感情タグBEST3
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自分と向き合う苦しみ、心の叫びを、壊れそうではかなくて美しい言葉で綴っています。中也からランボーやヴェルレーヌを読むことに繋がった。10代の時にとても影響を受けました。
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「山羊の歌」には若者に特有のどこか気どった哀しさがあります。「在りし日の歌」は、子を亡くしたことへのストレートな哀しさが表出されています。
中也の作品は多感な学生の必須アイテムみたいに思われていますが、むしろ逆に、幼子を持つ親にこそ訴えるものが目立ちます。
頑是ない歌・月夜の浜辺・また来ん春・正午・春日狂想・夏の夜の博覧会はかなしからずや・初夏の夜に
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詩の端々から寂寥、孤独、喪失、死とかのイメージが感じられる。
『汚れっちまった悲しみに』
汚れちまった悲しみに 今日も小雪の降りかかる
汚れちまった悲しみに 今日も風さえ吹きすぎる
汚れちまった悲しみに たとえば狐の皮衣
汚れちまった悲しみは 小雪のかかってちぢこまる
汚れちまった悲しみは なにのぞむなくねがうなく
汚れちまった悲しみは 倦怠のうちに死を夢む
汚れちまった悲しみに いたいたしくも怖気づき
汚れちまった悲しみに なすところもなく日は暮れる
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高校生の頃、学生鞄にしのばせていた一冊。
ぱらりと開いたページからたちのぼる、中也の世界。
「月夜の晩にボタンがひとつ〜〜〜」
逃避してたのかも。
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中原中也ほど豊かで創造的な言語感覚を持った詩人は、数えるほどしかいない。宮沢賢治と並び、萩原朔太郎を一段ぬけた、それほどすばらしい日本語の使い手であったからこそ実現できた、実験性と古典的リリシズムの見事な結合。
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悲しさから一歩引いてみてみると 少年のような無垢なる視点が愛おしい
純粋であるが故の傷心に同情し そっと中也を抱きしめる
かくなる我もまた都会の片隅で肩を震わせる一個の口惜しき人なり
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だいすき。以下memo…
32p黄昏、50p港市の秋、64p盲目の秋、90p無題-幸福、130p憔悴、138pいのちの声、
316p寒い夜の自我像、319p冷酷の歌、338p(吹く風を心の友と)、352p早春散歩
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秋日狂乱が読みたくて買った。中也の詩を読んでると苦しくて、涙が出てくる。他には「湖上」が好き。なんでもない平易な日本語が、とてつもなく美しい詩。
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「夏」という詩が一番好きです”血を吐くようなものうさたゆけさ”(漢字が出ない・・) あと 千の天使がバスケットボールする!(だったと思う・・)っていうフレーズのある詩 彼の詩は憂鬱な印象に捉えられているものが多い感じがするが 自分はなにか思い切ったサバサバしたものを感じるところがある
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『山羊の歌』が一番好きかも知れません。『朝の歌』から抜粋。「天井に 朱(あか)きいろいで 戸の隙を 洩れ入る光、 鄙(ひな)びたる 軍楽の憶(おも)ひ 手にてなす なにごともなし。 小鳥らの うたはきこえず 空は今日 はなだ色らし、 倦(う)んじてし 人のこころを 諌(いさ)めする なにものもなし。」 ああ、なんと美しくも切ないのでしょう…!
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愛読書。数ある文庫の中でも岩波文庫が手ごろなサイズで未刊詩の選別も適切でベスト。思春期前は大嫌いで、思春期後に好きになりました。夏の叙景の言葉がいちばん好き。はっ!人生の夏を迎えないと読んでも言葉がせまってこないのか、な。
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中原中也には希望がない。読むんじゃなかった。太宰のような、照れ由来の諧謔もない。このふたり、犬猿の仲だったようで。もっとも、太宰はへらへらしてたんだと思う。同時代の詩人として、感じていることは同じだったと思う。中原が「もうだめだ、悲しい」という諦めの詩を書くところを、太宰は「それは桃の花のようだ」という。
以下、wikiからの引用。
中也は酒癖の悪さで知られ、同席した太宰治に対し「お前は何の花が好きなんだい」と訊ね、太宰が泣き出しそうな声で「モ、モ、ノ、ハ、ナ」と答えると、「チエッ、だからおめえは」とこき下ろした。
やっぱり、太宰がいいのでしょう。
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講談社文芸文庫版の方が、全集になっている点では読み応えがあるかもしれないが、上下二冊ということで×。ポケットに忍ばせていつでも読める、読み込んでいくうちに好きな一遍が何頁あたりにあるか判ってくる。ということで、私はこちらを持っているし、お勧めする。
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解説は偉い人がやっているのでしない。普段は詩などまったく読まないけれど、中也は好き。そういう人結構多いんじゃないでしょうか。若いうちに読んでおくと何かが変わるかもしれない。
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言わずと知れた…という感じがするので深く内容は書きませんが、詩は読むのも書くのも苦手な私が唯一好きと言える詩人が中原中也です。
好きになったきっかけはよく覚えていませんが、確か高校時代の先輩が好きだと言っていてそれで覚えていて、教科書を読んで「綺麗な詩だな」と思い、その後文庫で全集を買って読んで惚れ込んだ…といったところでしょうか。
どうして好きなのかと言われても上手く言葉に出来ませんが、強いて言うならとても綺麗な言葉で書いているのに全然緻密じゃない文が詩の世界を自分に近いものにしてくれているような気がするから…かな?
一番好きな詩は『帰郷』。好きが高じて大学時代に中也の詩を習いたいってだけのために文学の講義取ったのに、教授の好みに合わなかったのか「この詩は大したことない」の一言で省かれました。どうりでこのテーマで論文書いても鼻にも引っかけてもらえなかったはずだ…
ちなみに、本当は私の持っている文庫は角川版なんですが画像がなかったため岩波版に。
詩や短歌が大好きだった大学時代の友人が「中也を文庫で読むなら絶対岩波だ!」と熱く語っていたからです。編纂してるのが中也の友人だった大岡昇平だからだそうな。
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詩集初心者、初めに中原中也を選びました。
正直に言うと難しかった!
当たり前だけどやっぱり詩だし、抽象的だし、授業みたいに解説してくれる先生もいないし。でも、心に残し続けたいと思った。難しいから匙を投げるんじゃなくて、もっと時間をかけて理解していきたい。
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私、新井素子が好きなんです。
彼女の作品の中で、中原中也をべた褒めしていたり、解説の中で褒めているのを見て「一度読んでみよう」と思って買った詩集。
「北の海」が好き。
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かれも、若いのだろか ボードレールなのかランボーなのか、いやどちらでもない。
それとも女々しいだけなのか、それともマリア信仰の鏡なのか?
しかしわかる描写もある。
「山羊のうた」の木陰がとてもストレートに我が心にしみる、
「神社の鳥居が光をうけて
楡(にれ)の葉が小さく揺すれる
夏の昼の青々した木陰は
私の後悔を宥(なだ)めてくれる」