作品一覧 2021/08/11更新 おれの墓で踊れ 試し読み フォロー 九年目の魔法 試し読み フォロー ダークホルムの闇の君 試し読み フォロー わたしが幽霊だった時 試し読み フォロー 1~4件目 / 4件<<<1・・・・・・・・・>>> 浅羽莢子の作品をすべて見る
ユーザーレビュー おれの墓で踊れ エイダン・チェンバーズ / 浅羽莢子 魔法の豆缶を持った男の子を失った、混乱。 カーリが指摘した、真実。 ハルは、魔法の豆缶を持った男の子を愛するのではなく、バリー自身を愛さなければならなかったのだ。 ハルが、ハルとして、ハル自身の足で、この先も生きていくために。 だからハルは、バリーの墓の上で踊るのだ。 誓いのために。バリーのために。...続きを読むバリーと向き合うために。 ハルの混乱、悲しみ、絶望、そして変化、脱皮。 それらが心に流れ込んできて、苦しくなる。 生きることは、苦しい。 苦しいのに、人生は続いていくのだ。 Posted by ブクログ おれの墓で踊れ エイダン・チェンバーズ / 浅羽莢子 10代の頃から久しぶりに再読。表紙が派手になっていて驚く。 主人公の一人称で、学生らしいけれん味溢れる文体なのだけど、比喩やエピソードが絶妙の位置に配置されていて、丁寧に描かれているのが窺える。 当時は切ない恋愛描写に目が行っていたけど、今読むと本当の主題は恋愛ではなく、自分と対話する、人と向き合...続きを読むうという事なんだと分かる。 "言語というのはなんてすごいんだろう! たったひとことにこれだけの意味がある。それでも何も伝わらない。” ”「そう、誰かいたのは確かよ。でもあなたが思ってた人とは違った。わたしが思ってた人とも違ったかもしれない」” 素晴らしい青春小説なんだけど、かなり明け透けな話もしているので青少年に勧めづらいかもしれない。でも読んで欲しい。 Posted by ブクログ おれの墓で踊れ エイダン・チェンバーズ / 浅羽莢子 映画を観る前に途中まで読んで放置していたのだが、 文庫化されたことがなんだか嬉しくて 読み直す。 当たり前だろうけど… 映画よりずっといい。 ハルのバックグラウンドがよく分かるからかな。 ヴォネガットが好きで、 トールキンとその友だちの(ww)ルイスを馬鹿にしている。 〈死〉に興味がある、取り...続きを読む憑かれている16歳の男の子ハル。墓荒らしの容疑で少年裁判所に起訴される。 ハルが自ら再生?するために書きたおす、彼の手記の物語。それを書かせた、彼の文才に興味を持っていた教師のオジーが素晴らしい。(大丈夫、トールキンのすばらしさは、オジーがちゃんと訂正してます。「だがトールキンについてはまちがってるぞ。時とともに知恵がましたらわかるだろうが」と言った。がくっ。) それから、魅力的な18歳の男の子、ハルが子どもの頃から欲しがっていた、魔法の豆缶をもった少年、バリー。 バリーに私もすっかり魅了されてしまった。 スピードに惹かれることを、丁寧にハルに話して聞かせるシーンが好き。 愛おしくて儚くて、この子が消えてしまうのは目に見える。その刹那的な怖さに依存してしまうハルの気持ちはわかる。 ハルのゆめの欠片を、自分のことのように読んでしまう危険なほど好きな本だった。 Posted by ブクログ おれの墓で踊れ エイダン・チェンバーズ / 浅羽莢子 出来事や感情を小説のように書き出す事で、友人でありボーイフレンドの死を乗り越えようとする少年に、何度もうるうる…。 また、情景描写がとても丁寧でした。知らない異国の地の物語ですが、あたかも自分も海辺の街で生まれ育ってきたかの様な気分にになれました。 解説もとても良かったです。 これは、映画も見てみた...続きを読むいです!独特なハルの雰囲気をどう映画に落とし込んでいるのか、とても気になります。 Posted by ブクログ おれの墓で踊れ エイダン・チェンバーズ / 浅羽莢子 痛い痛い、痛いわ〜!!グサグサに刺さる!! 愛憎が入り混じる感じ!! ラストは前を向くけれど、現実はそんなに早く前は向けないよね。 Posted by ブクログ 浅羽莢子のレビューをもっと見る