クララック子爵家のご令嬢であるマリエルは、茶色の髪に茶色の瞳を持ち、これといった特徴がなく地味で目立たない18歳。眼鏡をかけていても存在感がないはずの彼女のところへ持ち込まれた縁談のお相手は、名門・フロベール伯爵家の嫡男で文武両道、王太子の覚えもめでたく、出世株の筆頭として令嬢たちの憧れの的である近衛騎士団副団長のシメオンだった。何もかもが格差だらけの婚約だけど、例え妬まれたって笑われたって馬鹿にされたってマリエルは平気です、何故なら彼を愛しているから…ではありません、彼には萌えが詰まっているから! 見た目は穏やかなのに腹黒系眼鏡美青年だなんて属性盛り過ぎ! でも、何を考えてこの縁談に乗ってきたのかは疑問しかない…んだけど萌えには勝てません!ということで成立したこの婚約から始まるお話は、テンポがよく、事件が起こって山あり谷あり、そしてマリエルの萌えがマシンガンのように語られます。何かを好きだと思う気持ちが誰かを好きだと思う気持ちに変わっていく様子がとてもわかりやすく書かれていて、素敵でした。ハイテンションな萌えトークに圧倒されたい方に、特におすすめしたい!
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どこまでいってもくそ真面目なシメオン・・・。
融通のきかない石頭が真面目にのろけるとマリエルじゃないけど破壊的でキュンキュンします。
今巻はくせ者の登場人物も増え、陰謀・裏切り・疑惑と負の要素が目白押しなのに
終わってみれば皆ハッピーで終わるのがマリエルのなさせる技かな。
ドキドキして面白かったです。
次々と
今回もまたまドキドキハラハラなお話でした。自称平々凡々なマリエルだけど、次から次へと会う人達を魅了していきます。シメオンはヤキモキ!
王太子殿下とマリエルの、仲のいい兄妹のコントの様な馴れ合いが笑えて好きです。殿下にも早く良い人が見つかってほしいですね。
Posted by ブクログ
殿下とマリエルの絡みが好き( *´艸`)
この刊で出てくる新たなキャラクターの弟君もローズ様もミエル様も、どの人物も魅力的で、
わちゃわちゃ感も文句無しです。
けど、タイトルの順番がわかりにくくてどれ読んでどれ読んでないか毎度混乱する。数値表示して欲しいなといつも思います。
生真面目な性格に敬服
夫婦のいろはを本当のところ分かっていないマリエルに、苦悶しながらも大人の対応。偉い! そして裏切りにあっても、自分に厳しく謙虚なシメオン様、尊敬します。
ドキドキしました!
相変わらず、甘あまな2人。今回は過去の恋愛事情も明かになり、嫉妬したりして、とても親近感がもてました。なんでも全力投球、優しくて、頭もよくて、機転の利く主人公。でも、そんな彼女も嫉妬したり拗ねたり、とてもかわいくてもっと好きになりました。
色んな事に素直で真っ直ぐ!色々な問題を2人で越えて幸せな結婚をするんだろうな!
周りの人達も魅力的で、やはり今後が気になります。シメオン視点の物語も欲しいな~
Posted by ブクログ
「地味」が自称になりつつあるような気もする子爵家令嬢マリエルと、どうやら石と木から生まれたということになりそうな堅物な伯爵家嫡男シメオンの恋物語、第三編。
結婚式を挙げる春も間近なのに、シメオンに機密漏洩、背任の疑惑が。
冤罪を晴らすべく、そして大事な婚約者を守るという「常識的なこと」のため、マリエルは奔走する…!
武闘派な蜂蜜、鬱屈した月。
どの登場人物もまず見た目が非常に魅力的なのだけれど、主要人物にはいわゆるなにかしらのギャップがあって、それが誰も彼もを魅力的にしている印象。
糖分も嬉しいけど、今回みたいな重たい話も好きなので、読み応えたっぷりでした。
先々をチラ見してしまっているので「これ、次の話の伏線か…!」というのがちょこちょこ見つけられて、それもまた楽しい。
さあ、二人は無事に結婚式を迎えられるのかな!