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私は桐壺が好きなので、円地文子さんの源氏のが好きなのだけど、こちらは小説だから、藤壺と源氏のはじめての密会が書かれていてその場面がすばらしい。あさきゆめみしは田辺源氏の影響が大きいのかしらと改めて読み返しながら思いました。
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古典強化お薦め品その2。
源氏物語の現代語訳は数あれど、文体の読みやすさ、「物語」としての面白さに重点を置くのであれば、この「田辺源氏」の右に出るものはない、と個人的に断言しています。それくらい読みやすく、面白い。全3巻というコンパクトさも何気によいと思います。
「桐壷」の巻を大胆にカットしたり、思い切った人物描写がされていて、嫌、というかたもいらっしゃるようですが……。ともあれ一度、読んでみることをおすすめします。
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母の本棚に眠っていた本。いきなり六条御息所とか出てきて桐壺の宮がいじめられるシーンないのかなって思った。まあけどやっぱりよかった。そりゃ星5ですよ、
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円地文子さん、瀬戸内寂聴さん、大和和紀さんの漫画まで、読み漁り、それでも、時折、源氏物語読みたくなるのは何故だろう。同じ物語でも、作家さんによって、見える色も、感じる香りも、肌触りも、違ってくる。
今回の田辺聖子さんは、登場人物が身近に感じられる。
ただ、美しくない登場人物や年を経た女性への描写がきつく感じられてしまった。
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上中下で源氏の一生部分を描いた現代語訳。
原文と離れた部分もあるけども読みやすくて柔らかい。
「あさきゆめみし」が好きならかなり読みやすい。
「あさきゆめみし」は大分この源氏物語を参考にしたんだろうなと思われる。源典侍のエピソードとか。
あ、末摘花はもうちょっと良い感じで描かれてます。
田辺版源氏では紫の上と源氏を中心に物語が展開されてた。
死生観とかもさらりと訳してる。
最初は娘、そして北の方、最後は母親のように源氏への愛情が変化する紫の上。
結局彼女の死後にその愛情の深さに気付く源氏。
下巻の最後の源氏の無常観に切なくなった。
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20年振りくらいなのかな、おせいさんの作品を、読み直してます。
初めて読んだ時の、自分の感想は、どんなだったのか?もう、思いだせない。
中年になって読むと、前に気づかなかったこと、共感できにくかったこと、多方面から、いろんな時間軸から、思いやることができて、よかった。
自分は、なかなか大人になれないんじゃないか?と、気になっていたんだけど、ちょっとは成長しているみたいだ。
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源氏物語やっぱりあんまり好きじゃない。
とはいえ、他の訳よりも好き!さすがやな
源氏の君はどーしょーもないけど、男の本音はこんな感じなのかなあ
もっと小さい時にこの訳を読みたかった。
女性のあり方について考えさせられる。
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たぶん10回以上読んでいる。
源氏物語は、田辺聖子さんのしか読んだことがないけれど、ものすごく面白い。源氏の君は、恋しすぎだろ・・・と思う。
個人的には女三宮が出家するあたりが一番好き。
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源氏物語がこんなに面白いなんて知らなかった。。食わず嫌いはだめだね。
現代語に近い訳で読み易い。
高校の時古文勉強してて良かった~と思いました。じゃないと片腹いたしとか意味わかんなかったと思う。
若い頃の源氏が好き。
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源氏物語の現代語訳というより、源氏物語を下敷きにした田辺流源氏小説といった感じ。
桐壺の巻があっさりばっさりカットされていて、知らずに読んだ人はびっくりするかも…。
でも、「他の現代語訳が単調で…」とか「とにかく読みやすいものを!」という人にはお勧めです。
個人的には、今のところ一番読みやすかったように思います。
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源氏物語を扱う作品で、とても読みやすい本。
年齢どおりでなく、短編的なのがちょっと分かりづらい…かな…
「あさきゆめみし」と合わせて読んでました。
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上・中・下と読んだ、ゼミの先生オススメの現代語訳。
わかりやすく、かつ原文と離れすぎない雰囲気や言い回しで、全体像を掴んだり登場人物の整理等に役立ってくれました。
これなら古典苦手な人でも楽しく読めるはず^^
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▼はじめちょっと入るのに苦労しましたが、だんだん面白くなりました。特に「都落ち~須磨篇」あたりから、そそりますね。中巻以降が楽しみです。
▼「源氏物語」体験でいうと、10代の頃だったか、二十歳前後だったかに、「潤一郎訳(多分中公文庫だった)」を読んで。途中からけっこう苦行だったけど意地で読み切った記憶が(笑)。まあでも「こういう話かなるほど」と。
その後多分30代~40代くらいにコミック「あさきゆめみし」と丸谷才一&大岡信の「光る源氏の物語」を読んで、これは相当に楽しみました。
で、今回、50代に田辺聖子で読んでみようか、ということです。
▼田辺聖子さん、多分「省略」「カット」がうまいんだろうなあ。何しろ冒頭で「桐壺」の章が無い。度肝を抜かれました。でも、読みやすいし面白い。
▼これ、通読したらやっぱり「光る源氏の物語」を再読したいなあ。丸谷才一さん大岡信さん、やっぱりあの書はもっと名声を得てよい名著だと思うのだけれど。
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とても読みやすく、無駄のない美しい文章。
貴族の生活が面白くて、平安時代が身近に感じられる。
光源氏の桐壺に対する執着は、多感な青年の人格形成に大きく影響し、矛盾だらけなのに魅力的な人物を作り上げてしまう。それに翻弄される数多くの女性たちは切ないけれど幸せそうでもある。
歌にこめる恋心がとても綺麗で、心を伝える手段として知性や感性を映す文はロマンがあるなぁと思った。
スマホやテレビなどがない中で、季節の移り変わりや人の心の変化を鋭く捉えて言葉で思いを伝えていく、平安時代の豊かさが少し羨ましい。
微妙な心の動きを絶妙に表現していく紫式部は天才だったのだろう。平安の貴族たちが、源氏物語に夢中になっていた様を想像するのも楽しい。
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紫式部の『源氏物語』のストーリーを、現代の言葉で語りなおした本です。
上巻では、「桐壷」の巻は省かれ、「空蝉」から「澪標」の巻までが扱われています。現代のロマンとして読めるような著者の達意の文章にも、現代でも通用する原作のストーリーにも、感心させられることしきりです。
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現代語訳というよりも田辺聖子版源氏物語という感じですね。谷崎潤一郎訳の源氏物語に挫折した身としてはとても読みやすいです。ただ久しぶりに読んだけど、こんなに長かったかなーという印象が一番にきちゃいました。
上巻は源氏がチャラチャラしてる時期ですね。須磨に流れたのも自業自得な気がしてならないのですが。塞翁が馬ですよ。
いろんな女に次から次へと手を出していく源氏はむしろ清々しくさえもあります。ちなみに花散里の君が好きです。紫の君も好きですが、明石の君も好きです。源氏じゃないけどみんなそれぞれに素晴らしいところがあり、源氏は本当に幸せな奴だと思います。
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読み終わって、「サイコーだ!すごいおもろい!」って書こうと思ったんだけど、他の人のレビュー見てたら源氏の人気のなさに驚いた。
源氏の気の多さに嫌気がさす人が多いようだ
おいらは自分が男だからか源氏の気の多さにもそこまで悪者には見えず、むしろそれだけ多くの女性と関係を持ちながらも自分から捨てることはしない男気の惚れる。
女性も皆がみな翻弄されるだけでなくつれなく振り回したり、他の男に乗り換えたりしていてバランスがいい気がする。
男は愛の入れ物がたくさんあり、そのすべてが真実なのだ
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「源氏物語」田辺聖子訳で読むと読みやすい。
光源氏が生き生きと書かれており、スッキリと読める。
また、紫の上・明石のかた・葵の上・朧月夜の尚侍の君・花散里・末摘花、
そして藤壷の宮・六條御息所など女の素直さ・怨念・心もとなさ・
恨めしさ・恥じらい・こころの深さなど読んでいて引き込まれていく。
人生に一度は辛く苦しい目にあうことも必要、それに耐えてこその人生であろう。
(中)(下)が楽しみ。
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うわさには聞いていたけれど、光源氏さんの病的な気の多さに圧倒された上巻でした。
「新」だけあって、ちょこちょこ説明も入っていたり、予備知識がなくても楽に読めました。
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文学史で恥ずかしい失敗をした&演習で扱うことになったので、高2の頃からの積読である田辺聖子訳を読むことにした。ちょうど高2の今頃、古典にハマっていたなあ……八犬伝の栗本薫訳を読んだのもそのあたりだった。で、この本ですが良訳。読みやすい。でも源氏未生の桐壷のくだりはないんだよな。最初は源氏もまあ悪くないかと思ってたけどやっぱむかつきます。私が女だからなのか。とりあえず頑張って読破しましょう。でも、枕草子の現代語訳と言ってもよい「むかしあけぼの」の方が面白かった。やっぱ私清少納言派なのかな。
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「窯変」にどっぷりハマっていたためか最初は物足りなく感じたのですが、読み進めるうちに登場人物に対する田辺さんのやさしい眼差しと語り口に魅力を感じるようになりました。全体的に登場人物がみんなやさしい印象というかいい人に見えます。あの源氏でさえも!(失礼)窯変と、同じ源氏物語でこんなに違うのかと驚きです。やわらかい文章でとても読みやすいので、入門書としても最適かと思います。全体的に健やかで、ほのぼのしてる気がします。中〜下+宇治の恋も楽しみ。
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学生時代、文学作品や、こういった有名作品を読むことに抵抗あった頃
この本と出会ってとても、感動したことを覚えています。
源氏物語を読むならこの一冊をオススメします。
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とにかく源氏が嫌い。恋といっても現代じゃ犯罪だし。それでも最後まで読めてしまう。これは源氏じゃなく様々な女性の生き方を書いているんだなと思う。千年前にこれだけの女性を書き分けたのは、やはりすごい。でも源氏って、明石の上以降は振られてるのね。秋好中宮には残り香さえ嫌って言われてるし。
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光源氏をものすごいイケメンで想像して読むと面白い。
昔、古典で習ったところが出てきた時に懐かしかった。
でも中・下まで読む気になれなかった・・
ひとりの女に肩入れしちゃうと、光源氏にイラッとしてしまうので。
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源氏物語田辺聖子訳。読みやすく、かといって優雅さを損なうこともない。
これまで「あさきゆめみし」か国語の授業くらいしか読んだことがなかったが、恋愛メインとはいえ、政治問題も絡んで勉強になる。現代とは感覚が違うし、源氏の魅力もわかるのだが、やはり、父兄の妻に手を出し、紫の上が一番といいながら、謹慎中に明石の君と子を作り、帰ってくれば六条御息女の娘に気を惹かれる源氏の懲りなさにはちょっと呆れる。当時の女性方はそうは思わなかったのだろうか。紫の上派としては、明石の君が、うーん、どうしても好きになれない。悪いのは源氏なんだけども。
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角川ソフィア文庫ビギナーズクラシックス、瀬戸内寂聴訳を経ての本書。これは紫式部の「源氏物語」ではなく、田辺聖子の「新源氏物語」であって、田辺聖子が解釈し想像を広げていったものである。他の方の訳、或いは原文を読んだらまたおもしろいだろう。寂聴源氏の方が余白、行間があり、自分の想像力も使って読めたのでおもしろかった。