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八編の小説集。家族を題材にして書かれているのですが、最初の「ホタルの熱」を読んで思わず目が潤んできてしまいました。「おかあちゃんの口紅」、「粉雪のキャッチボール」も。読むと情景が直ぐに広がる描写も良かったです。
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再読。10年ぶりくらい。ちょっと感じ方も変わったかな。ストーリーは何も状況は変わらないが気持ちだけは変わるその瞬間だけを切り取った感じ。その後はきっと状況がよくなると希望を感じさせる終わり。人生はそういうことの繰り返しかな。「言い訳をいちばん必要とするのは家族です。」というフレーズにはハッとさせられる。
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【あらすじ】
単行本刊行時「もっと早く読んでいたら私も離婚にならなかった」「バスの中で涙で読めなくなり、恥ずかしくなるくらいでした」「もう人生の終わりに近づきこの本を読んだのは残念」などの温度の高い感想が、特に女性から多数寄せられた、直球の人生小説集。
【感想】
いろんな家族のいろんな在り方が垣間見れた。どれも胸をぎゅっと掴まれて、でもじわっとあたたかくなる、そんな物語ばかりだった。
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家族を題材にした短編小説ですが、どの話も短いながら家族を切り取った話となっていて楽しめます。好みもあるでしょうが、数編は短編なりではありますが心に響くものがありました。
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家族だからってなんでも許されるわけじゃない
家族だからってやり直せるわけじゃない
家族だからって仲がいいわけじゃない
いろんな家族の物語。
ほっこりはしなかったけどなんかこう。。。しんみりした。
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様々な家族の形を描いた短編集。
どの家族にも、いろいろな物語があり、理想とは違うことにも言い訳をしながら生きている。
そんな家族の様子をいきいきと表現している。
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良い意味で普通にありそうな話。
なので、読みながら物足りなさを感じでいたのだけど、巻末の結城さとみさんの解説読んだ後は、なるほどなと…こういう見方で読んだらまた違う楽しみ方が出来るんだろうと、もう一回読みたい気持ちにさせられました。
家族がテーマだとどうしても胸が熱くなりがちになってしまいます。
ボロボロ泣けるという事はなかったですが、全て読み終えた後は読んで良かったと思える作品です。
自分の家族としてのあり方を問いただしてみたくなる。
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それぞれの家族との関係がリアルに書かれていた。自分自身の家族を思い返したり、主人公の心情と重ねて読んでみた。関係性はそれぞれ違うけど、家族の支えがあって今があるんだなと感じた。
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家族の話。
それぞれが助け合い、支え合い、共に喜び合う。
また、悩むこともある。
そんな物語が8篇の本。
中でも、「星空への寄り道」「おかあちゃんの口紅」が好きだ。
どれも、心に染みる話だった。
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それぞれの家族に固有の苦悩や愛情、幸せの形がある。
リアルな描写に感情移入しやすく、自分の言動や家族関係を振り返らずにはいられなくなった。
特に「おかあちゃんの口紅」は、我が母を重ねてしまい涙腺が緩んだ。
親の心、子知らず…とはよく言ったもので、遠く離れて暮らす今も母の愛を感じることがあり、早く親孝行せねばと焦りが募る。
優しい気持ちになりたい時に読み返そうと思う。
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無理やりのハッピーエンドではなくて良かった。現実もそんなもんだよなと共感したり、家族ほど難しい関係はないしどうにかしたくてもどうにも出来ない中でもなんとか前に進もうとする話しは良かった。
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それぞれ短編小説となっていて、読みやすく、各家族の抱えている悩みが解決されて言う様子に、ほっこりしました。
親だろうが、子供だろうが、悩みは抱えるもんだよなと再認識しました。
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家族をテーマにした短編集。
あとがきでも書かれているように、ストレートな作品集。
「カレーの匂い」の最後の一行は、ちょっとびっくりしました。
ほんわか詩集のような本でした。
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小説は小説家の書くもの。私の中の偏見。
そんな偏見を持ちながらも才能ある方の文章に心揺さぶられることしばしば。
かつては故・池部良さんのエッセイ、近くは芸人又吉直樹さんの芥川賞などなど。
それなのに本作品をタイトルに惹かれて手に取ったものの、著者の本業が作詞家と知り、ちょっと躊躇する自分は何と学習能力のないことか。
タイトル通り自分の生き様に言い訳をして過ごしてきた主人公たちが、素直になって大切な人と向き合う、そんな8編は自分が彼らになったような素直な気持ちを味あわせてくれた。
生きていく勇気というような大げさなものでなく爽やかな気分でこれからを過ごしたいと思えるようになる作品でした。
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心温まる家族物。
作者も書いているとおりストレートな作品で、捻った面白さはないかもしれない。
少し物足りなさを感じるが、穏やかになりたい時などにおすすめ。
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心に残った言葉
あなたは、全部勝とうとするから、棘が、でちゃうの。
人生なんて結局、51勝49敗程度で、いいの。
でもね、その二つの勝ちが、最後には、物を言うんだから。…本当に賢い女は、負けてあげられる余裕をもってるの。それはね、小さくても、幸せに繋がる急所の掴み方を、心得てるってことなのよ。
心に、響いたなあ~。
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3.6
家族とは・・
とひたすら問いかける短編集
◯ホタルの熱
商売の失敗から追い詰められた夫が蒸発し生きて行くことに疲れた女。
死への旅立ちに幼い息子を伴い訪れた温泉地で、発熱する我が子に狼狽え、回復を祈る。
そこで巡り合った民宿の女将は・・
◯乾いた声でも
クモ膜下出血で急逝した夫の供養に訪れた上司・武井とのやり取りがキッカケで、すれ違っていった自分達夫婦の姿を振り返ることに。
絶対的な味方を、
たったひとり持てたなら、世の中全部を敵に回しても闘えます!
◯星空への寄り道
友人と始めたウェブ製作会社が破綻し、後始末を済ませた男が乗り込んだタクシーの運転手は、慇懃すぎる初老の男だった。話好きの運転手の語る過去とは・・
◯カレーの匂い
バリバリのキャリアウーマンで、独身女性の生き方をテーマにした雑誌の副編集長・舞子。友人との食事を終え不倫相手との逢瀬に向かう途中雨宿りに寄ったショップでバッタリ会ったのは・・
勝ち続ける女の末路は?・・
◯柿の代わり
女子高の教師である吉村は、ある日、元教え子で12歳年下の妻・文香に離婚を切り出される。
そんな中、やはり元教え子の健司に呼び出され酒を飲むが、文香との不倫を告白される。
◯お母ちゃんの口紅
長きにわたり無沙汰をしている実家の妹から、母親の精密検査の結果を聞きに行く様強くせがまれ貴志は妻・靖子と共に帰郷する。
田舎育ちで野暮ったい母を疎ましく思っていた貴志だったが、母のガンの告知を受け、戻った病室の外で漏れ聴く幼き日の思い出、そして真実。
妻・靖子の優しさが暖かい
◯今で言うカスハラによって職を失った正洋は、妻・理香子の勧めでイラストレーターを目指す。連れ子のエリカを心から愛し可愛がるが、自身は自らを捨てた母親への複雑な想いに向き合えないでいる。あるクリスマスイブ、理香子のプレゼントを開けると・・
◯粉雪のキャッチボール
幼い頃、あまり濃い関わりを持つ事が無かった父から届いた手紙は、頼み事があるので会いに来るようにとの要請だった。
北軽井沢のホテル支配人の職を退職する父と再会し、従業員達と父の絆を目の当たりにし、自分の知らない一面を知る。
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悲しく、残念な状況に陥った家族の状況を切り取った短編集。
家族と言うのがキーワードだな、40過ぎてしみじみ分かる悲しさもあり。親が子を思う気持ち等。
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前評判を聞いて期待しすぎたか、
正直、そんなに心に響かなかった…。
自分は心が荒んでいるようです。
それぞれ涙が止まらなくなる展開を想像していた。
長編だったらもっと感情移入できたかな。。
その中でも一番目に留まったのは 「乾いた声でも」。
恐ろしさで目が覚めたのは 「カレーの匂い」。。
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いろいろあって積読になっていたのを、ようやく読みきった。
家族との関係は深いような、希薄なような、自分の家族との関係を考えさせられる話だった。
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人生をなめたらアカン。
生きていくのはどんな人にとっても
失敗と深い後悔抜きでは不可能なようにできているのだ。
半世紀生きてやっとそのあたりのことが
少しわかるようになってきた今、
この小説に出て来るひとつひとつの物語が
愛おしく胸に沁みました。
いつもそこにあって当然のような家族。
気も使わなくていいし、わざわざ言葉にしなくたってわかってくれるはず。(またはわかってもらう必要なんてない)
だけど、そんな家族は幻だ。
感謝を伝え気持ちを言葉にして、話し合わなかったらあっという間に機能不全に陥るだろう。
そうなってから始めて気づいた家族への言い訳は
間に合うものももう間に合わないものもあるけれど
それだって愛おしい家族の形の一つなのだと思う。
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今の私には、あまり響かなかった。
痒いところに、もう少したけど届かないモヤモヤ感。
帯の言葉で、ハードルが高くなりすぎたのかも、、、
いや、私に優しさが足りないからだ(汗)
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家族には色々な形がある。
私の家族にしても言えること。
そんな家族を題材に描いた短編集。
理解できる家族、結末に安堵した家族、私の感じ方も様々。
ただ、自分自身の家族の在り方ってどんな感じ?と
考えるキッカケをくれた。
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「おかあちゃんの口紅」の主人公に最も共感できた。
親に人生を楽しんでほしい。家族との思い出を作りたい。働いて苦労しただけの人生で終わってほしくない。
子供の頃はいつも守られて、当たり前のようにご飯を食べておもちゃをねだり、自分のことだけ考えていたけど、
大人になると親の経済事情や病気も気になって、もうあの頃のように無邪気な気持ちではいられないなあと思うことがある。
でも歳を重ねても心のどこかに、親に褒められたい、よく頑張ってるねと言われたい、そんな気持ち確かにあるなぁ。
思っていたほど感動はしなかったものの、色々と学べる作品でした。
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家族の短編集。
SMAPやKinKi Kidsの作詞をしてきた作家が描いているのだから、意外。
つい涙腺が緩んでしまう作品も…「おかあちゃんの口紅」「イブのクレヨン」。
2018.11.21