【感想・ネタバレ】神さまってなに?のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

仏教、キリスト教、イスラム教(とユダヤ教)の出自とあらましが分かりやすく解説された本。とてもおすすめ。
人類史、世界情勢、自国・他国文化を理解する上で必須の教養だと思う。
それに海外文学、特に古典名作を読む上で、その地の宗教について知っていると理解が深まる。
他所の宗教はさておき、自分が拝んでいる相手が何であるか、どこから来たのかくらいは把握しておきたい。

・「創造主」「救世主」「悟りを開いた人」「精霊」を全て「カミ」という分類で一括りにしている現状は解せない。
そのいい加減さがいかにも日本の宗教観らしいとも言えるが、よく見てみると全く異なった存在。その中から一体何に手を合わせるのか、何を信じるのか、自由に決められたら良いと思う。そのためにも勉強は必須。

0
2022年05月14日

Posted by ブクログ

題名がまさに今の私の考察中の命題。地元の本屋のセレクトショップで見つけた。宗教の知識を広く得ることが出来た。すごく読み易い。神は人に通常の何倍もの力を与える。信仰深い人々は平和や幸福や感動を創る一方で神の名のもとに残虐に殺し合う。意味が分からない。人の欲を満たす道具にされている?神様との距離感を考えるの大事かも。日本は世界でも珍しく宗教色の薄い。だからこそ世界に訴えられる事があるのではないか?「薄くなった」のには理由がある。そこにヒントが…?もっと知識が要る!もっと知らなければ…。

0
2017年09月30日

Posted by ブクログ

本書は宗教の本質をかなりわかりやすく説明していると思う。「自分がいずれ死ぬことを知っているのは人間だけであり。そのために宗教が生まれた」という森の説明は説得力がある。つまり、宗教を生み出したのは「意識」であり、神さまは意識のなかに存在する、ということなのだろうか。またまた量子力学の世界に近づいている

0
2017年02月21日

Posted by ブクログ

『A』『A2』『A3』でオウム真理教の内部からドキュメンタリを撮った森達也。『神さまってなに?』というタイトルの本を出していたので手に取った。

タイトルから類推できたのかもしれないけれど、中高生に向けて書かれたような文体になっている。キリスト教、仏教、イスラム教の成り立ちがわかりやすく書かれている。それらの事実についてはある程度知っていることだが、中高生が読むとへぇーそうだったんだと思う程度にまとまっている。

自分が初めて宗教に向き合ったのは、シリア人の学生と同じ研究室に入ったときかもしれない。時間が来るとお祈りをしないといけないその人と一緒にいて、少し面倒だなあと軽いカルチャーはありながらも受け入れていた。また、教会で無料で英会話教室を開いていたので参加して、布教されたけれど、それはないなあと思いながら丁寧に牧師さんのいうことを聞いていた。ここに書いてある通り、世界の人の中で、しっかりとした宗教を持っていない人の方が多いと知ったのはアメリカに行ったときのことかもしれない。授業の課題で、宗教観について調べるためにインタビューをしにきた学生に、日本の無宗教について説明するのはとても骨が折れた。2001年以降、その頃以上に宗教というのは不幸ながらより大きな問題を世界で起こして、多くの人の知識や感じ方は変わっているかもしれない。

森達也は、宗教が排他的な感情を生むことに対して宗教の悪い面として指摘はするが、宗教や神様についてその存在を否定することはしない。リチャード・ドーキンスのようにアンチ宗教の方が感覚的には合うのだけれども、森達也としてのスタンスはとても尊重したい。

そして、子どもにはこういうことは知っていてほしいなとは思う。

0
2017年05月14日

「学術・語学」ランキング