【感想・ネタバレ】大いなる眠りのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

読むのは結構しんどいが、心地よい疲れだ。
一応ミステリだが、謎解きにあまり意味はない。ちょっととってつけたような種明かしだし。独特の比喩に一言多い登場人物、一筋縄でいかない会話。そしてとにかく行動する探偵フィリップ・マーロウ。一匹狼で妥協がない。その行動と言葉が本作の魅力。

0
2023年10月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

村上春樹の訳者あとがきに、すべてが要約されている。
チャンドラーの長編第一作である本書は、1939年(著者51歳)に発表された。
わずか3カ月で、書き上げている。
細かなプロットの積み上げではなく、フィリップ・マーロウの身の動きに目を引かれる。
書きながら、手を動かしながらどんどん筋をこしらえていく。それが文章を書くことのいちばんのスリルなのだ。そしてそのダイナミズムは自然に読者にも伝わっていく。
チャンドラーは言葉を躍らせる。
我々は誰しも自由に憧れる。しかし自由であるためには、人は心身ともにタフでなくてはならない。

0
2021年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フィリプ・マーロウは元警察官の私立探偵。ハリウッドに住むスターンウッド将軍に、とある脅迫事件について調査を依頼される。
将軍には二人の娘ヴィヴィアンとカーメンがいるが、ヴィヴィアンの夫ラスティ・リーガンは1ヶ月前に行方不明になっている。将軍はその件についても気にしていた。
マーロウが脅迫写真ガイガーを追い始めると彼は古本屋を隠れ蓑にして猥褻写真集の貸し出しを生業にしていることを知った。
ガイガーの店から彼の車を尾行して自宅を突き止めたがそこへカーメンがやってきた。
その後、発砲に気づいて屋内に飛び込むとガイガーの遺体と全裸のカーメンを発見した……。



1939年発表のチャンドラーの最初の長編だそうです。
訳は村上春樹。
少々読みにくいかな、といった感じでした。
これは訳の問題なのか元々の話の運びのためなのかちょっとわかりません。
ガイガーの死の真相が分かった時点でもう話は終わるのかな、という雰囲気になったけれど、まだ本の半分くらい。
将軍からはラスティ・リーガンの行方を調査して欲しいとも依頼されていないので、一体これからどんな展開になって行くのか皆目見当がつかず。。。
しかし、後半からがぐっと話の濃さが増してきました。
ガイガーの脅迫からどんどん転がっていって、ラスティが一体どうなったのか、どうして行方をくらましたのかということがわかり。
誰も幸せにならない結果で、余命幾ばくもない父親を案じたヴィヴィアンの気持ちは痛かったです。

0
2016年11月19日

「小説」ランキング