【感想・ネタバレ】1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーターのレビュー

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Posted by ブクログ

実はこの作品、読む前は大して期待してませんでした。たまには五十嵐作品でも…と思い適当に手に取ったのがコレ!
随分前にこの作品の劇場版を観た事が有って、イマイチと言う印象しかありませんでした。
序盤は音楽的な事が殆ど無く、このままダラダラと読み進める破目になるのかと思っていましたが、随所にジワジワと来る笑いが有って引き込まれて行きました。
結局読み始めて1日半で読み切ってしまいました。
もうラストは泣けるわ鼻水が止まらないわ大変でした。(マック店内で…)流石五十嵐作品って感じでした。
もう一回劇場版見ようかなぁ~…

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2021年11月12日

Posted by ブクログ

「何度だってやり直せばいいんだよ!バーカ!」
そうだそうだ!
もちろん最初からというわけにはいかない。これまでのことをなかったことには出来ない。
でも、今ここからまたやりたいことを始めればいい。そう出来るんだよってこの小説は言ってくれている。

無理だって決めつけて、見るだけだったバンドを始めた主人公達。
練習をしながらパートに通って、家事もやって…って本当に大変だけど、楽しいって気持ちが伝わってきて私も何か始めたくなった。

途中まではまさかこの小説で泣くなんて思わなかった。
でも泣いた。いいなぁ…と、良かったなぁと心から思えた。
とっても素敵なラストだったけど、終わってしまったことが寂しい。
まだこの4人のバンドを見ていたいと本気で思う。

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2012年01月14日

Posted by ブクログ

子供がアクシデントで高校入試浪人をとなってしまった井口家。妻の美恵子は、息の詰まりそうな人生を打開すべく、コンビニでアルバイトを始めた。そんな中、アルバイトのきっかけにもなった腐れ縁のかおりと、問題を起こした客の雪子とバンドを始めるが…。

思っていたよりもなかなかバンドが始まらず、物静かでこれといった特徴のない美恵子の閉塞した生活が描かれるため、芥川賞系の話かな?という雰囲気が漂う。そこをぶち壊しに来るかおりがストーリーを作っていくのだが、こちらもまた、1995年という設定のせいか、振り切りすぎていて、芥川賞系を思い起こさせる。

本の約半分ほどで、ようやく話が出てくるバンド活動。始まった途端にそれまでとは打って変わって、ストーリーがグイグイと進み始めるのが印象的である。

曲は当然"Smoke on the water"。1曲のみ。「ジャッジャッジャー」というストレートだが苦労の見える表現ではあるが、脳内にはあの有名なリフが流れる。

美恵子以外が強烈なキャラクター、新社長と石川くんという、くすぐりを担当する脇役など、全体にバランスの良いストーリーで単純に最後まで楽しめる作品である。

ただね、買ったやつは表紙がショーモナイ映画販促用の全面帯で、どれがどの登場人物なのかわかるようなわからないような雰囲気であるが、こういうのはつまんないからやめてほしい。★一個減らす。

また、1995年の世俗を、阪神大震災と地下鉄サリン事件(だから1995にしたんだろうけど)を軸に集められてはいるが、たとえばOasis, Blurとか、有森裕子とかさ、もうちょっと色々有ったよね。せっかくの同時代性の部分なので、もうちょっとしらべてほしかった。なお、1995年の理由にはどうも解説を読むと「1985年の」, 「2005年の」というシリーズがあるようで、そちらも読んではみたい。

あー、Deep Purple "Deepest Purple"とRainbow "Long Live Rock'n roll"のアルバムどこに埋まってたかな。CDの山のどこかにあるはずだが。

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2022年04月05日

Posted by ブクログ

好き。
おじさんになっても、
おばさんになっても、
青春して良いですよね。

ひたむきに打ち込めるものが、
あるのはとても幸せな事です。

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2021年10月14日

Posted by ブクログ

アラフォー女子の青春を描いた三部作のラストを飾るに相応しい作品。キャラ設定、小気味いい遣り取り、1995年という時代を切り取った妙...。幸輔(主人公の夫)が真人(その子)に吐いたセリフにスッキリ! しばらくあの名曲の脳内再生が続きそう...。

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2020年06月11日

Posted by ブクログ

泣ける。泣けた。
ずーっと笑えていたのに、ラストは泣けた。
涙が止まりません。
ネタバレになっちゃうのであまり書けないが、クライマックスで主人公が語る言葉が、滲みます。滲みまくります。
いやー泣けるー。

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2020年05月30日

Posted by ブクログ

とても良かった。ともすると桐野夏生が書きそうな主婦の話なんだけど、とてもいい感じで友情と青春が描けてたと思う。まあもしかすると俺も41歳で44歳の主人公の主婦をそれなりに女の子として見てられるからかもしれないけどね。

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2018年12月04日

Posted by ブクログ

おばさん達の青春小説!

子供が高校受験を失敗して中学浪人!?
主婦の恵美子は毎日家にいる浪人生の息子の真人に気を使い、それに疲れる・・・
そんな時ひょんな事から近くのコンビニで働くことに!
友達のかおりとお客さん?の雪美とバンドやろうぜの軽い気持ちでメンバー募集をしたら元プロの新子が加わり四人でバンド結成!
自分なんかがと二言目には出てしまう優等生主婦恵美子とその仲間達と家族を巻き込んだ青春活劇!


2005年のロケットボーイズにプロットは似ているかもしれない、お決まりのパターンかもしれないが、だからこそ面白いのではないかとあえて言いたい!

そして、同作者の『1985年の奇跡』も読んで見たいと思った。




因みに1995年は阪神大震災と地下鉄サリン事件の悲しい出来事があった暗い年。自分も真人と同じく高校受験をしていた事と、小室ファミリーの音楽を聴いていたなぁと思い出す。
アイルトンセナが死んだのも1995年かな?

1995年を通過して来た人ならば共感して読める部分があると思います!

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2017年07月29日

Posted by ブクログ

青春三部作の3作目です。
私は青春三部作は単純に年代順だと思ってたので、これが2作目だと思って読み始めちゃいました。
そしたら2005年のロケットボーイズの方が2作目なんですね。
まぁどの順番で読んでも全然問題ないんでしょうけど。

内容は面白かったです。
私的には1985年の奇跡よりも好きです。
95年は私はまだ3歳で、その時代のことはほとんど知らないけど、そんなことは関係なしに青春だなぁと思いました。(44歳は青春といっていいのかわからないけど)
でも何かに打ち込んで必死に頑張るのに年は関係ないんじゃないかと思わせてくれる話だと思いました。
恥ずかしながら、ディープ・パープルもスモーク・オン・ザ・ウォーターも知りませんでした。
でも検索して聴いてみたら、よく聴いたことがある曲でした!
この曲スモーク・オン・ザ・ウォーターっていうんですね。

ちょっと気になったのは、五十嵐さんはネガティブ要素をしつこいほどに繰り返しすぎじゃないかということです。
年下の男の子を読んだ時も、1985年の奇跡を読んだ時も同じことを思ったんですが、今作も「オバサンがバンドなんて」という卑屈的なことが繰り返し言われていてそんなに何回も言わなくてもと思ってしまいました(笑)

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2013年07月29日

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読みやすい
最後はすっきり。失敗からどう立ち直るか?が大事っていうのは、40過ぎて言える言葉ですね。きっと。
オバサンオバサン…と自嘲してるのと、世間体気にし過ぎてるのが違和感あるけど、それは世代のせい??

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2013年02月08日

Posted by ブクログ

小説読みでよかった、と思わせてくれる一冊。4人の中年女性がバンドを始め、ステージに上るまでを描く。ギターに関する描写が甘かったり、本当の意味での悪人が出てこなかったり、基本先の読める展開に多少の不満は残るが、クライマックスでは泣かせてくれる。
最近は新書読みがメインで、なんとなく知識は増えていた気もするのだけれど、ここまでの感動を味あわせてくれるのは、やはり物語だよなあと…映画もぜひ観てみます!

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2012年07月13日

Posted by ブクログ

「1985年の奇跡」は、世代もドンピシャでテーマも野球だったけれど、こちらは、主人公は一回り以上も上の世代だし、バンドのこともよくわからない。それでも、最後はぐいぐいと引き込まれた。

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2012年06月16日

Posted by ブクログ

このシリーズは盛り上げかたが上手い!自分の母親と同じ世代だと思うとリアルに感じる

Playing my measure

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2012年05月29日

Posted by ブクログ

なぜバンドなのか、なぜディープパープルなのかと言う疑問については書き込みが薄かった気がするが、そんなことは枝葉末節。細かいことは気にならないほどテンポがよく、楽しく読める。コンビニバイトがきっかけで、幼なじみに巻き込まれてバンドを始めた主婦が主人公。個性豊かなメンバーが集まって目指すはクリスマスチャリティーコンサート。読んでいると思わずあのリフを口ずさんでしまう。家族の温かさと友情、そして1995年の44歳ならではの比喩に笑い顔でページをめくれる楽しい作品。それにしてもこの作者、女性目線の作品がとても上手。中年女と拗ねている女性心理の描写が見事だった。

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2011年09月07日

Posted by ブクログ

40代の家庭の主婦がバンドを組んでライブ演奏するまでを描いた話です。いくつになっても思いを遂げるために奮闘する熱い姿は青春そのものです、失敗したら何度でもやりなおせばいいというメッセージが胸に響きます。読後ちょっと元気がでました。

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2011年07月02日

Posted by ブクログ

40代のオバサンたちがバンドをはじめる話がきちんと青春小説になってるところが面白い。
誰にでもありそうな、高校時代にこうしたかったという思いと現状に満足していない気持ちを刺激する。
ただ、個人的に終わりがあっさりしすぎなのはもったいなく感じた。

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2015年07月13日

Posted by ブクログ

バンドをやっていたときの気持ちを思い出す。
こういう気持ち、バンド以外だとなかなかないものだと思う。

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2013年06月21日

Posted by ブクログ

ビジネス書や自己啓発本をずっと読み続けていたが、長風呂する時には軽い本を読んでみようと思って、駅のキヨスクをぶらついていた時に「スモーク オン ザ ウォーター」の文字に惹かれて買ってしまいました(^_^;)
主人公がアソシエイトしている文章が、テンポ良く読める。
決して感情移入できる様な主人公では無いが、「失敗しても何度でもやり直せば良いんだ」というメッセージは伝わってきた。
この2月から映画化され公開される様だ。キャスティングは…良いのか、あれでw

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2012年02月07日

Posted by ブクログ

読者の年代を選ぶのかもしれませんが、私にはジャストミートでした。私も楽器が弾けませんが、こんな風にバンドがやれたらいいなぁと思いつつ読みふけりました。

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2011年08月07日

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