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Posted by ブクログ
金沢旅行の際に、二十一世紀美術館で購入し、名作なので読もうと思いつつ積読していた本をやっと読み終わる事ができた。
なぜか最初は読見進められずに何度も離脱して、王子様が地球にいくシーンで頓挫していたのが、ある日なぜか最初からすっと読む事ができたので、人生で必要な時が今だったのかもと捉えています。
「大事なものは目に見えない」のフレーズを始め、各星の大人の風刺に、自分はこのような大人になってしまったのか不安で重ねたり、キツネやバラ、ヘビなどの教訓を深く考えながら、ワンフレーズを噛み締めながら読む事ができた。
不時着した主人公の心の豊かさ、寛大さにも感動して、星の王子様(子どもの心を持った自分)との対話での成長や人生の灯火を得たことにも、ひとつ学びがありました。
最期の別れのシーンは、解釈が分かれるけれど、あまり深く追求せずにしようと思います。
あとがきの、サン=テグジュペリの生涯に触れた解説も勉強になった。
星の王子様ミュージアムに旅行で行って、スイングボールペンを買った事も思い出し、今は閉館してしまったことにも心が痛みつつ、よき思い出にできてよかったなと思います。
Posted by ブクログ
幼少期に読んだ気がするが、王子様が旅をしてキツネと友達になる緩い話の印象だったものの、もっとややこしい話だったのだなと驚き。
でもやはり、キツネと知り合って仲良くなるところが一番好きだ。
そして王子さまの笑い声を聞いておくことで、王子さまが星に帰った後、地球から空を見上げるとたくさんの星のうち一つでは王子さまが笑っていて、王子さまと出会う前の星空とは違ったものになるという、ロマンがあって楽しい。
しかし、王子さまの星への帰り方で、地球では死んだようになるというのが通常の人間の死で、星に帰るのが天国に行く比喩のようで複雑な気持ちになる。
人間の死とは己の星に帰ることなのだという死生観の1つとしても良い。