感情タグBEST3
Posted by ブクログ
推理小説短編8話。
足
ぼんやり
神かくし
夜顔
流山寺
深雪
私の居る場所
水無月の墓
なぜか暗い。
時代なのだろうか。
新人類の旗手の一人であるはずなのに。
明るくないのは嬉しくない。
「私の居る場所」のように、なにかもやもやとしたものが残る。
「カミュ」のように暗いのと同じ文脈なのかと感じる。
そういう時代だったのだろう。
とすると、旧人類なのかもしれない。
ps.
夜顔は傑作集で既読だった。
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何気なく積読の中から手にとって読み始めたけど、とっても面白かった。
短編なのに上手くまとまってて、それなのに描写がうまいからゾクゾク感がする。
読んでてだんだん心臓がドキドキバクバクしてきたー。
どの短編も静けさと漂ってくる怖さがあって良かったけど、
一番好きなのは『夜顔』
現実とあの世の狭間を行き交う感じが好き。
とってもぞくっとさせられた本でした。
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これ。結構、昔に読んだお話で。
少し寒くなるようなお話が短編でいくつか入っています。
死んだ筈の旦那が帰ってくるお話とか。好きなテイストでした。
小池真理子は、怖い話の描写が何とも言えず引き込まれます。
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異界への扉◎
幻想的で切なくて美しくてしんしんとした物語達。
何度も読み返しています。
読む度に 冷たくじっとりした不思議な空気が漂う。
死とは 物質的ではなく もっと違うもの
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正月休みに本棚にあったので再読した短編集。自分で買ったことも忘れていたけど、読み出したら、読んだことがあると思い出したけれど。
読んでいてなんとなく−逢魔が時−なんて言葉が頭をよぎる。別段、設定が夕方ということではないけれど。なんとなく心にすきまがある時に、アチラの人を見たとしても、恐怖心よりも心のすきまにはまった何かが案外心地よいような気がする。
アチラとかコチラとかの境界線があいまいで、恐怖というよりは、とろりとした温かさすら感じるような。それでいて哀しい。そんな印象の短編揃いです。
似たような話といえばそれまでだけど、やっぱり小池真理子は上手いよな、と思う。
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“世にも奇妙な物語”の怖い話な時の感じ。(なんて感想だ;)
生活の描写が丁寧で、ゾクッと綺麗です。 ダークな話は特に好きではないのだけれど、ちょっとハマッてしまいました。
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ちょっと不思議な短編集。
どの物語もいわゆる「霊」的なものとの
関わりを描いた物語。
怖いだけのホラーではない何故か続きが気になる、踏み入れてはいけない魅力があった。
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生と死が交錯する「日常」と「異界」を描く幻想怪奇小説8編を収録した短編集。個人的には「神かくし」「夜顔」「深雪」が面白い。
怖いというのでもなく、心が温まるのでもなく、なんとなく少し落ち着かない気持ちになるという感じがする。そうした意味では、あまり読んだことのない雰囲気の作品ではあるが、あまり人がいない風景を想像してしまうからなのか、どこか懐かしい雰囲気も漂う。
あまり激しい感情が芽生えない穏やかな時間を共有できる作品集。
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読んだあとなんともいえない感情が残り、後味がよくない不気味な話が多かったです。神隠しは、初読なのになぜか読んだことがあるような感じがしました。
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ホラーなんだけど、ビビるほど怖くはない。
むしろ暗いというか、哀れな感じ?
背景を想像した時に、なんか古いというか埃臭さを感じる。
ホラー短編の場合、哀しい余韻を引くのが好みなんだけど
この古いというのを、懐かしいと捉えられるかどうか・・・
話の途中でオチがわかっても、尚も引っ張ってくれて、
あぁ~そうなのかぁ~と思わせて欲しかったりする。
それでも「かみかくし」「流山寺」は予想外だったり、
普段よく聞く話を逆手に取った感じで面白かったし
「私の居る場所」・・・こういうのが一番怖いです。
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幻想小説の短編集。
1話を見ただけだと、その叙述トリック的な部分が、奇を衒うでもなく、ただ驚いて終わるのでもなく、「腑に落ちる」という感覚に落ち着くのが心地良かったんだけど、どうも似たような構成の話が多くてさ。
8編合わせると登場人物の7割がもう死んどる。
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遠くへ行ってしまった友人が高校のとき貸してくれた小説。
昔読んでもさっぱりでしたが、今読んでもなかなかに難しい。
難解とかそういう意味ではなく、読んだあとの気持ちがよくわからない。高揚もしなければ落胆もしない。
彼女が私にこの本を貸してくれたのは偶然なのかなんなのか。
どちらにしても別の意味で忘れることができない一冊。