行動力がどうかしてる(褒め言葉)。
表紙をはじめとした写真・挿絵は単体で見てるだけでも面白い。

2016イグノーベル賞受賞

0
2019年03月17日

Posted by ブクログ

イグノーベル賞を受賞したトーマスの本
トースターをゼロから、は読んでおらずこちらから。
(その後に読んだ)
とにかく楽しめたし、訳がよい感じだったと思う。
これくらいなら大袈裟感も直訳感もなく、日本語本として読める。
ヤギに混ざったトーマスに「トーマス、うしろ!」のキャプチャーも好き。
ヤギになった感覚とか、人間を休憩している感は全くないし、ほぼそこへの感想はなかったし、ヤギになってみた結果、の結果というよりはなるまでが主。
成し遂げるためにどんどん色々な人、権威に会いに行き、知識協力アイディアを得ていくあたりが爽快
トースターも読んでみよう。

0
2018年10月29日

Posted by ブクログ

就職出来ないという悩みを、ヤギになることで忘れよう。
といわれてどうお感じになるだろうか。
十中八九、「何を言っているんだこいつは」と感じるだろう。
しかし著者はこれを思いついてしまったので、実行に移してしまうのだ。著者は最初から最後まで、勢いで生きている。本人も自分の顔写真に「Mr.無計画」とキャプションをつける程である。
はじめは私もはははと笑いながら読んだ。だが読み終わって、ふと考える。我々は、私は、頭でっかちになっていないか?慎重は行動に起こさないことの言い訳ではないのか?著者は、思いつきを行動に移し、周りを巻き込み、計画は変更になりまくっても最後までやり通す。そんな著者を、周りの人も呆れながらも手助けしてしまうのだ。

考えすぎて、足がすくんだ時に読み返したい。飛び込め!

0
2018年09月17日

Posted by ブクログ

今の関心事のためなら、永遠に人間でなくなるかもしれないリスクを平気で取りにかかろうとする、そのクレイジーさがたまらない。天性の行き当たりばったりさに感心し、なぜかそこに降る幸運で、不思議と願いがかなっていく。そんなのアリ?
一番しんどかったであろう、アルプス越えはしごくあっさりのページ配分で、彼の興味と情熱の偏り具合にしびれます。ヤギがどんくさい仲間として認めてくれたのもむべなるかな。次は何をやってくれるのだろう?
翻訳臭さが気になって星4。

0
2024年04月17日

Posted by ブクログ

原題は「ヤギ男 (Goatman)」。
著者はイギリスのロンドン在住のアーティスト。

この本の面白さは、どうしたら都会に暮らす人間が身も心もヤギになれるか、人間らしさ200%の葛藤に溢れているところにある。

資金調達から実際にヤギ男になるまで、伝統知や科学を頼るべく、シャーマン、研究者などたくさんの人間とやり取りしてきたようすが、生き生きと描かれている。

0
2021年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者のノリがよくて楽しかったけど、ヤギになるのは最後の少しで、ヤギになるまでこんなに大変なんだよという過程が大半。4足歩行も草を食べるのも難しい。ヤギになってから、ヤギシチューを喜んで食べたのには笑った。やはり草だけではキツイよね。

0
2021年02月22日

Posted by ブクログ

ただ単にヤギコスして一緒に群れてみるだけかなーとか軽く構えて手にしたら、とんでもない一冊でした。まずヤギの魂から思考へ、その身体構造へ、解剖までしてできる限りヤギそのものへと近づこうとするプロジェクト。人間の「悩む」ことからの解放から始まった、サイエンス・ドキュメント。何度も一線を越えかける姿にも、たっぷり笑わせていただきました。次は何のプロジェクトかしら。

0
2019年08月05日

Posted by ブクログ

こんなにも突拍子も無い実験を至極不真面目な動機で、至極真面目に取り組んだ筆者と関係者には多大な敬意を評します、そのニュアンスをうまく訳してる訳者にも。でも僕はヤギにはなりたくないねw

0
2019年02月12日

Posted by ブクログ

人間の生活に嫌気が差した筆者が完全にヤギになるにはどうしたらよいかを研究し、実践するという突拍子もない内容の本です。計画当初は象だったのですが、象は大きさ的に難しいとなり、ヤギになることにしたそうです。動物解剖学者やシャーマン、医者、義肢装具士など様々なひとの協力を得てヤギのように四脚歩行できる器具を開発。七転八倒しながらどうにかスイス・アルプスの山の斜面をヤギの群れと一緒に歩くことに成功しました。筆者のこのバイタリティはどこから来るのかと思いつつ終始ニヤニヤしながら読みました。面白かったです。

0
2018年10月10日

Posted by ブクログ

人間お休みしたいと思っても全力投球でヤギになろうとはなかなか思わないだろう。それをやってのける作者の謎のエネルギーは尊敬。やる気がないのかあるのか。
精神的面(?)スピリチュアルから入ってヤギの生態社会性、肉体的特徴はてはエネルギーの補給方法までヤギになるぞ。が溢れてて笑えます。助言を求めたシャーマンや学者達からは異常者とみられながらも最終的には熱意が伝わって協力してもらえるし。そして実際にスイスに行ってヤギと戯れる写真の数々。学問とはこういうことか。

0
2018年05月11日

Posted by ブクログ

トースターの時みたいに、いきなり鉱山に行って鉄鉱石を取ってきたりはしないので、そういう行動に期待して読むと、はじめの2章は行動より思考が多く、なかなか始まらない感じがするかもしれないが、そういうのは3章以降にあり、充分笑えるので、安心して初めの2章をじっくり読んで欲しい。
人間と動物の違いはどこにあるのかということを脳や骨格といった生物学的なアプローチにとどまらず、精神、心理まで分析し、人と動物の歴史もあわせて紐解く、初めの2章もかなりおもしろいから。
もちろん、実際にアルプスに行ってヤギの群れに入り、ヤギと同化しょうと四苦八苦する5章は笑いが止まらない。いや、本人は本当に大変だっただろうとわかるだけに。
人間の悩みから解放されたいとヤギになる努力をしてきたが、そんな大変なことしなくても「ヤギ農家になればいい」と気づくところが最高に脱力できる。そうよね、別に無理しておいしくない草を食べてヤギにならなくても、俗世間から遠ざかって生きればいいんだものね。でも、トーマス君は俗世間にいながらにしてヤギのように悩まずにいたいのだろうね。そしてそれは、無理だ。
結論は分かっていても、ここまでできる人がそもそもいるということ、彼の発想を実現するために付き合ってくれる仲間がいることは、人間の素晴らしいところじゃないかなと、ポジティブな気持ちになれる本だった。人間もなかなかいいものだな、と。

0
2018年01月03日

Posted by ブクログ

トースターを鉄鉱石から自作するという、無茶苦茶な実験で鮮烈な世界デビューを果たしたトーマス・トウェイツ氏の第2弾、今回は「ヤギ男になる」がテーマらしい。表紙から想像するに、自作の着ぐるみを身に付けてヤギと寝食を共にする、そんな内容だと思っていた。

トウェイツ氏はある公益団体から、このプロジェクトの資金援助を受ける事になるのだが、その申請の際の記載内容が、人口の胃を開発して草を消化するとか、外骨格を装着してのアルプス越えなど、既に若干うさんくさいのである。しかも申請の時点ではゾウだったのだが、あとから無断でヤギに変えてしまったのだ。

しかしながら、人間とヤギの違いについて哲学的な考察から始まり、脳に磁気刺激を与えるTMSという装置を使用した実験を行い、また実際にヤギを解剖して骨格や筋肉そして消化器官を調べるなど、テーマはクレイジーだがアプローチの方法は意外なほど論理的であった。

様々な人々や団体を巻き込んだ、壮大な実験の結末はどうだったのでしょうか?ネタバレになるので結果は書かないが、今度はどんなくだらない事に挑戦するのか、少し気は早いが次回作も楽しみである。

0
2017年12月02日

Posted by ブクログ

終始ふざけたトーン(実際ふざけてるか)だけど、
きちんと専門家に話を聞きに行っているし、
意外とためになるのかもしれない

でもやっぱり読み終えて思い出すのは、ふざけてる場面

0
2024年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

イグノーベル賞受賞とのことで、くだらなくても何か研究をしたのかと思って読んだんだけど、そういう内容じゃなかった。くだらないことをやってみようという姿勢はすごい好きなんだけど、ちょっとした事柄について色々調べて膨らませてあーだこーだいう能力(こういうの一言でなんていうんでしたっけ?)に長けた人なんだと思う。という感想になったのは訳のせいもあると思う…

0
2023年09月21日

Posted by ブクログ

トーマス・トウェイツは、ロンドン出身、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン及びロイヤル・カレッジ・オブ・アート卒のグラフィック・アーティスト。
トーマスが大学院の卒業制作として行った「Toaster Project」は、トースターをゼロから自作することを目標に掲げ、鉱山で手に入れた鉄鉱石と銅から鉄と銅線を作り、ジャガイモのでんぷんからプラスチックを作るなどして完成させたもので、世界中の様々なメディアで取り上げられ、その記録(日本語訳)は『ゼロからトースターを作ってみた』として2012年に出版(2015年文庫化)されている。また、完成したトースターはロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館のコレクションとなっている。
本書は、トーマスが第二弾として挑戦した「GoatMan Project」、即ち、ヤギのように四足歩行できる人工装具を使ってヤギになり、アルプス山脈を越えるプロジェクトを描いたノンフィクションである。尚、このプロジェクトは、イグノーベル賞(人々を笑わせ、かつ考えさせた研究に与えられる賞で、1991年に創設された)の生物学賞(2016年)を受賞した。
最初に、コンセプトを聞き、更に、(冒頭に書かれているように)そのきっかけの一つが、人間特有の悩みから逃れるために「人間をお休みする」ことと知ると、「何とバカげたことを」と思ってしまうのであるが、実際のプロジェクトの中で行っていくことは、ヤギの魂を知るためにアニミズムを研究し、ヤギの思考に近づくために脳の刺激実験を受け、ヤギの四足歩行を真似るためにヤギを解剖して補助器具を作り、ヤギと同じ食事をするために草から栄養を取る装置を開発するという、徹底したものである。
これらの実験や研究が何かの役に立つのか否かはわからないのだが、「役に立つこと=価値」という行動原理が限界に達し、社会に歪みすら与えつつある現代においては、役には立たないけれど面白いことをとことんやってみることに、また、その記録を笑いながら読んでいることに意味があるのかも知れない。
因みに、イグノーベル賞を継続的に受賞している常連国は日本と英国で、創始者のエイブラハムズ氏は「多くの国が奇人・変人を蔑視するなかで、日本と英国は誇りにする風潮がある」と語っているそうなのだが、それは、日本人的な発想・アプローチが、現代世界の問題を乗り越えていくためのヒントになることを示唆しているのかも知れない。(少々飛躍し過ぎだろうか。。。)
読者としても、「人間をお休みして」笑いながら読めばいい一冊なのだろう。
(2023年2月了)

0
2023年02月10日

Posted by ブクログ

引き続き、村井理子さんの手がけた本を読んでみた。

私の場合、前段「ゼロからトースターを作ってみた結果」の存在を知らないまま、この本だけを読んだが、おそらく前段から続けて読むとさらに面白かったとおもわれる。

さて、トースターで注目されたデザイナーというかアーティスト、兼、研究者のトーマスが、今回はヤギになるプロジェクト。
何を言ってるんだと思うが、それを本当に真摯にやってるのだから、なぜかこちらもそれについての疑問は無くなる。
各分野の専門家に丁寧に話を聞きに行き、クレイジーさに呆れられつつも、丹念にプロジェクトを練り直していく様子は尊敬に値する。

第1章の魂の話がけっこう長くて、離脱しそうになったが、2章の思考、3章の体、4章の内臓、と来て、どんどん話は短くなり、具体的になっていくので、後半は読みやすさが加速する。
そして5章で、トーマスはついにヤギと共に時間を過ごし、ヤギスタイルでアルプス超えを実行する。すごい。
というか、やっぱり足腰腕首がすごく痛そうだ。
バッタ?を食べるシーンは写真だけなのか、これは涙目にもなるでしょ。

2章の後半で登場した、人間もだんだん家畜化され、おとなしい個体が多く生き残ってきた、というエピソードが面白い。
若い、攻撃的な雄が、反社会的、反体制的みたいな理由で、死刑になることでその遺伝子が淘汰されてきた、とのこと。
そして動物にもいくつか存在が認められている、その種族で通じる、主に音声による複雑なコミュニケーション=言語についての一節が面白かった。
いわく、言語には過去を表すシステムがある。自己に起こった出来事を物語として、アイテムのようにいつも出し入れできることが言葉の強みであるというような話で、ふむふむと楽しく読むことができた。

カラーの写真が後半に多いのも注目。
グロいかもしれないがリアルさが伝わる解剖シーン、そして美しいアルプスとヤギとトーマス。
わざわざこの両者をカラーにしてある親切?設計にいろいろと恐れ入った。

0
2023年01月12日

Posted by ブクログ

ヤギになろうとして、精神面と身体面の両方から攻めるのが素晴らしい。
トースターをゼロからつくる!のスタート地点を「郊外の湖に自転車で行って、全裸になって自転車と服を全部捨ててから」に定めた人だけのことはある。

象になるプロジェクトにお金だしてくれる機関に、象じゃなくてヤギになるプロジェクトに変更したことを伝えなかったくだりまじヤギ(褒めてる)。
そもそも、まだ起こってもいない未来に怯えたり、やらかした過去を後悔したりしないようにヤギになろうとしてきてたはずなのに。
「許可もらうより謝った方が早いから」報告しないとか…それできる時点でもうかなりヤギなのよ(褒めてる)。

実はこの時点から思考もヤギ化しつつあったのではという疑問を持ち始めるとちょっとホラー。

0
2022年08月21日

Posted by ブクログ

●人間(著者)がヤギになるにはどうすればいいのかを真面目に考えて行動に移すというふざけ倒した本。読み物として、ユーモラスで面白かった。

0
2018年11月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「動物になると悩まずに済むのではないか?」と誰でも一度は思うけれども誰も実際にしようとはしなかったことを真面目に実現させようとする筆者。
笑えましたが勉強にもなりました。
人と他の動物の違いは心の中で時間旅行ができる力があるかどうか、というのが納得させられました。

0
2018年07月21日

Posted by ブクログ

人間世界の悩みから解放されて、少しの間本能だけで自由に生きる動物になるという試み。現実逃避の思いつきで始めたような軽さですが、ヤギに近づくために脳、骨格、内臓を突き詰める姿勢にあっぱれです。アホなことしてるなぁとも思いながらも最後ヤギの群れに受け入れられてる姿はなんだか微笑ましい。

0
2018年06月17日

Posted by ブクログ

ヤギになってみた結果が詳しく書かれていないのが残念だが、これは邦題の訳し方のせいなのか。ヤギ男実験のその後が知りたくて読んでいたので期待とは違ったが、第5章が面白すぎたので許す。

0
2018年03月28日

Posted by ブクログ

おお!あのトースターの彼が帰って来た!
しかもかなり馬鹿馬鹿しい内容で!!

と思い、本書のトーマス・トウェイツ並みのハイテンションで手にして一気に読んでしまいました。
…うーん…他の方も書かれていらっしゃいますが、ヤギになる過程をリポートしていて、本来の目的である「人間をお休みして」現実逃避してみた結果について書かれては居ないですね…。まあ、結果こういうリポート書いてますって事なのかな?無職からの現実逃避を全力でした結果イグノーベル賞までたどり着いたよ、という事?(笑)

脳神経を刺激して言語機能を遮断してしまう発想とかもうSFだと思うのですが、スレスレな機能を肉体に施してヤギ化に邁進していくアッパー系行動力は脱帽ものです。

0
2018年02月15日

Posted by ブクログ

悩み事を抱えたとき、多くの人はそれを解決するために、考えたり、行動したり、誰かに相談したり、する。近所の犬や猫を見て、いいなこいつら悩みなんてないだろうなとか、誰もが思ったことがあると思う。この作者のすごいところは、では動物になってしまおうと考え、行動したこと。そして選択したヤギになるために徹底的にヤギを分析。ヤギの時間のとらえ方なんか考えたことなかった。過去と未来が無いない=悩まない。胃袋まで作り上げて、スイスまで行き、アルプスのヤギの群れに入っていく作者の写真を見ると、この人のこと本当に好きだなという感情が湧いてくる。くだらない事に真剣な人は大好きだ。

0
2017年11月30日

「ノンフィクション」ランキング