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Posted by ブクログ
確かに大人向けの物語ばかりだ。
他の童話のように教訓めいていない。
利他的に生きても決して報われることはない、唯一の救いが神の祝福を受けること。単純に道徳的でないところがワイルドらしいところかな。
Posted by ブクログ
西村孝次訳で慣れ親しんできたワイルドの童話、今回小尾芙佐訳で読んでみたけど、なかなか良かった。
ワイルドの童話、というより小説も含めてワイルドの文章はやたらに装飾が多い。
その割にはゴテゴテしてなくて、モノクロの映画か影絵芝居を見ているような気にさせられる。
Posted by ブクログ
オスカー・ワイルドの短編集、道徳的な訓話で終わらずに一捻りあるのがワイルドならではといったところか。完全な純真であったり、わがままであったりした人物が最後に報われたり、罰せられたりするわけでもなく、無意味に近い形で終わることもある。星の子のように最後は報われる話はあるものの、それでもやはり無意味に終わりそうなところもあり、必ずしも道徳的な話にはなっていない。
とはいえ、ドリアングレイの肖像なんかに比べるとやや魅力は落ちるかなとは思う。