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ハロウィンなので再読。何度目だ再読!
1度読んでも分からないなりに面白く、
10度読んでもまだ新しい発見がある一冊。
作中で『三銃士』を読んだポーリィが
「何が起きているのかちんぷんかんぷんの時が半分くらいあり」
「だがそれでも大好きになった」
と言っているけれど…
それってまさにこの本のことじゃないか?!
しつこいですが、読み込むとほんとにすごいのですよ。これ。
これで長々と卒論が書けるくらいには!(実際書きました 笑)
*
たくさん本が出てくるのが好き。
ポーリィが夢中で本を読んでいるさまが好き。
魔法なんて殆どまともに出てこないけど、それでも全編に漂う魔法の気配が好き。
リンさんと幼いポーリィのやりとりが好き。
例えばねじ回しを大量に買っちゃって、ふと冷静になって大笑いする場面が大好き。
父親の家から追い払われ、まさかのリンさんに助けられた時の会話。
「トムみたいな人が知り合いにいない人は、みんなどうしてるんだろう」
「神のみぞ知る、だよ」
非現実的な見方は、英雄稼業においても非現実的。
願い事ばかりで人生を無駄にするな。
本当の生活にはファンタジーなんて存在しないのだ。
それをわかった上で、それを踏まえた上で、しかしずっと、挑戦的なファンタジーを書き続けたジョーンズが好き。
好きな本だからって好きとしか言ってませんね(笑)
ただ、癖があるので好き嫌いが別れるのは間違いありません。
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大好きな本。
ファンタジー児童文学にみえて実は壮大なラブストーリー。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズの世界観の緻密さには驚きます。
もう何回読み直しているのか自分でも分からない。
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ポーリィは自分の記憶が不確かなことに気が付いた。壁に掛かっている写真を見て、素晴らしいと思ったこともあった。黒っぽい人影が暗い中央から現れてくるかに見えたのだった。でも、今は畑で乾草を燃やして煙が一杯に広がっているだけにしか見えない。この本も前に読んだことがあるように思える。ずっと前に。どうしたのだろう。思い出そうと昔のことを考えると、記憶の奥から友達が出てきた。かつての親友のニーナ、十年ほど前、両親の離婚話が持ち上がったころ。そうだ「お葬式!」だ!そのお葬式でポーリィは知らない大人の人と知り合いになったのだ…。読んでいる途中で、いったいどうなっているのだろうと思ったことが何回となくあった。そして、読み終わったら、また最初の方を読み返したりした。作者に魔法にかけられたのかな?
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ダイアナ・ウィン・ジョーンズ、1984年発表のファンタジーです。
エキセントリックで騒々しいお話しの多いダイアナ作品ですが、この物語は終始淡々としていてしかも切々と胸に沁みて来る、ちょっと不思議なラブストーリーです。
19才の大学生ポーリィは自分の記憶に矛盾があることに気付き、その原因を探って過去を振り返ります。記憶に齟齬が生じているのは9年前、10才の時からのこと・・・。
空想好きな少女だったポーリィはハロウィーンの日に祖母の家の近くにある大きなお屋敷の葬式に誤って紛れ込んでしまい、そこでチェリストの青年と出会います。やはり空想好きな青年とポーリィは意気投合、ヒーローになる物語を二人で作り始めるのですが、それ以来屋敷の人間から監視されるようになり、不思議な出来事も起こるようになって・・・。
イギリスの有名な妖精譚をベースにした少女の成長物語でもあり、様々な英米仏の児童文学さらには「金枝篇」が重要な成長の糧として現れ、また音楽も大きな要素として巧みに表現されている、とても豊穣な物語世界、傑作だと思います。
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わたしにとって「赤毛のアン」的な本。
9年という年月をかけて大切な人を取り戻すお話。
物語に出てくる数々の本もとても面白そうで、時間ができれば一冊一冊読んでみたいです。
あと、挿絵の佐竹美保さんの表紙はとても素晴らしいと思います。
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2010 6 11
ダイアナさんの本はどうしてこんな読めば読むほど味が出る話なんだろうといつも思う。
最初はこれは何を意味してるのかなと思いつつ読み薦めていくと、最後であの時のことか!!
と思わず叫びたくなる、そしこの本はもう一度最初からこれは読み返したい本NO.1に今のとこなってる。
段々と少女から素敵な一人の女の子に成長していくポーリィと少女の時じゃ気づかなかったリンさんのハンサム具合に思わずときめいた。最後のキスシーンは名場面だと思う。
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ずれたキス!
もう何度も何度も読んだ。
作者の話の中で一番好きだ。
終盤からラストのジェットコースターのような話の加速はいつもながら、本を読む人間にしか味わえない素晴らしさがある。これを読まないなんてもったいない。
魔法×ミステリは、彼女の十八番ですね。
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私が一番好きな物語です。中学生の頃に出会ってから何十回と読んでいます。子供の頃に読むことができて本当に良かったと思える物語です。作中には、二人を繋ぐものとして多くの本が出てきます。実際に読んでみると、より会話の内容が楽しめますので読んでみましょう。
なぜだかわたらないけど、とてもひかれる作品です。
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1985 Fire and Hemlock
ジョーンズではイチオシです!浅羽氏の翻訳もすばらしい。タイトルの訳からして…ヘムロックてなに?て人多いでしょう…直訳したって『火と毒人参』…読む気しない…(笑)
…でもたぶん原文で読んだ方が面白いのだろうなとも思います。日本人の感覚だと解らないところも多い…これは神話や妖精譚がベースになっているので当たり前ではありますが。自国語として読みたい本ベスト5に入る本です…
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魔法使いハウルと火の悪魔、アブダラと空飛ぶ絨毯を読んでから、ダイアナ・ウィン ジョーンズさんの世界に引き込まれ、何冊か読んだ中で、九年目の魔法が一番好きです。
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あるとき、何かが違っていることに唐突に気がついたポーリィ。なぜだか覚えている記憶に違和感を感じる。まるで過去の記憶を意図的に替えられてしまったかのような違和感。記憶の分かれ目を探るうちに、どうやら10才のときに近所のお屋敷であったお葬式に鍵があるらしいと気付く。そのお葬式で出会ったずっと年上の男の人リンさん。リンさんと仲良くなったことから始まる恐ろしい出来事。失われた記憶を求める少女の物語。読んでると頭の中に鮮やかな映像が出てくる本です。でも少し難しい話なので、1回目に読んだときより2回目、2回めに読んだときより3回目、というようにどんどん好きになってくる本です。ダイアナ・ウィン ジョーンズの中でも特にすごく好きな本です。
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「もう何度も読んだけど、いつなんどき急に読みたくなるか分らないので、常に手元に置いておかないと困る大事な本」の中の一冊。実家に一冊、自宅に一冊、の計二冊持っている。
現実と、ファンタジーの混ざり具合がちょうどいい感じで読んでて気持ちいい。
話のありこちに散りばめられたパズルのかけらが、最終章を読みすすめる内にすすす〜っと収まるところへ収まって、一つの絵になる感じ。
最後まで読んでも解けずに終わる謎とか、どういうことなのか今ひとつ分らない部分もあるんだけど、それをあれはあーなのかな、こーなのかな、とフワフワ考えるのもまた楽しかったり。
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「魔法使いハウルと火の悪魔」で注目して、本作品でDWJにノックアウトされました。いろいろな仕掛けがあって、読み進むのが容易ではないのだけれど、解説にあるとおり読み終わるともう一度はじめから読まずにいられなくなります。ファンタジーだけれどロマンスの要素もあって、絶対DWJのファンになるはず。
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小学生の頃からのお気に入りの本。
相変わらず難読な物語である。私は作中に出てくる物語はどれも読んだことがない。
それでも、夢中になって最後まで読んでしまう。
今度は作中に出てくる物語をよんで内容をより理解したい。
初めて読んだのはポーリィーと同じくらいの年で、ポーリィーに感情移入していった。まわりの大人たちのことが理解できなかった。
今はリンさんぐらいの年になってしまった。
そうすると、すこし見方が変わってきた。
何回も繰り返し読みたい名作である。
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19歳のポーリィは、ある日自分の過去の記憶に異変を感じる。記憶が二重にある気がするのだ。回想をはじめると、今まで意識できていなかった記憶のほうに、トーマス・リンという人物が関係していることに気付く。ごっこ遊びに付き合ってくれ、友人関係を結んだ年上の男の人・リンさんと、不思議な出来事。ふつうなら忘れようもないくらいの強烈な記憶たちを、ポーリィはなぜ忘れてしまっていたのか?
面白かった!ポーリィは勇敢でカッコイイ!
が、しばらくしてまた読み返したい。一回読んだだけでは自分の理解度が足りない印象。
肝心のローレル関係のシーンが少々難解だったように思う。魔女?って思ったけれど、明言されてはいないし、トムがポーリィに求めたように、察する能力が必要だ。
原書で読めるなら、いくつかの不理解が解決できそうな気もする。…英語力が来い…
ポーリィの気持ちの書き方には親近感を覚えた。そしてフィオーナのとても素敵な友達甲斐とお祖母ちゃんの迫力の女っぷりといったらない。
アイビーとレジの親としての役割への失望感はずっと漂っていて、だからポーリィがすてきな大人に憧れと尊敬を持ってしまう気持ちがわかる。
とりあえず、本書に出てくる文学作品を読んでみたくなる。表紙が怖く最後まで読めなかった『トムは真夜中の庭で』、どんな話だったのかな…。
ファンタジーといえばのイラストレーター、佐竹美保さんが表紙だと、見ただけでは気付かなかった。だいぶ昔の作品だったんだなあ
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良いファンタジー、少女の成長譚、恋物語。
序盤は話の展開が遅くてじわじわしか進まなかったけれど、中盤辺りからは一気に。相変わらず細部にまでいろいろ仕掛けがあるようで、一度読んだだけではわからないところもある。また再読して、伏線を回収したい。
また、物語の中で挙げられるお話が、自分がポーリィと同じくらいの年頃に読んだ海外児童書が多くて親近感。読んだことが無いものも読んでみたくなった。
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☆42011年8月3日
2度目。「ハウル」を読み、気になったので実家から持って来ました。それでも、読んでなかったのですが、先日「バビロン」を読み、やっぱり気になり、2度目。ちょっとスロースターターな作品の巻がある本作ですが、じわじわきて、気がつくと後半は、途中でやめられなくなります。ファンタジーといっても、他の方も言ってる様に、これはやっぱり「ラブストーリー」かなと思います。べたべたじゃないし、あからさまじゃないけど、幼い子供から大人へ(といっても、青春真っ只中な年齢までですが)と軽やかに、鮮やかに、爽やかに成長していく一人の女の子の恋物語。相手が、ちょっと不思議な環境にいる人。最後は、ちょっとわかりにくいと、私も思います。明快、すっきりじゃないんだけど、それでも、きちんと終わっているかな。もちろん、それ以外のことは、謎だらけだと思いますが。ただ、これらは、私が、鍵となる詩や本を読んでいないから分からないだけなのかも。
ちょっと、最後がとは言いながらも、妙に心に残った一冊。2度読んで、前回よりも、もっと好きになったような気がします。その理由の一つは、おばあちゃん!とそのおばあちゃんによる名言のせいなのは絶対!
蛇足。ちょっと訳で迷うところがありました。アメリカとイギリスの英語の使い方って、やっぱり違うんですね。
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高校1年になる前の春休みに出会った本。とっても、ワクワクさせられました。最後の部分の謎を解きたくて、大学で児童文学を専攻したという思い入れ深い話。いつかは、原文を読んでこの謎を解きたいです。
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ケルトというよりファンタジーなんだけど、これは読んでいけばわかるように(ネタバレですが)ケルト妖精譚が元ネタなのだ。
妖精女王に愛された吟遊詩人トマスの現代版といえばいいわけだが、この厚さで分かるとおり、そんな通り一遍で終わる話ではない。サブプロットが物凄く多くて、要するに枝葉が煩雑。面白いと退屈の紙一重のような、読んでいくうちに勢いが乗ってくると何とか読破できるのだけど、乗りそこなうと、たとえこの先に面白い展開が待っていると分かっていても途中で投げ出すことになってしまう。
創元推理文庫からは、他にジョナサン・キャロルが類似のファンタジーっぽい児童文学っぽい作品を出していて、そっちも十分楽しいけれど、妖精に魅入られた厄介さを忠実に再現したという点で、この一冊はケルティックカテゴリーからは外しがたいのだった。
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初めましての作家さん。
ハウルの動く城の原作者ってことで、随分前に購入。
普通の世界と、あり得ないシーンが混在していて
想像を組み立てながら読み進めるのに苦労しました。
大学生になったポーリィは、祖母の家で違和感に気付く。
何が違う?どこが違う?どこから違っている?
ポーリーは慎重に過去の記憶を遡り、探ります。
物語が動くのは後半に入ってから。そう来たか!
これは不思議でファンタジーな恋のお話しかと思ったら
ダークでしたよぉ~
もう少しガッツリ対決して欲しかったです。
Posted by ブクログ
不思議な雰囲気に飲み込まれて、最後まで読んでみたけれど、一度ではよくわからなかった…。
何度か読んだら読み下せるのだろうか?
また、しばらくしたら読んでみようかな?
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知人にすすめられて読みました。
初っ端から何が起こってるのか分からなくて頭が?だらけ。
次々と頭にイメージが浮かぶのにそれが上手くつなげられない。
主人公の混乱がそのまま伝わってくる感じ。
でも、途中で投げ出したりはできなくって、なぜか没頭して読んでしまいました。
もう一度読んだら再発見するものがいっぱいありそう。
Posted by ブクログ
ラストが微妙に納得いかないけど、すごく引き込まれるような話でした。
各地から本が贈られてくるエピソードが好きです。
って、あれ!この人「ハウルの動く城」の原作者なんだ!
読みたいなーと思いつつ、ハウルもまだ読めてないのよねぇ。
文庫化が待ち遠しいです。