【感想・ネタバレ】土光敏夫 質素の哲学のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

元・東芝社長、経団連会長・土光敏夫氏の生き様・人柄について書かれた本。
初版・1997年3月、213ページ。

「メザシの土光さん」の人柄・仕事ぶりについて書かれている本。
個人的に、この人のことをほとんど知らなかったので、どんな人柄なのかを知れて良かった。
現在の日本には得難い人という印象。

代、こういう生き方をできる人がいるのかな・・・
是非、生き方を真似たいと思った。


p.81
家庭がきちんとしていないで、どうして男が外で安心して働けるか。そのなかでも、奥さんが健康であることは、非常に重要なのだとつねづねいっている。

p.82
「人間の価値はどういう生き方をしたかで決まる」

p.132
「人に言われなければどう考え、どう動いたらよいかわからない人間の生き方なんて、貧しいものだよ。何が正しく、何がまちがいかを、自分の頭で判断できなければ社会人といえない」

p.161~162
1.なすべきことが多いということは、希望が大きいということだ。
2.考えるより当れ。体当たりすれば新しいアイデアが生まれる。
3.問題を提起せよ。憎まれ役になれ。
4.同じ議論を繰り返すな。
5.問題的な関係者は会社によぶな。ただし総論は伝えよ。
6.廊下の行きずりでも、書類一枚分の連絡はできる。
7.必要以上の正確」は、時間と経費のロスである。
8.忙しくしている時は、ミスは少ないものだ。
9.決めたことは実行せよ。
10.人間関係は、尊厳より信頼が大事だ。
11.チームワークとは、和気藹々ということではない。白熱した議論とその実行を指す。
12.学校での優等生は、とかく実践力がない。
13.絶えず問題(疑問)をみつけて、これをかたっぱしからつぶしていけ。
14.問題に馴れるな、馴れると疑問が起こらぬ。疑問なきところに進歩はえない。
15.先入観を捨てて白紙で聞けば、問題点(疑問)がすぐ発見できる。
16.ちょっとでも可能性があったら食いつけ、食いついたら話すな。
17.前人の作った基礎は活用せよ。ただし、前人と同じ穴を掘ってはならぬ。
18.会議は多数決の場ではない。何がベストで、何がベターかを発見する場である。
19.常識と言うが、常識ぐらい非常識なものはない。
20.組織内では、謙譲の美徳はその組織を毒する。
21.失敗のいいわけよりも、原因の探究が先決だ。
22.身についていない知識は、会社を毒する。

p.178
これからの世界は、ますます進歩し、複雑化してくる。これに応じて、人間は、ますます人間性をしっかりともたなければならぬ。物質その他は、人間がこれを利用すべきもの、学問知識は身に付けて人間性を高めるべきもので、人間がこの犠牲になるべきではないのである。

0
2012年02月01日

「ビジネス・経済」ランキング