自分自身に存在価値を見出せず、投げやりになっていた昭彦の命を救ってくれた青年・和重。彼は、永遠の命を持つ吸血鬼だった…。
みちのくアタミ先生の新作は、なんと吸血鬼もの!
吸血鬼とはいえ人を襲うことはせず、輸血袋で食欲を満たす和重は「僕にできることがあれば言ってほしい」という昭彦の言葉に、だったら俺を殺してくれと言い放ちます。
昭彦はもちろん断るのですが、望まずして吸血鬼になってしまった和重の苦悩は深く、彼の半生がいかほどのものだったかと、想像しただけで涎……じゃない、涙が出てきます。
愛する人たちに次々と先立たれた吸血鬼の和重と、天涯孤独な昭彦は、同じ孤独を抱えるもの同士、ひそやかにその心の距離を縮めて行くのですが、和重を吸血鬼に変えた男・将門の登場を機に不穏な空気が漂い始めます。
2人に幸せは訪れるのか。そして、冒頭で和重が墓参りをしていた墓標の名前は……と気になることがモリモリの本作。続きが楽しみすぎます。
それにしても、吸血シーンってなんてエロいんでしょうか……将門に血を吸われる和重の表情はまさにエロスそのもの!仄暗い色気にぜひノックアウトされてください。
感情タグBEST3
面白そう
吸血鬼モノだいすきなのとアタミ先生も好きなので購入しました。一巻の始まり方も素敵だし、内容も面白くなっていきそうな予感です。
これからラブが発展していきそうなので2巻読むのが楽しみです。
評価件数が少ないので購入を迷いましたが、やはりこちらの作家さんにハズレはないですね。どちらかと言うとシリアスなお話ですが、特別ハラハラするような展開はなく、三冊ともサクッと読めちゃいます。賛否両論ありますが、私的には満足のいく結末でした。
Posted by ブクログ
吸血鬼もの。センセらしいテイストもありながら、時代背景や登場人物の複雑な胸中も細やかに描かれていて、ストーリーに引き込まれてしまいました。
そうそう。センセのこういうの待ってたんですよ~
特筆すべきことはなんと!!エロシーンが全然なかったことです。センセはエロエロ特化だと思ってたのに(失礼)
Hシーンはなかったのに、やはり全体に漂うエロティックな空気感がすごかったです。吸血鬼というテーマだけでもぞくぞくくるものがあるんですよね…
まだストーリーはこれからですね。多分、孤独な魂と魂が出会って、互いがかけがえのない存在となっていくのだろうと予想しますが、和重の吸血鬼としての葛藤がすごいので昭彦をポーのアラン的立場にするのはなかなか難しいかも。
どうなるのかこの先がとても興味深いです。
その点昭彦にはあまり葛藤がなさそうなのが(笑)、重いテーマを明るくしてくれていて、ほっとします。ずっと誰かに必要とされたかった昭彦は孤独で寂しい人生を歩いてきたけど、性格はポジティブですよね。ヘアスタイルがジュリーってのは頷けました!
将門と師夏の関係性もとても気になります。師夏のモデルがビョルン・アンドレセンというのがニヤつきました!!
続きプリーズ!
エロシーンは皆無…
目立ってエロエロシーンはないけど、画力とストーリーに引き込まれます。
意外なのが銭湯シーン
まさかの将門様「石鹸貸して…」に、師夏のバタアシが見られるとは!
2巻に期待大ですね♪