【感想・ネタバレ】横顔と虹彩~イエスかノーか半分か 番外篇~のレビュー

以下は3巻についてのレビューです。
(個人的)BL小説界の至宝『イエスかノーか半分か』の番外編です。本編の主人公、国江田計が出演するニュース番組「イブニングファイル」のプロデューサー・設楽と、前回の番外編にちらっと出てきた怖すぎプロデューサー・栄が主人公です! 待ってました!

本編でも謎多きデキる男・設楽Pと、『横顔と虹彩』にて傍若無人っぷりを披露した栄Pの過去のお話です。なぜ設楽は本編直前まで地方に飛ばされていたのか?栄が報道番組を嫌う理由とは?『横顔~』のときの設楽と栄の空気感の謎が解ける……! 
本編の2人とはまた違った、大人な恋愛が描かれた最高の一冊です。読んだ後、栄の可愛さと設楽のスパダリ(?)っぷりにメロメロになること間違いなし! タイトル『ふさいで』の意味にも注目です。
全人類、お願いだから早く読んで……!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

よかった〜。
BLなんだけど、それだけじゃなくてっていうのが、読んでいて引き込まれた。
憧れによる好きと、恋愛的な好きと、どちらも大事で、でもっていう感情の流れみたいなのが、文章でうまく表現されてて、感動した。

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2023年01月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

めちゃくちゃ良かった。本当良かったすっごい良かった。

竜起と深がお互いを気になる存在として意識していくまでの描写が大変巧みで素晴らしく、人として尊敬できる部分や相手のことを考える時間が少しずつ増えて、それがいつしか恋に発展していく、てな書き方が本当上手くて上手くて、あ~~~~~も~~~~神か!プロってすげえな!!ってなりますた。
告白にスケッチブック使うとか、小道具の使い方も告白の言葉を見つけるタイミングもベスト。ハラショー。萌えた、というか、ときめいた。
イエスかノーか半分か本編で計の正体を潮が知ってたことを知るシーンも素晴らしかったし、この作者さん小道具の使い方とか出すタイミングが本当上手くて読んでてとても幸せです。一番欲しいものが一番良いタイミングで予想を上回った形で提示されるこの喜び。

もう作家買いしよう~~~~エロシーンもいかにもBLな書き方じゃなくて綺麗だし、他のも読む~~~~。

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2017年06月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スピンオフはたくさん出てますがこれだけスピン元の名前が前面に出てるのは初めてです、さすが大人気タイトルだな…同人誌のまとめがもう早出るのかと思っていたら、恋のお邪魔虫から一転してお助け後輩くんとして活躍するようになった皆川くんのスピンオフ。

軽快なテンポの矢継ぎ早な台詞回しに地の文の爽快感はいつも通り。おなじみ設楽Pたち旭テレビの面々に、人たらしでお調子者で挫折知らずのスポーツキャスター皆川くんと、同い年で心酔するディレクターへの憧れでいっぱいのAD深の出会いからの物語。
あっさりと「なっちゃん」呼びでグイグイ距離を近づけていくあたり、皆川くんは皆川くん。
調子が良くてあっけらかんとして、「緊張」なんて言葉を知らない明るさの塊の皆川くんと対照的な危うさまっすぐさ、人柄にどうにも難がありすぎる(佐伯さんタイプ…)師匠への愚直なまでの心酔ぶりを見せるなっちゃん。
二人の努力家の生き方、バックグラウンド、仕事に対するまっすぐな姿勢が色あざやかに語られていく展開。
初期の一穂さんを読んでるとBLテンプレ展開にねじ込む感が否めないなーと思う時もあるのですが、ふたりの感情の流れゆく様がとても丁寧に密に描かれていて、自然と「恋」が盛り上がっていくように思えて素直に楽しめました。雑誌掲載作と違って一冊ぶん丸ごとだとやっぱりそこは無理がなく感じるのかもな。
生き様と仕事、人生の重みがきちんと描かれつつもきっちり鮮やかに軽やかに駆けて行くところが読んでいてとても気持ち良いですね。

どうしても潮と計が二年かけて築き上げてきた関係性と見比べてしまって「これからだからなぁ」とは思っちゃうのですが、読み応えと楽しさがあって間違いなく面白い。
しかし皆川くんのこの底抜けの明るさと逞しさは何なのだろう。
よくある明るさの裏に覆い隠したものが…的なあれではなくて、本当に芯から明るく強く逞しく自分の中に一本芯の通った強さがあり、その強烈な光が、満ち溢れる虹彩の輝きがなっちゃんを捕え、心酔とも言えるほど追い続けた人の横顔を斜め後ろから眺めているだけのつもりでいたなっちゃんをフロアへ連れだし、前へ進ませてくれたんですよね。
顔が良くてよくて地声が大きく、フットワークの軽い世渡り上手な「だけ」と軽んじて見られてしまいがちな皆川くんが「スポーツキャスター」という自分がしたい仕事に就くことが出来たこの二年の間、より良い仕事を出来るようにと見えない場所できちんと努力し続けてきたことをなっちゃんが見てくれているところが優しい。

ちらりと描かれる計と潮の生活ぶりが覗けるのもシリーズファンとしてはうれしい〜。国江田さんは相変わらずの完璧っぷりかつ、職場では皆川くんにしか見せない裏の顔も絶好調で元気そうで何よりですね。
ラーメン屋の下りはニヤリとしたのでおうちを読み返したい。
潮は皆川くんを(特別な意味でなく)「好き」だから優しいけれど、計はその辺がどうにも面白くなくて塩対応なのがなんかもう最高にかわいい。
王子様は独占欲が強いからね。
恋のお邪魔虫で振られたのになんだかんだと良い後輩であり続け、時に先輩のパシリとしても大活躍、潮には思い切り叱られたのに(ちゃんと潮に言われたことを二年自分の中で考え続けたんですね…)あっけらかんとふたりを慕う皆川くんの逞しさはなんなのか。好きだよ。笑

なっちゃんの人生のすべてだったゴーゴーの突然の終了と相馬さんのダウン/皆川くんの持ち場だったはずのスポーツニュースで計に完全に敗北したこと、
ふたりの仕事での目標と人生の夢が打ち砕かれたあと、半端な慰めではなく「ここで立ち止まってたまるか」と立ち上がる爽快感と力強さに胸打たれますした。
プロ意識の欠如からの大失態、国江田さんへの圧倒的な敗北を経て、憧れだった実況デビューが雨で流れる大トラブル。
苦境の中でも驚くべき起点と、積み重ねてきた努力をもとに色鮮やかに巻き返し、なっちゃんを魅力してくれる姿にジーンとしました。
「仕事」で結果を残すことが恋を大きく加速させ、ふたりの関係を大きく動かすというイエスノー一巻でも見事に繰り広げられた構図がここでも生きているんですね。
人生全てが順風満帆だったからこそ見えてこなかったなりたい自分のビジョン=なっちゃんを惹きつけ続ける演者であり続けたい/なっちゃんにフロアに立っていてほしい、というふたりで共に描く夢に着地する終着点がとてもよいなぁ。
恋愛対象が同性であることの苦しさもどかしさに傷ついてきたなっちゃんの告白をあっけらかんと優しく受け止める皆川くんの明るさになんだか救われます。同性同士の恋愛を殊更に悲劇にする必要はないんだよね、うん。

ふさいでが出てから再読すると設楽さんの食えなさと垣間見える相馬さんとの関係性にも唸らされます。
同人誌ではちらちらと影にいる大人の男同士の関係性が描かれているのでもとよりその手の関係性がお好きでスパイス的に描写されてたんだろうけど、改めて掘り下げてくれてよかったなー。
設楽さんにもスタッフみんなからも「竜起」呼びで小学生男子の如く扱われてる皆川くんのかわいさよ。
周囲からはなっちゃんとのことを同い年の仲良しさんだと思われてるんだと思うとかっわいい〜。

読み終えてわかるタイトルの意味が良いですね、しみじみ。

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2017年04月29日

ネタバレ 購入済み

挿し絵

小説は読まない方ですがツイッターでお勧めされていたのがきっかけで買いました!ストーリーはなかなかよかったけど挿し絵が子供っぽくて馴染めませんでした。

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2020年12月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

見過ごしていた竜起の良い面をたくさん知ることができた。 計ととは裏表。たとえば 計なら心の中で毒づきながらもスマートにこなす善行を 本能でさらっと片づけてしまう。羨ましい。 
竜起回にして さらに輝く計! でも竜起 見直しましたよ。 
深は、、、控えめな感じなのに何故 竜起にはポンポン言えるのだろう。 それも 竜起の持っている何かがそうさせるのかな?

ひとつ  野球の実況の練習って、ネット裏で数人並んで 試合見ながらひたすらブツブツしてました。 かなり大変そうですよ。実況と現地レポートとは全く別物。 きっと竜起もしてたよね。 

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2017年04月08日

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