感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
泣いた。でも別に悲しい話は一切無い。精神的に疲れてる時に、意外な人から親切にされて泣きそうになる気持ちを大きくした感じ、胸にくる。人から猫への静かな愛情が丁寧に書かれていて素晴らしかった。対象が猫じゃなかったとしても共感できるかもしれない。
トトちゃん(猫)が小さい時に家にきて、病院に行って、おもちゃで遊んで、トイレ騒動があって、人に預かってもらって、とか猫との暮らしのエッセイ。猫はもちろん可愛い。
でもこの本で好きなのは、著者が知り合いに、おかあさんに甘えてるのね、と言われた時「飼い主です」と訂正したくなるとか、家族だとは思うけど・・、と口ごもってしまうとか、心の中では一緒にいてくれて嬉しい、幸せ、もう何もいらない、みたいになるのに猫は猫であるとも思ってるところが読んでいてすごくいい。
ここで、猫の‘’奴隷‘’と書いちゃうエッセイだったらきっと買ってない。
著者自身の子供の頃のエピソードも驚きがあってよかった。トイレを我慢して我慢して、具合が悪くなってオヤツのココアを吐いてしまう。そして母親に「我慢してたら上から出ちゃうのよ」と叱られる話。一瞬マジか、、と私も信じるとこだった。
最後にどうしてもらえることになったのか、が分かってよかった。仔猫をホイホイあげちゃうなんてー、と最初の方で薄っすら幻滅しかけたけど、読んでるうちに忘れていた。のがキレイに回収されてすっきりした。
初めて読んだ時、もう涙が止まらなかった。なのでちょっといったん落ち着こう、たぶん、自分のそばにいる犬猫と重ね合わせ過ぎているんだろう、と思って一気に読まず毎日少しずつ読むことにした。
それで著者の話に集中して読んでも、やっぱりエピソードの中で毎回のようにぐっときてしまうので、これは良い本なんだと思う。
Posted by ブクログ
生まれたての仔猫を譲り受けて初めて猫を飼うこのになった角田光代さん夫婦の日々。初めは『猫が家にいる』というところに驚き、猫ってこんなこともするのか!に驚き、可愛くて仕方ない様子が綴られていてとても癒された。
Posted by ブクログ
トトちゃんとても可愛かったです。
心臓が大きく激しい運動NG
人見知りせずお泊まりも平気
口臭臭くない(心臓の薬のおかげ?)
猫砂変えて便秘がちになる
手を使い1粒ずつカリカリ食べる
このお話が「こんな子もいるのね!」という感じで面白かったです。
Posted by ブクログ
角田光代さんご夫婦が、愛猫のトトちゃんを迎えて、その後の生活がどのように変わったかが描かれたエッセイ。
ニャンコあるあるが多く、ニャンコを飼ってる人は共感する部分が多いのではないかと思う。
私はニャンコと暮らした経験はないけれど、愛犬を迎えて人生がガラッと変わった経験はあるので、ものすごく共感できたし、角田光代さんという人格そのものも、益々好感を持てたし、とても親近感を憶えた。
そして、トトちゃんに対しても、ものすごく尊くて愛しい気持ちになった。
ニャンコもいいなぁと純粋に思う。
こんな小さな生き物が、本当に自分の見てきた世界を変えるし、病んだ心を救ってくれるし、それこそいびきをかいて寝ている姿を見て「これ以上何も要らない」と満たされた気持ちになる。
本当に何者なのだろう。天使のような存在。
最後のボーナストラックの猫目線での描写がとても良かった。
思わず泣きそうになった。やっぱり天使だ。