【感想・ネタバレ】日本経済を滅ぼす「高学歴社員」という病のレビュー

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Posted by ブクログ 2020年12月16日

なぜ前職がホトホト大嫌いになって”謀叛”を起こしてやろう、という気持ちになったのか。
自分でもうまく説明できなかったけど、この本に説明してもらった感じ。

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Posted by ブクログ 2017年12月23日

『日本経済を滅ぼす「高学歴社員」という病』というタイトルにひかれて手にとってみました。

序盤から、「日本のタブーというか『常識』」にふれています。
(以下引用)
「誰も意見を言わないのに、何となく事がきまっていく」会社には「会議」という不思議な儀式があります。
(中略)利潤追及するという会社の目的...続きを読むは度外視されます。
費用対効果から考えたらとても正当化できない莫大な人的、時間的リソースが、
この儀式に費やされているのです。
(引用終わり)

多くの会社員(特に高学歴社員)は知っています。
自分達の会社の「仕事」って

「仕事のための仕事を増やしているだけで、会社の利潤には、全然貢献していないよな」ということを。
「でも、会社で生き残るためには、この仕事の仕事が大事なんだよね」ということを。

その代表格なのが、「決まらない会議」です。

本来会議というのは、
何かの議題(もちろん会社の利潤を直接ないし間接的に向上するもの)に関して
決めることです(誰が、何を、いつまでに、どう行うか、そして確認と責任の所在の明確化)。
しかし、多くの日本企業で行われれてる会議は、
この議題がいったい自社の利潤にどう結びつくのか、意味不明なものが少なくありません。
また、会議に参加してる参加者たちも、「参加することに意味がある」と思っていることが、
少なくありません。

バブルが崩壊してから30年近く経とうとし、日本経済は失われた30年目を爆走しているように思います。
また日本は、この20年少しもGDPを上げていません。
またこれも、あまり言われないですが、
労働生産性に関しては、G7中、日本はダントツの最下位で、
さらに労働時間は異常に長く、
トップクラスのドイツと比べて、
それぞれ7割、1.3倍ほどの悲惨な状況です。

日本の少なくない労働者は、
「こんなに頑張って、ストレスフルで働いてるのに、なんで、給料安いんだろう」と思っています、
決して口には出せませんが。

これは、なぜなのか?なぜ、日本企業では、
「利潤と全く関係ない、仕事のための仕事を、なぜか一生懸命行い、
労働生産性を下げることに、ある意味で必死になり、意味のない残業を増やして、
精神と肉体を酷使して、そして、給料は上がらないのか?」

※この20年で世帯所得は140万ほど減少しています。
最盛期94年から20%も減少しています。
そして労働者の精神疾患は大幅に増加しています(うつ病に関しては、この20年で倍以上に増えています。)。

そのカギ(なぜこの現象が起こるのか)を握るのが、
日本の企業のトップ層にいる高学歴社員達の行動様態(エトス)です。

彼らは、倍率の高い受験競争に勝ち抜き、
そして、もっと倍率の高い就職活動にも勝ち抜いた日本的「優秀な人たち」です。

しかし、この高学歴社員たちの行動様態は、非常に奇妙・独特です。
なぜなら、こと会社における自分達のアクションが、
会社の利潤に貢献しないことばかりだからです。

世界的に見ても、企業の利潤にまったく貢献しない高学歴な人たちが、
わんさかといる企業は、こと日本企業ぐらいでしょう。

また、さらに重要なことは、
「会社の利潤に直接結びつく現場を軽視し、社内の良識派(顧客と現場を最重視)を排除しようとする
人が会社の実権を握りやすい組織」になっていることです。
この20年で、この動きは、かなり顕著になりました。

※これは、企業の不祥事とその対応を見れば、一目瞭然でしょう。

本書は、上記の疑問に、「ある見方」を補助してくれますが、
理論的にも、著者の仮説・分析も、「かなり浅い」というのが印象です(それを狙っているのでしょうが)。
悪くいうと、雑誌ぐらいのレベル、良くいうと、わかりやすい本だなという印象です。

高学歴社員が「こうなってしまった」歴史的背景や、
実際の行動分析等、緻密に分析しないと、
高学歴社員たちの「意味不明な行動様態」は、わかりません。
また、なぜ、その人達が、積極的に日本経済を滅ぼそうとしているのかも。

なぜなら、これは日本企業の中でしかない独特の行動様態からです。
論理的に考えて(会社の役割と機能面から考えて)、
会社の利潤を生まないことに必死になり、社内から良識派を排除するようにしても、
会社全体(ステイクホルダー並びに)では何も良いことがないからです。
なぜ、そう行うのか本当に不思議です。

本書を読めば、そういう社員がトップ層にいるから、
自分が働いている会社はダメなんだという、やるせなさと諦め、
そして、やはり「そういう人達」に、期待なんかせずに、
自分は「考えて生きよう」と思えます。

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Posted by ブクログ 2018年10月21日

まさにその通りだと思うことがたくさん書いてあった

結論がすごくまとも。まず今いるとこで結果を出す。結果を出す人の話はどんなしょうもないことでも聞いてくれる。

そして今いる会社でまずは改革を起こしていく。失敗したらやめるという覚悟を持った上で どんどん切り込んでいく。素晴らしいと思う。

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