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読みたい、読みたいと思いつつ手に取るタイミングが遅れていたが、ようやく暴虎の牙を読むことができた。
内容は全く事前に触れていなかったため、大上の再登場には純粋に驚き喜んだ。
この小説のいくらかに事実が含まれるのか?と思うと背筋が凍る思いは毎度のことだった。
今回も強烈で愉快なキャラクターが多数登場したが、中でも今回の主役=虎は強烈だった。ただ、自身が誰にも言えず苦悩を抱えている姿や、ひとつの苦悩が去るとまた苦悩が訪れる状況には、一般人でも共感できるところもあり心の残った。
まさかの結末には毎度、柚月裕子さんには驚かされ読み終えた。
シリーズ完結と裏表紙には書かれていたが、日岡の今後は知りたいし、そういう読者の方も多いのでは?
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大上から日岡へ。
シリーズ完結編です。
上は大上の過去を含め沖という男との関わり。
下は大上の死後、出所した沖と日岡の関わり。
暴力に生きる沖たちの描写が凄まじく、怒りの行き場をただ探すだけ人生を日岡はいかにして止めることができるのか。
人生とは、あっけなく虚しいです。
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広島呉原最大の暴力団・五十子会と、愚連隊「呉寅会」を束ねる沖虎彦との一触即発の危機に、マル暴刑事・大上章吾は間一髪で食い止めることに成功、沖は収監されることに。時は移り平成の世、逮捕直前に裏切った人物に報復を誓い沖はシャバに戻るが、かつて大上の薫陶を受けた呉原東署の刑事・日岡秀一が沖の暴走を止めるべく動き出す。果たして沖の運命は?
沖の暴走を止めるべく奔走した大上とその遺志をついで奔走する日岡。自らが正義とするもののために動いた2人の刑事の熱さが伝わってくるとともに沖もまた自分の正義のために動いたのだろう。ただ、沖の場合には仲間の裏切りがあったために暴走し、独善的になってしまったが故の最期なのかもしれない。
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結末まで予想がつかない。ヒヤヒヤしながら読み、最後は心を失われた。執着しか希望が持てない沖の心の弱さがなんとも哀れだし、三島の今後の人生も想像するだけで悲しくなる。
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え?続きは?これで終わり?という読み足りなさが残る結末。ガミさんにまた出会えたこと、パナマ帽にまつわるストーリーを読めたことがよかった。完結とのことだが、日岡の成長をもっと見届けたい次第。
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まさに暴虎の牙である沖虎彦。
読み終わったときは、何故かポッカリ心に穴が空いたような虚しさが漂った。
ガミさんの意志を継いだ日岡の活躍がもっと見たかった感はあったが、ガミさんとまではいかないものの、ガミさんのように変貌した姿が垣間見れたのは、頼もしかった。
それにしても、この男臭い世界を女性の柚月先生が描かれていることに驚いてしまう。
シリーズ完結とあるが、日岡のその後を見たいのは私だけだろうか。
最後にviviさん!!!
ようやく読み終えることができました。遅くなりましたが孤狼の血シリーズをありがとうございました♪
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孤狼の血シリーズ三作目の下巻にしてシリーズ最終巻
沖は出所後、自分が逮捕されるきっかけとなった密告者を探すため動き出す
が、しかし事態はドンドン不穏な方向に向かっていき...
沖、三島、元の小学校時代との対比がラスト付近に出てきて印象に残った
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202301/上下巻まとめて。これまた傑作!シリーズ1作目が素晴らしすぎたので、申し訳ないけど以降のハードルあがってしまい1作目の衝撃を超えられない面はあるけど…。
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孤狼の血シリーズ1作目で大上メインの話、2作目では日岡メインの話、そして3作目の今回はどういった視点で描かれるのかが興味深かった。
沖を中心に、服役前は大上、出所後は日岡との絡みで時代背景を合わせてくるとは…
見事としか言いようがないです。
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大上から警察官としての生き方を教わった男は
時代のうねりに流されたのかなと感じました。
生きる時代が違えばまた変わったんだろうなと。
駐在所勤務時代が一番輝いていたようにも思えます。
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面白い。かのヤクザ映画『仁義なき戦い』を見るよう。圧倒的な暴力シーンの連続。裏切り者は誰か?やっぱりそうか。日岡刑事に手柄を挙げさせてやりたい。続編希望。
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グロい系が無理な人は読まない方がいいかも…というくらい指詰めるとか腕切り落とすとかドンパチ系満載。
ただ、そういうグロさを超える面白さがあります。とうとうシリーズ全部読んでしまいました。寂しい。
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おもしろかった。沖の動きに目が離せない。大上亡き後の日岡に頼もしさを感じるようになった。日岡はいつも間に合わないという言葉、心に残った。
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上編では大上のキャラが見事に引き出されたように感じたが、下編では日岡刑事が沖と絡むシ―ンが少し少ないように感じた。大上と日岡は同じ匂いを持った刑事ではあるが
本質的に違う部分を巧く描いており、面白さを感じた。最終章の意外な結末にはちょっと味気なさが残った一冊でした。
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下巻では、日岡が登場。でも最後まで読み進めても、出番は控えめ。もっと日岡と沖が対峙するところを見たかったと思いました。ということで、この物語の主人公は、日岡ではなく、沖、三島、元の3人のヤクザ。柚月さんの描くヤクザは、相変わらず悪いけど魅力的。最後、読み進めていくに従って、結論はなんとなく、こうなるかなあと思いつつも、だんだんと切なくなってくるストーリーでした。
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十二章~二十三章 エピローグ
抗争直前に止めることはできたが……
逮捕された沖は裏切り者に制裁を誓う
平成16年
呉原東署の日岡は出所した沖の暴走を止めたい
突っ走る沖は……
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暴力団と愚連隊の沖たちとの抗争を、ガミさんが寸前で食い止めるところで昭和57年の章は終わり、平成16年の章は、大上の墓を沖が訪れるところから始まる。
その沖の暴走を止めるべく、日置が奔走する。
そして、沖の運命は?
「弧狼の血」シリーズの完結編とのことだが、これで終わるのはあまりに惜しい。まだまだ続いてほしいシリーズ。
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上巻は若さ故の危うさが漂いながらも,なんだかんだ上手く行く"青春"のようなものを感じたが,
それも長くは続かず,下巻ではどんどんと崩壊に
近づいていく感じが読んでいて切なかった。終盤に日岡と沖が対面する場面は熱くなったが,意外とあっさり終わってしまった。虎狼の血シリーズを完走した上で,私は沖が一番好きかもしれない。
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今のところ「虎狼の血」シリーズの完結編らしい。懐かしい大上と日岡に会えましたが、期待値が高すぎたせいで本作はイマイチ・・かな。星は厳しいけど三つで。
特にラストがあっさりしすぎ。これでシリーズ終わりなの?かと・・まだまだ続く様な気がしているのは私だけでしょうか。ちょっとしたサプライズも仕掛けてあるが成功しているかどうかは微妙である。
また敵役の沖があまりにも人格が壊れている。特に刑務所を出所してからの執拗なまでの裏切り者探しの顛末は全く好きになれない。前二作には極道ながら筋の通った人間も登場してのめり込めたが、沖は同情すべき生い立ちではあるものの、暴力に飢えたチンピラとしか私の目には映らず、イキがる中学生がそのまま大人になってしまった様にしか見えない。
本作では大上が半分、日岡が半分の物語になっている。個人的には懐が深く人間的にどことなく深みを感じる大上に惹かれるところが大なので、もっと大上の活躍を味わいたかったので少し欲求不満気味でもある。
以上残念なところを二、三点上げたが、それでも本作品は十分面白く、まさしく一気読みではあった。あくまでも全二作が素晴らしかったので、本作は割を食っている。
次作があるとすれば、ぜひ大上を中心に据えた物語を味わいたい。
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「孤狼の血」シリーズ完結編下巻
広島を我が物にするべく暴走しまくる呉虎会の沖はさらに勢力を伸ばしていた。
そこで暴力団笹貫組が本気で呉虎会を潰しにかかる。
仲間をやられた沖は笹貫組組長を狙うが、その情報は警察に漏れており、沖らは大上に逮捕された。
そして時は平成16年。
18年の懲役刑を終えて沖が出所した。
懲りることなくさらに暴走する沖。
大上はすでに鬼籍に入り、その後を継いだ日岡刑事が再び沖を追う…
「凶犬の眼」の時の日岡と比べると、貫禄がでてきてはいるが、何かにつけてガミさんのようには上手くいかない。
読者としては、そこがもどかしく、「暴虎」として描かれている沖の暴走ぶりが激しすぎて、ちょっと引いてしまった。
これで完結だと、日岡の立つ背がない気がするなぁ。
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さて下巻。
五十子会に対する大上と沖のそれぞれの因縁がどう絡んでいくかと見ていたが、そっちへ行っちゃったか。
大上は五十子会を潰す目的で沖に近づいたと思っていたのだが…。
時は移り、平成16年。大上の時代から日岡の時代に。
長らく収監された沖が出所し、逮捕される直前に裏切った人物への報復にひた走る沖を追う日岡。
大上の気持ちはもとより周りが変わったことにも気づけず一人だけ昭和なままの沖の姿が浮いていて、話の展開としてはやるせない。
日岡は沖とはほとんど絡めず、係長をうっちゃって指揮する姿の威勢は良いが、先手を打てない捜査は大上に遠く及ばず。
シリーズ完結編と銘打たれていた割には尻すぼみな印象。確かに、このままでは日岡は終われない(by 松坂桃李)、ではないかい。
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3部作の最終作!ドキドキワクワクしながら一気読みしました。
上巻はよかったけど下巻の終わり方が…
ガミさんのあのパナマ帽沖からもらったってわかった時ガミさんは沖の形見みたいな感じでずっとつけてたんやな〜と思ったら違った。ただ巻き上げて気に入ったから…?沖のこと気にかけてたのは本当だと思うけど…。
ガミさんは沖がギリギリのところで間に合ったけど(三島がチンコロしたからだけど)日岡は沖を更生させることも止めることもできなかったね…
また会うことがあるだろうって書いてあったけどもう生きては会えなかったね。
私読解力がないのか最後殺されたのは三島の方だと思ったけどみんなの感想読んで違うってわかった。
ここで沖を止めるのは三島しかいなかったんだろうと思うからこれでよかったんだと思う。
沖の勢いは凄かったけど結局ガミさんの忠告聞けなくてムショの中でもやり直せなくてこうなってしまったんだろうな。幼少期のこと考えると可哀想だけど結局自分も鬼になってしまった。どうしたらよかったんかな。
三島はこれからどうするのかな〜たぶん普通にムショだろうな。
日岡はもうすぐガミさんの歳になるけどやっぱりまだガミさんは遠い存在なんかな。
日岡の最期見届けたいので続編どうかよろしくお願いします。
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残念すぎる
シリーズ最後なのに、日岡が出てきたのに
終盤の畳み込み方がなんかとても残念だった
もっと日岡、沖、ガミさんの最後をきちんと描いてほしかった
素晴らしかった作品だけに、謎が残るとこが多くて、スッキリしない感じになった
Posted by ブクログ
暴虎の牙 (上下巻) 、狐狼の血、狂犬の眼に続いたシリーズにあって前二作品に比べると緊迫感や登場人物達の深みが劣っていたように感じる。やはりメインとなる大上、明子、日岡、国光、等の前作までの主要人物達のように惹かれるものは無かったので星3つ。
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斜陽
ギラギラと輝いていた沖も、極道もマル暴も、昭和から平成へと代わる時代の前には為す術なく
上巻では沖という男にカッコ良さを感じてたけど、下巻の後半はから回った姿に苦い気持ちしか湧いてこない
昭和の時代は終わったんだと、強く感じさせられた。
Posted by ブクログ
過去から始まり、今の話になるという構成が、とても良いです。身の回りにあったら、とても恐ろしくて、かっこいいとかは言えないけれど、一人ひとりの切なさ、苦しさを丁寧に書いてあるので、最後まで惹きつけられました。
Posted by ブクログ
やくざ系の小説はもしかしたらイマイチ苦手なのかもしれない。
グイグイと引き込まれて読む感じにはならず。
そしてただただ怖かった。
最後の終わり方もというか、下巻の進む方があんまり好きな展開ではなかった。