【感想・ネタバレ】美女と野獣[オリジナル版]のレビュー

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Posted by ブクログ

ディズニーアニメや映画、ミュージカルなどで広く知られる「美女と野獣」の原作として、前にボーモン版の短編をよみましたが、こちらの方が「元祖」であるようで、ボーモン版は本作を「子供向けに要約したもの」だということが分かりました。

なるほど、大きなあらすじに変化はありませんが、本書の方がディテールまでこだわって作られていることが良くわかります。ベルの内面的な美徳や、ベット(野獣)の特性についてなど、設定が良く考えられていて作品世界の「厚み」を感じる一方で、登場人物(種族)の「妖精」の存在が物語を複雑にしているように思いました。
キリスト教圏ならではなのでしょうか、王権と妖精(と、妖精の世界における要請同士の力関係や秩序)が複雑に絡み合っているため、またその説明が一人の妖精のセリフで語られているために状況を理解しづらく、ラストの長台詞部分は一部読み飛ばしてしまいました。

わかりやすく、楽しめるようにアレンジされたアニメ版やミュージカル版などから作品に触れることをお勧めしますが、さらに興味を持った人には「原作」として本書も紹介したいと思います。

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2024年05月08日

Posted by ブクログ

あれえ、こういう民話読んだ気がするけど、似たようなのがあったかな。
おとぎ話のようなのに、途中で、ディズニーランドのパレード並のものが出てきて面白かったです。
ベット、はじめっから紳士。

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2017年06月02日

Posted by ブクログ

20170120
オリジナル版、面白かった。
一部の流れはほぼボーモン夫人と同じで、二部は結婚することになってからのその後が描かれてて、わりと長かった。
野獣がなんで野獣になったのか、野獣さんが説明してくれてスッキリ。でも読んでから気づいたけど、どこかの解説で読んだかもしれない。
文章も読みやすく、一気に読めたけど、もともとわかりにくい文章なんだろうなぁと思える複雑さだった。
いや、翻訳しにくい文章なのかも。
妖精の話がわかりにくかった…
ボーモン夫人がざっくり削ったエピソードは大胆だけど、わかる気がした。笑

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2017年01月21日

Posted by ブクログ

ベルが高潔すぎて、俗っぽい人間の感情を持たないので、人造人間かよと思いながら読み進む。はあ、実は王女様だったらしく、納得。要するに美智子様みたいなもんで、そりゃ美人でたぐいまれない高潔さを持った設定になるわね。後半は今まで日本で普及している版でごっそりはしょられてる箇所で、妖精が力を持ち王国にかなり関わってくる。妖精には出来ないことはないらしい。でもなんかな、解明できない未知のことは都合つかなくなると「妖精のせい」ってなんだかな。おじゃる丸も妖精だしな。物語は会社に行くのがイラつく位、引き込まれましたよ。

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2019年02月03日

Posted by ブクログ

原書タイトル『La Belle et la Bête』(la Bête:愚か者・獣)
1740年 ヴィルヌーヴ夫人によるオリジナル版。
一般的に広まっているのは子供用に書き直されたボーモン夫人版で、ディズニーアニメなどはボーモン夫人版をベースにしている。
オリジナル版の初の校訂版が2008年というから、いかに忘れ去られた存在だったかわかる。

「訳者あとがき」が興味深かった。
オリジナル版の野獣は、見た目どころか「愚か」というハンディまで負っている。才気や知的な魅力すら封印され、ただ「善良さ」のみでベル(美女)の愛を勝ち取らなければならない。
そのルーツは、17世紀の「タンドルの地図」(タンドル:無償の愛、愛情)に見ることができるという。
この寓意図でタンドルの地へ到達するには「好み」「評価」「感謝」の三通りの方法がある。
本書が目指したのは、物語にするのが最も難しい「感謝」の道。ただし、そのベルでさえ本当の意味で「感謝」の道を踏破したとは言えない。

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2017年06月06日

Posted by ブクログ

昔、ボーモン夫人の「美女と野獣」は読んだ事があった。
でも、オリジナル版というものがあると知って、映画もある事だし読んでみようと思った。

なるほど、結構話が入り組んでるというか、登場人物も多く読み進めるのに苦労した。
ハッピーエンドだからいいけど、妖精がいろいろ絡んでいるのね。
もう1回ボーモン夫人のを読んでみなくっちゃ。

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2017年04月03日

Posted by ブクログ

こては童話と言うよりもハーレクインロマンス。ロマンチックではあるものの冗長で説教臭い。こちらが忘れ去られ簡潔で無駄のないボーモン版が残ったことは頷ける。

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2017年02月05日

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