【感想・ネタバレ】桜風堂ものがたりのレビュー

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Posted by ブクログ

本屋で働く物静かな青年、一整は名作を見つけ出すことが多く、書店員として信頼されていた。しかしある日、店内で起こった万引き事件によって一整は店を辞めることとなった。傷心を抱えて旅に出た一整は、桜風堂という書店を営む老人を訪ねることにした。


春の物語を読みたいなぁ…と考えていた時ブクロクであなたにおすすめの本のひとつに桜風堂ものがたりがあった。桃色の美しい表紙に目を奪われて読んでみようとと思いました。

万引きの事件をきっかけに、10年も勤めていた本屋を去ることになった整一と登場人物それぞれの視点で描かれる話は優しさに溢れていて悲しさと嬉しさに何度も何度も泣いてしまった。

登場人物みんな好きだけどやっぱり1番整一が好き、悲しい過去を持ち人と壁を作りながらも人が好きで本が好きで、能力はあるのに控えめで困ってる人はなんだかんだほっておけない優しい性格、こんなの好きになるに決まってる。

好きなシーンはやっぱり桜が咲き誇る桜風堂へ向かう道、新たな気持ちでオウムの船長と歩く姿はファンタジー世界の旅人のようで、読んでいてワクワクして、自分自身もたくさんの桜を見に旅たちたくなるような気持ちになりました。

読んだら誰もが本屋を好きなる、本屋が好きな人はさらに好きになる。専門的な部分もわかりやすくて初心者にも優しい。この桜の季節におすすめの小説です。

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2024年04月11日

Posted by ブクログ

心温まる、ほっこりする本でした。
本を愛する人であれば、癒やされること間違いなしです。
登場人物のみんなも心優し方々というところも素晴らしいですね!

続編もすぐ手に取りたくなりました。

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2024年02月24日

Posted by ブクログ

続編を先に読んでから気になってこちらを読みました。
そういうことだったのか~と納得すると共に感動もしました。書店員さんの苦労とやりがい、気合いの入れ方など心のなかを覗き見た感じです。
周囲の描写も素晴らしく気持ちが和む素晴らしい本でした。

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2024年02月15日

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オウム船長の的確な発声に苦笑い。
読書人口の衰退による出版不況、通販により書店の減少。先行きの見えない、オワコンとなりつつある書店に働く人々の本に対する取り組み。うわ面の明るい未来を照らす職場作品でなく、地道に工夫し、いい本を広めようとする誠実な書店員の活動。書店での配列等見る目が変わったし、通販でなく地元書店を応援したくなる。書店は地域の文化の灯だったのだ。

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2023年07月12日

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「人は正義の側に着いたと思うと……」の、くだり、本当に納得する。ひどいことも出来てしまう。しかし一整は、桜風堂書店に来るべくして来たのだと思う。

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2023年03月09日

Posted by ブクログ


心が暖まり爽やかな余韻に浸った。
桜風堂をよりよくしようと努力する月原一整と協力する人々の清い心と暖かい優しさに感動した。
伏線が張りめぐらされており、驚く箇所が沢山あった。
今まで読んだ本の中でも特に面白い一冊。

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2023年02月16日

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今年のベスト本。

「百貨の魔法」を先に読んでしまったのですが、こちらを読んでから読むのがおすすめ。

最初から最後までどのエピソードも深くて、登場人物の一人ひとりが素敵で読後感もいい、という私が気に入る本の要素がすべて満たされています。

「生きてゆくこと。誰かと出会うこと。
 夢を持つこと。よりよくあろうと願い、苦しくても立ち上がり、前に進むこと。
 命の終わりの時が近づいているとわかっても、朝が来ることに感謝し、夜には安らぎ、この地上に生まれ出でたことに、感謝すること。残していくひとびとの幸いを願うこと。」

『四月の魚』、読んでみたい!

書店が好きな人には特におすすめ(そういう人はすでに読んでいると思いますが…)

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2023年02月14日

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ネタバレ

長年銀河堂書店に勤めていた書店員、月原一整はある事件をきっかけに辞めることになる。
身寄りのない一整は、心が癒えないまま旅に出ることにする。そこで以前からやりとりしていた桜風堂という書店を営む老人を訪ねることにする。

書店をとりまく厳しい状況に直面するも、希望の光をたぐり寄せるように、小さいかもしれないひとつひとつの力が奇跡なような出来事を巻き起こす。

前半はつらくてどうにかなりそうですが、後半からの展開に救われます。

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2023年01月01日

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人と距離をおきながら書店で働く主人公。ある事件で書店を去らなければならなくなった主人公。彼の売りたかった本を仲間達が全力で売る戦略を練る。
こんな素晴らしい関係に涙が出てしまいました。
一整くん(主人公)今まで生きてきた道が全て報われたね!
透明感のある美しいイメージのお話でした。
続きもうでているようなので楽しみです(*^^*)

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2022年06月12日

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「涙は流れるかもしれない。 けれど悲しい涙ではありません。」
この帯を見て、軽い気持ちで手にとった1冊だった。

最初は、重く暗いと思っていた。
大好きだからこそ、離れないと行けなかった、
主人公と周りの人々の悲しみ。
胸がとても締め付けられたりもした。

全てがうまくいっているわけではないが、
しずつ、幸せな方へ前を向く。
本で始まり本で繋がる。

とても綺麗なのだ。

読み終わったあと、
流れている涙は確かに悲しい涙ではないのだ。




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2022年05月16日

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今の時代、本屋さんが苦しいのは誰しもが知っています。
でも、今の時代だからこそ素敵な本を広めるためにできることもあるんだな…と気づかせてくれました。
また、なぜ本屋さんに行くとあんなにもワクワクするのか、本屋さんそれぞれの楽しみ方も知れて心が豊かになりました。
物語としては、本を通して主人公や周りの人々や動物が温かい気持ちになっていく素敵なお話です。
キャラクターがどの方も素敵で、楽しくスラスラ読めました。
心に留めておきたい言葉が沢山あり、付箋だらけになりました!
本が好きな方は、もっと本が好きになります。おすすめです。

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2024年05月28日

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全ての物語は世界に向けての恋文なんだな、と思える作品。
全体に流れている本とそれを売る人たちへの敬意・やさしさがとても素敵。

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2024年05月23日

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本屋さんの、心温まる物語です。

私は書店で働いたことはないのですが、この本を通して書店員さんのお仕事や、普段考えていることなどを知ることができ、より本が好きになりました!
本屋さん巡りをしてみたくなりました。

また、本の帯に書いてある「涙は流れるかもしれない。けれど悲しい涙ではありません」の言葉を意識しながら読み進めていたのですが、初めは帯の言葉に違和感を感じていました。しかし、最後の最後で「そういうことか!」となるようなちょっとした仕掛けがありました。
帯も含めて1つの作品だということを実感しました。

続編もあるそうなので、今から読むのがとても楽しみです!

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2024年04月16日

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優しい奇跡の物語だった。
万引き事件の結末は辛くてこのまま読み続けられるかと思ったけど、最後は幸せな気持ちでいっぱいになりました。
このシリーズ続きがあるならぜひ読みたい!

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2023年12月28日

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"さよなら"と"おかえり"を描いた物語。
書店員たちが「これは面白い!」って熱意と小さいときの記憶とか後悔から、1冊の本を猛プッシュで押し出しベストセラーにさせる話。

登場人物(人も猫もオウムも)誰もが「さよなら」の経験を抱えてて、そこから前を向いて居場所を作っていく様が読んでてあったかくなったし勇気をもらえた。

桜野町にある桜風堂という本屋さんが登場するから読む前は桜のイメージだったけど、読んだらなんか夜明けみたいな印象。

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2023年12月12日

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最初は少し辛い物語でしたが、読み終わってみると優しい物語でした。続編もあるようなので楽しみにしています。

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2023年12月04日

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とっても優しくあったかい気持ちになりつつ、物語の中で繰り広げられる書店員さんたちの熱量や勢いを感じたし、皆で一丸となり楽しみながらひとつの物を造り上げていく場面に心打たれた。

先のことを考えすぎて、まだ起こってもいない心配に支配されるよりも、今、自分に出来ることをまずはやってみる。

書店員をしていればあれば当たり前なことなのかもしれないけれど、その当たり前が、実はとっても重要なことで、書店員を経験したことのない者からすればおおぉ、すごい!そんなところで見分けつけるのかー!と感心することもたくさん登場した。

あとがきでは、この本を執筆するにあたっての、書店員さんからの実際の声や、著者がこの作品を読んだ書店員さんたちらの声を聞くまでの緊張まで書かれており、リアルな光景が目に浮かぶ。

なんとも躍動感のあるあとがきで、それもまたよかった!

桜風堂の続きのお話もあるようなのでぜひ読みたい。

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2023年08月16日

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おもしろかった。あったかかった。
みんなの想いが伝わって、後半は自然と微笑みながら読んでいた。
続編もすぐ読もう!
四月の魚、出版されないかな。読みたいな。

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2023年05月12日

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読んで優しい気持ちになりました。
でも、登場人物が優し過ぎて逆に物足りなさを感じました。
その優しさがいいんだけどね。

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2023年05月07日

Posted by ブクログ

桜の季節にこの本に出会えた事に感謝です
読み終えて心が暖かくなると共に、
日々、本に携わる方々に感謝を!
「四月の魚」読んでみたいなぁ

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2023年04月01日

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風景の描写が読者を物語の中に誘い込む。
肌に触れる風、音、香り、太陽のまぶしさまでがそこにあるかのように。
ちょっと説明過多かな?と感じる場面もあったが、暖かくて美しい言葉を綺麗に紡ぐ作家さんだなと思った。

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2023年03月09日

Posted by ブクログ

読後感最高の超ハッピーエンドの物語です。

やっぱ読書は紙じゃなきゃ!
本屋さんに行くのが好き、なんならグルグル眺めるだけでもいい!
POP見たり書店員さんの一押しレビューも読みますよ!
そんなあなた!
気合いの入った帯、カリスマ書店員のレビューや
平積みされた新刊をついつい買っちゃう読書好きさんにオススメの今作です(^ ^)

つらく寂しい子供時代の優しい主人公…
寂しい思いの可愛い子猫…
お爺さんに引き取られた健気な小学生…
過疎の町の風前の灯の本屋さん…


優しいお話が好きな方の大好きな設定ですよ笑

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2023年02月18日

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最初の方の境遇が苦しくて挫けそうになりましたが徐々に立ち直っていく一整を読みながら私も頑張れそうな気がしました。
あまり書籍を購入しないので本屋さんに貢献してないですが書店員さんとも仲良くなってみたいです。
「涙は流れるかもしれない。けれど悲しい涙ではありません」

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2022年12月22日

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作者の本への愛を感じるとともに、その本を売る書店員たちへの感謝や敬意も感じられる作品だった。

読みながら書店員の仕事に触れることができ、その細かな描写に触れると、本を売る仕事の大変さややりがいを知ることもできた。私も本が好きで、書店で働きたいという思いを持っていた頃があるが、好きな本や思いのこもった本を売ることができたら、どんなに幸せだろう。

書店の奇跡を描くので現実離れしているようであるが、あとがきで作者が述べているように、あり得ない話ではない。この作品で描かれるような奇跡が、どこかの書店で、なにかの作品で実現したら、本当に素敵だと思う。一方で、この作品自身も書店員に愛され、推され、売られていった本であることを考えると、言いしれない幸福な気持ちになる。書店員を愛し、書店員に愛された作品なのだなぁ、と。

優しくてあたたかい人たちを描く作品だった。続きがあるようなので、そちらも近々読みたいと思う。

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2022年09月03日

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あたたかい話
御都合主義展開の連続だが、あとがきにて綴られるとおり、作者の本屋への想いの形なのだと考えれば致し方ないと思える
いい夢を見た気分

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2022年08月30日

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最初の方は描写が過度なところが目立ち、読みにくいところも。中盤あたりから読み易くなった。内容は書店員の視点で書かれ興味深く面白かった。

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2022年08月19日

Posted by ブクログ

村山早紀さんって、初めてかもしれない。何かで読んだことあったかな…
他の本の後ろに紹介されていて、手に取ってみた本。

書店員さんたちのお仕事小説。
一整をはじめ、主要人物みんないい人たちで、温かくなる話だった。
いろんな偶然やさまざまな思惑が重なって、それは素晴らしい結果になるのだけど、途中、百貨店のあたりから私には少し冗長に感じてしまった。

基本的には好きな内容だし、桜風堂書店には行ってみたいと思うし、透くんがとてもお利口で素敵なので、続編も読んでみようと思う。

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2023年08月16日

Posted by ブクログ

著者が書店員さんのみならず、本に関わる人達全てに贈る優しくもあり、熱くもあるラブレターのような本。

登場する書店員さん達は、ギフトテッドだと感じた。

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2023年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

題材はとても好き。本好きにはたまらい内容だと思う。
ただ何となくもう少し話とか文章とか整理できるんではないかと思ってしまったのは、読んでる時、テレビからプレバトの夏井先生の講評が聞こえてきたせいかも。

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2022年07月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2017 本屋大賞5位の作品

書店の話で穏やかに始まったのに 衝撃的な展開
いい人ばかりなのに 世間は冷たく、読んでいてなぜか息苦しい第1章

文体がライトでとても読みやすく、空や庭や動物たちの動きの表現が とても鮮やかで質感がある。

ただ 「四月の魚」を売り出す展開には引き込まれるのだけど、登場人物のキャラが個性的なのにじっくり描かれていないのが残念。
長編マンガの中の1エピソードのように取れてしまうのがもったいない。(今回は「月原一整編」的な)

・副店長のクールな塚本さん ・桜風堂の店主
・蓬野純也  ・なるる などなど 気になる。

「星のカケス」こと 三神渚砂の 
 幕間 空を行くもの は知的で大人びた渚砂の可愛いらしい乙女ご心が描かれていて キュンときた。

全体に 本屋さんの裏事情が細かく書かれていて、本屋さんの思いを全身で表現している一整や渚砂、柳田店長などなど 
「本屋大賞にしたい」と本屋さんが押したい1冊ではあった。

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2023年06月17日

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