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主人公はユースティスと級友ジルへ移り、航海王の息子リリアン王子との地底冒険。
ペベンシー兄妹達とは違い、この二人は主人公補正を持たない、失敗も浅はかさもあるものの、成長しながら進む気持ちよさがある。
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ナルニア国物語の6巻目。タイトル『銀の椅子』が何なのか、色々想像していたけれど、まったく当たっていなかった。
ペヴェンシーきょうだいのいとこ、ユースティスが再登場。いじめられっ子のジル・ポウルと体育館の裏から学校の外へ出ようとしたユースティスは、またもやナルニア国へ呼び出される。ナルニアでは数十年が経過。航海王と呼ばれるようになったカスピアンは老い、彼の息子リリアン王子は魔女の手にかかって行方不明になっていた。アスランから4つの〈しるし〉に従ってリリアン王子を探し出すよう命じられたジルとユースティスの冒険が始まる。
前作でただ一人、二度とナルニアに来ることはないとアスランから言われなかったユースティスが続投となり、おーやっぱり!と思った。前作ではかなり性格のねじ曲がっていたユースティスだが、今回は成長を遂げている。とはいえ、そこはユースティスであり、友だちのジルもすぐに心が折れてしまう。素直なペヴェンシー4きょうだいとは異なり、アスランの言うことに中々従わないのだ。そんな2人がシリーズでも屈指の大冒険を繰り広げる。アスランも頭を悩ませたことだろう。
ピーターたちペヴェンシーきょうだいは、すぐにナルニアに順応した(何せ闘いに参加するわ、敵の首も切り落とすわ…)が、冒険から逃げ出したり、使命を忘れたりと、ユースティスとジルは右往左往。読んでるこちらはもどかしいけれど、まあ何もわからない異世界に急に飛ばされたら普通の反応かも。ナルニアの世界の共通語が英語であることも判明した第6巻である。
前作では勇敢な〈もの言うねずみ〉リーピチープが大活躍した。今回2人を支えるのは〈ヌマヒョロリ〉族のパドルグラム。デフォルトでネガティブなのに、いざとなったら決して信念を曲げない姿が印象に残るキャラクターだ。こういう魅力的な脇役陣が多くいるのもナルニア国物語の魅力だろう。
さて、いよいよ最終巻だ。
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タイトルは『銀の椅子』だけど、銀の椅子がほぼ活躍しなかったので、記憶に薄かった。
そしてまさかのユースティス続投!そしてかなりいい奴になってるのに比例して見た目も良くなってる〜!
パドルグラムがめっちゃカッコいいと思った。
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行方不明の王子を探せ!
いじめっ子に追い詰められたジルとユースティスは、向こうの世界でアスランに出会う。2人が託されたのは行方がわからなくなっているリリアン王子を見つけること。
〈ヌマヒョロリ〉のパドルグラムという個性的で親しみのわくサブキャラクターが登場したことに嬉しくなる。悲観的なことばかり言うが勇気のあるパドルグラムは、まだナルニアでの冒険に慣れていないジルを時に優しく時に厳しくフォローしてくれる。ドーン・トレッダー号の冒険を経てすっかり頼もしくなったユースティスも素敵。
ラストでリリアン王子と再会した直後に亡くなってしまうカスピアン。しかしアスランの国に現れたカスピアンは王位への戦いの時やドーン・トレッダー号の頃のようないきいきとした姿で現れる。それが懐かしくて嬉しいのと同時に、亡くなった後ということで悲しくもある。
あと1巻しかなく、しかもそこでナルニアに終焉が訪れることを知っている身としては次を読むのが少し怖い。しかし解説にあったように次は刊行順に読んでみて2周目を楽しみたいとも思う。