【感想・ネタバレ】小説 浅草案内のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

コレよかったなぁ。

空気感が伝わる。

浅草に歩いていける(がんばれば)
下町暮らしを始めて10年以上。
お祭のあり方。
島内⁉︎村内のおじさま方々。
美味しそぉ。

いとうせいこうの解説もよかった。

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2019年08月13日

Posted by ブクログ

サラリーマン一家で育ち自分も会社勤めで、まして転勤族な上に海外でも暮らしたような人(僕とか)には、実はこういうのって一種、SFのような神話性がある気もする小説です。

半村良、というとSF小説家だという偏見がありましたが(素直な意味での)、これはなんというか、「山口瞳風の正統派人情現代劇(書かれた当時の)」。
山口瞳さんの小説が分からない人も多いと思いますが・・・。
ある時期以降は椎名誠さんもこういう人情モノ書いてたかなあ・・・。

1988年の本だそうで、まあバブル時代ということなのでしょうか。
語り部の「私」が浅草に引っ越してきます。小説家で、中年の男性、独身。
浅草の近くで育ったけど、浅草の人間では無い、みたいな距離感。
で、本の作りは連作短編で、「私」は、お金はあるし独身、小説家として浅草を取材しようという意思もある。そして時代はまだネットなんかなくて、携帯もない。つまり足を運んで人と会うより他に無い時代なんですね。

この「私」の背中越しに、ちょっとしたディープ地元系の浅草というか、そういう「浅草
で自営みたいに、水商売みたいに、働いている男女の体臭みたいなもの」とでも言うか、そういうものが味わえる一冊。

「だからなんなのよ」と言えば突っ込みどころは満載で、居酒屋、酒、男女、下町、歳月、水商売、みたいなことへのロマンチズムが、臭いと言えば臭いとも言えます。

でも、こういうことを書きたくて、こういう風に一冊になる。そういう意味では小説家としての技術は確かだなあ、と思いました。あと、時代というか・・・風俗の移り変わりを期せずして楽しめるのも、小説というカタチの愉しみ。そういう意味では深い味わい。

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2019年12月29日

Posted by ブクログ

この空気感。いいな〜
浅草の人情もグタグタ感もひっくるめて愛すべき町、愛すべき人が描かれた傑作。浅草に、そして故郷に帰って古い友に会って、町にがんじがらめにつかまりたい衝動にかられた。

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2017年05月21日

Posted by ブクログ

半村良さん、初読み。
浅草の住人たちの日常を描いた、古きよき昭和の臭いのする小説。
実在のお店などもたくさん登場し、浅草に土地勘がある人にはより楽しめると思う。

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2024年02月05日

Posted by ブクログ

古き良き昭和の浅草。
表を歩けば誰かに声を掛けられ、飲み屋に入れば必ず知り合いがいる。
そんな下町情緒溢れた浅草を半村良が案内してくれる。
ノスタルジーを感じさせてくれる1冊。

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2018年05月10日

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