【感想・ネタバレ】ブッダのことば スッタニパータのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ブッダのことばースッタニパータ
p17- 「犀の角」のようにただ独り歩め。

「田を耕すバーラドヴァージャ」
農夫「あなたが田を耕すのをみたことがない」

ブッダ「わたしにとっては、信仰が種子である。苦行が雨である。智慧がわが軛と鋤である。はじることが鋤棒である。心が縛る縄である。気を落ちつけることがわが鋤先と突棒とである。
身をつつしみ、ことばをつつしみ、食物を節して過食しない。わたくしは真実をまもることを草刈りとしている。柔和がわたくしにとって[牛の]軛を離すことである。
努力がわが〈軛をかけた牛〉であり、安穏の境地に運んでくれる。退くことなく進み、そこに至ったならば、憂えることがない。
この耕作はこのようになされ、甘露の果実をもたらす。この耕作を行ったならば、あらゆる苦悩から解き放たれる」p24

究極の理想に通じた人が、この平安の境地に達してなすべきこと。リスト[慈しみ]p37

「常に戒を身にたもち、智慧あり、よく心を統一し、内省し、よく気をつけている人こそが、渡りがたい激流を渡り得る」p42

[聖者]
世間をよく理解して、最高の真理を見、激流を超え海をわたったこのような人、束縛を破って、依存することなく、煩悩の汚れのない人、ー諸々の賢者は、かれを〈聖者〉であると知る。p49

楠正成「七度び人間と生まれて朝敵を滅ぼさむ」p302

深い学識あり、技術を身につけ、身をつつしむことをよく学び、ことばがみごとであることーこれがこよなき幸せである。p58

ヴェーダ(真理の知識)
強情をなくし謙虚な態度で、時に応じて師のもとに行け。ものごとと真理と自制と清らかな行いとを心に憶い、かつ実行せよ。p69

ラーフラ(羅睺羅)ー釈尊唯一の息子。p71

ウポーサタ(斎戒)p83

(釈尊はなぜ出家したのか)
「この在家の生活は狭苦しく、煩わしくて、塵のつもる場所である。ところが、出家は、ひろびろとした野外であり、(煩いがない)」と見て、出家されたのである。p85

〈メモ・素朴な疑問〉
みんなが仏陀に帰依して、出家したら、托鉢などできなくなる。
このパラドックス。

【竜】p111
世間のうちにあっていかなる罪悪もつくらず、一切の結び目・束縛を捨て去り、いかなることにもとらわれることなく解脱している人ーこのような人はまさにその故に〈竜〉と呼ばれる。
サーヴァッティー市のジェータ林、〈孤独な人々に食を給する長者の園〉p142

「接触にとらわれ、生存の流れにおし流され、邪道を歩む人々は、束縛の消滅は遠いかなたにある。
しかし接触を熟知し理解して、平安を楽しむ人々は、実に接触がほろびるが故に、快を感ずることなく、安らぎに帰している」p162
「従属するものは、たじろぐ」「従属することのない者は、たじろがない」p168

物質的領域を熟知し、非物質的領域に安住し、消滅において解脱する人々は、死を捨て去ったのである。p169

智慧に関しても、戒律や道徳に関しても、世間において偏見をかまえてはならない。自分を他人と「等しい」と示すことなく、他人よりも「劣っている」とか、或いは「勝れている」とか考えてはならない。p180

「『教義によって、学問によって、知識によって、戒律や道徳によって清らかになることができる』とは、わたくしは説かない。『教義がなくても、学問がなくても、知識がなくても、戒律や道徳を守らないでも、清らかにやることができる』、とも説かない。それらを捨て去って、固執することなく、こだわることなく、平安であって、迷いの生存を願ってはならぬ。(これが内心の平安である)」p186

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2013年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

仏教の始祖である、ブッダの教えの中で最も古いものらしい。ブッダの言葉を詩の形式にしたものを、さらに翻訳している。
詩の形式になっているところが、面白い。昔は文字の文化というよりも口伝だったのだろうか。ここから、お経になっていったのだろう。
お経って詩なのか、そういう意味ではキリスト経にも讃美歌があって、繰り返し唱えるためには、詩にして韻を踏むと覚えやすいという効果があるのだろう。
内容は繰り返しの部分が多いが、生活を正して、欲や執着を排除し生活せよということに尽きる。
完全に欲や執着を排除するのは難しいが、日々イライラすることが多いので、役に立つ部分もありそう。
但し、修行者が何も生産せず、施しで生きることを良しとしている点はちょっと参道しかねる。労働によって、糧を得て、それで生活するのが、健全だと思う。

自身への戒めとして、粗食を旨とし、荒々しい言葉や他人を苦しめること、争論を好むのを慎もうと思う。

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2012年07月05日

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