【感想・ネタバレ】だいじな本のみつけ方のレビュー

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Posted by ブクログ

電子書籍。
中学生・野々香の身の回りに起こる、本にまつわる小さなミステリーの数々。本が大好きな野々香たちの気持ちが凄く真っ直ぐでありピュアで、読んでいてワクワクした。そりゃ大好きな作家さんの発売前の本が学校に落ちてたら、すごいテンション上がるよね。また響く言葉がたくさんあり、なかでも「たとえ誰か何と言おうと、自分がその小説を好きだと思う心は自分のものだ。」と言う台詞が印象に残った。ぜひまた再読したい作品。

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2021年12月29日

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本好きあるあるがこれでもかというくらい随所に顕れていて良くも悪くも共感を誘い、胸に染みました。読後の清涼感たるやかなりのもので多くの人に薦めたくなりました。あっという間に読めちゃうぐらいに面白いと太鼓判を押します。

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2020年04月01日

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 主人公が中学2年生の女子とあって、平易な文体で書かれていて読みやすい。内容もわかりやすいため、小中学生にもおすすめ。読書好きの人も、そうでない人も一読してほしい本。読後の爽快感がある。
 一冊の本を中心に、様々な人と関わることで輪ができ、そしてその関わりはもっと大きな輪になっていく。本文はあまりにテンポよく進んでいくため、大人が読むと「世の中そう簡単に事は進まないよ」と思ってしまうが、本を通じて誰かと繋がるということを実感できる。また、「本は、その人の一番やわらかな部分と結びついている。傷つきやすい無防備な部分だ。弱味であるのかもしれない。隠しているのが一番安全。」(P.102)など、思わず「うーん」と唸ってしまいそうだよなと思ってしまうフレーズが散りばめられているのが、読書好きにはたまらない。

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2019年11月03日

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私のすごく好きな本なの。イチオシするとしたら、これだと思って。
誰でも自分が本当に好きな本を紹介できるわけじゃない、それでも誰かにこの本を知ってもらいたい。読む時は1人でも分かち合う時は1人じゃない。

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2018年11月25日

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中学生向けの本の話。本はひとりで読んで楽しむものだけど、その本からいろいろな人との繋がりが生まれてくるのって、とても素敵なこと。本にまつわる話は大崎梢さん!流石だな、と思います!

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2017年05月04日

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本が好きな中学生の女の子が主人公。発売前の好きな作家の新刊を学校で見つけ、その持ち主を探すところからスタートする。日常ミステリー要素もあるけど、物語全体にある「本が好き」という空気感と出会う人たちとの関係性が読んでいて素敵だなぁと思った。

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2024年05月10日

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日常の中の謎を一生懸命自分たちの力で解いていく、本を愛してやまない中学生のお話

子供が読み聞かせしてもらっている時の真剣な顔を思い出しました

そして、字がまだ読めない時に、ぬいぐるみを並べて読み聞かせをしている後ろ姿も

本は色々な思い出を作ってくれます
たくさん本に触れて素敵な大人になりますように!

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2023年06月11日

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本が大好きな中学生の野々香。
普通の女の子なのだけれど、本が好き、特に作家の荒木真琴の作品が好き、という気持ちは誰にも負けない。

発売前の荒木真琴の新作が校内に置き忘れられている――。
この謎を解くべく、動き始めると、なぜか気に食わない同級生の高峯秀臣が絡んでくる。
しかし、動いているうちに、次第にいろいろな人々に出会い、世界を広げていく。
書店でのPOP展示、小学校での読み聞かせ会などの実現に奔走する。
読み聞かせ会のボランティア、ビトさんとマリちゃんの間の不幸なかけ違いを、十年近い時を隔てて野々香たちが修復していくのも、読んでいて温かい気持ちになる。

野々香は、他の人の本の好みを決して批判しない。
そういうデリカシーを持っている。
中学生にしてそういう配慮があるって、すごいことだ。
秀臣は逆に、自分の鑑賞力、分析力に自信がある。
こういう二人が一緒に動くのだから、いつもぶつかり合っている。
これはこれで、中学生によくいるタイプかのしれない。

この二人を見ていると、かわいいなあ、と思う。
高校生になったら、どんな感じになるのかしら?

最後に要らん口出し。
p206の4行目の「ルカ」は「ルナ」の誤植ならんや?

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2020年12月13日

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同じ中学生の本読みとして、共感できる話だった。自分と比べてみてもいいし、共感できるなとも思える話で主人公も明るい、中学生らしい子でとてもよかったと思います。

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2020年10月20日

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小学生の高学年、中学生向け。どちらかというと女子向けだと思う。(もちろん男子でも楽しめる)
作品に漂うフワッとした感じがいいです。

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2020年02月09日

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本屋さんで働く青山さん。作家の新木真琴さん。そして、主人公の野々香は人と人の心を繋ぐことの大切さをストーリーの中で展開してゆく。サン・テグジェペリの「人間の土地」の中で、職業の偉大さは人と人を親和させる点にあると言ったことを思い出した。

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2019年06月22日

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本のことが大好きな中学生の話。
一番好きな本を他人に紹介するのを躊躇うところなんかは自分と同じ。まさに本好きの人にしか書けない作品だと思います。

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2019年04月20日

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ミステリーですが、推理劇ではなくて主人公である中学生たちが体当たりで解き明かしていく感じ。幼少期から読書に耽溺していた人にとっては、感じるところの多い作品だと思う。自分は中学生の頃には何を読んでいたのか、思い出しながら読み進めました。

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2017年07月01日

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[1]ミステリというほどではないですが謎が出てきてそれが解けることによって次の謎が現れどんどんつながり人々の秘めていたことが見えてきて野々花(ののか)や秀臣の世界は拡がってゆく。すこし積極的になれれば世界は拡がっていく。
[2]「本好き」という生物の生態が描かれニヤリとなります。
[3]嬉しくなれるタイプの青春もの、学園ものでもあり。

■簡単な単語集

【青山/あおやま】ゆめみ書店の店員。野々花と親しい。
【新木真琴/あらき・まこと】野々花の好きな作家。
【いぶき市】地方の町。名産品はビワと山芋と茄子。
【大野テル】大山中バスケットボール部。ある人物との間を仲介してくれた。
【お菓子研究部】ルナに誘われ野々花が所属する部活動。週2回というゆるい活動。
【浩一】となりのクラスの男子。とあるできごとで知り合い、なにかとぶつかりがちな野々花と秀臣の潤滑剤になってくれる。
【汐里/しおり】謎の女の子(かしれない)。秀臣がノートに挟んでいた紙片に書かれていた名前。十四歳。新木真琴と関係があるらしい。
【スリー・ベジタブル】新木真琴の新刊。来週発売の予定だがなぜか手洗い場に置かれていた。
【高峯秀臣/たかみね・ひでおみ】→秀臣
【たそがれ先生】秀臣の犠牲者。
【中井野々花/なかい・ののか】→野々花
【長沢/ながさわ】野々花の出身小である第一少学校校長。野々花卒業直後の着任だったので知らない先生だった。小中でなにか交流ができないか考えている。気さくだが思いつきで走るタイプ?
【野々花/ののか】主人公。中学2年生。お菓子研究部部員。新木真琴がの作品好き。
【秀臣/ひでおみ】高峯秀臣。野々花のクラスメート。図々しい目立ちたがり屋で本のウンチクをひけらかし図書委員の座をかっさらっていったひとりよがりのいけ好かない男子生徒。《おれは何かと目立つ男だ。》p.25。こういうキャラに限って主人公に好意を抱いていたりするものだが? 浩一が見るところでは「真面目で一生懸命なヤツ」。運動能力もそれなり。プライドが高いのでなかなかものごとをあきらめないし人脈も行動力もあるので使えるヤツではある。
【ビトさん】読み聞かせが上手だったおじさん。公民館で活動していたがなにかあって来なくなったらしい。
【本】《本は、その人の一番やわらかな部分と結びついている。傷つきやすい無防備な部分だ。弱味でもあるのかもしれない。》p.102
【美濃部/みのべ】図書委員顧問。
【ゆめみ書房】野々花御用達の本屋。いぶき市の商店街にある。
【読み聞かせ】野々花たちが読み聞かせに選んだのは、村上しいこ『ストーブのふゆやすみ』、内田麟太郎『ともだちや』、『さんまいのおふだ』
【ラブリー文庫】乙女チックな女の子向けのハーレクイン・ロマンスといえるような叢書。前川さん御用達。
【ルナ】野々花の友人。

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2024年05月26日

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大崎梢さんのクローバーレインが面白かったので、購入。
中学生が主人公という事でなかなか感情移入が出来なかった。しかしながら若い世代の純粋な想いがストレートに表現されており素直に読めた。
読後、30数年前の自分を思い起こそうとしたが、無理…。たまには青春小説を読むのも良いかなぁと思ったけど、この年ではやはり少し気恥ずかしいなぁ

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2022年10月15日

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あなたの「だいじな本」はなんですか?

初めて自分で買った本。初めて泣いた本。お腹が痛くなるほど笑える本。勇気が出た本。人生を変えるきっかけをくれた本。

さて、そのだいじな本は、どのように作られてどのような流れで店頭に並べられているか知っていますか?

本が大好きな中学2年生の野々香。ある日の放課後、学校で誰かの忘れた本を見つけた。ブックカバーを外すとそこには野々香の大好きな作家の本。しかしその本は発売前の新刊だった。なぜここに?私が新刊を知らないだけ?そして1番の疑問、誰のもの?
同級生の秀臣と持ち主探しが始まる。ただこの持ち主、案外あっさり見つかる。そう、本作は持ち主探しがテーマではない。あくまでタイトルにあるように、「だいじな本」を見つけるのだ。

大好きな作家さんを目の前に、どれだけ本を愛しているかを語る野々香や秀臣の目はきっとキラキラしてただろう。
作家がペンを持ち書店員が売り場に並べるまでに誰がどのような想いで本に携わっているかを知った2人。自分達も同じ立場になって初めて大変さを知る。今まで手にした本は全て、たくさんの人の汗と涙がある。
悩まずスラスラ書ける作家はいないだろうし、店のポップを適当に作る店員もいないだろう。誰もが悩み考え抜いたからこそだいじな本になっていくのかな。

だいじな本を、他人に教える。これは弱点を教えることと同じだという表現が印象的。
小説だったり、児童書だったり、図鑑だったり、写真集だったり。確かに自分の心の中を見られているようでちょっと恥ずかしい。
でも自分のだいじな本を、自分の勧めによって読んでもらえたら、それに褒めてまでもらえたら嬉しいだろうなぁ。書店員さんって素敵なお仕事。
本屋さんに行くのが、ポップを見るのがもっと楽しくなった本。

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2022年05月16日

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『自分のだいじな本が、誰かのだいじな本になるかもしれない。だったらすごいね。わくわくする』何よりこの言葉が印象に残った。面白い本を読んだ時、このドキドキやワクワクを誰かと共有したくなる。そんなだいじな本にたくさん出逢いたい。

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2021年09月04日

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"自分のだいじな本が、誰かのだいじな本になるかもしれない"

本をきっかけに人と繋がり、広がる。出てくるのは本好きな人ばかり。
元書店員の大崎さんが描く話しは本好きの好奇心をくすぐるような内容が盛りだくさん。
本はやっぱり良いなと思える作品。

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2020年12月05日

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中学生の野々香は、放課後の校舎で、まだ本屋さんで売られていないはずの文庫本をみつける。大好きな作家・新木真琴の発売前の新作だ。なぜここにあるの?謎に導かれて、野々香は本が好きな仲間や、本に関わる仕事をする大人たちと出会う。本は世界を広げ夢を作り、素敵な出会いをもたらしてくれるのだ。あなたにもだいじな本とだいじな人が、みつかりますように。

本好き中学生の純粋な「読みたい!」という気持ちが、瑞々しく描かれていて、自分の中学校時代を思い出した。
野々香のすごいところは、読書を自分だけの趣味にしないで、他の人とも繋がっていこうとするところ。
そして、その人の好みを馬鹿にしないところ。
彼女のような友だちがいたら、どんなに楽しいだろうと想像して、わくわくしてくる。

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2020年03月10日

Posted by ブクログ

中学生の時のまっすぐで、痒い感情を思い出しました。
読んでる本は、今でも友達にはオススメしにくかったりします(笑)

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2019年11月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

発売前の本を見つけたことから始まるミステリー。対象年齢が低そうだな、と思ったら、中学生向けの新聞に連載されていたんですね、納得。自分の好きな本、またはジャンルを人に話すのって勇気いります。なんか照れるし、説明の仕方でその魅力が損なわれたらいやだし、けなされたりしたら頭にくるし。本好きあるあるが詰まっていました。荒木先生と青山さんはその後どうなるのかな。他のシリーズにでもひょっこり顔出してくれないかな。

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2018年06月02日

Posted by ブクログ

書店勤務の経歴を持つ著者の本がらみの話、大好きです。成風堂書店シリーズのような大人の話も楽しければ、本作のような子どもの話も和めます。

本をこよなく愛する中学生・野々香、その天敵だけど同じぐらい本を愛している秀臣、野々香と秀臣が大ファンの作家を叔父に持つ浩一の奮闘とささやかなミステリー。彼女たちが町の書店に持ち込む企画は盛り上がること間違いなし。大人向け子ども向けと、大人が決めてしまいがち。子どもだった頃の気持ちをなぜ忘れてしまうのか。

本の味わい方はいろいろ。世の中の本屋さん、どこもなくなりませんように。

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2017年07月12日

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