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柳沢吉保(保明)の側室・飯塚染子が徳川綱吉の愛妾であったという俗説を元にした小説。
零落した公家の姫で京の文化や教養を愛した染子は、朝廷の権威を取り戻そうとする公家達の意向を受けて江戸に下る。母代わりとも言える常磐井(右衛門佐)の要請で大奥へ上がると、将軍綱吉の寵を受け懐妊。綱吉の母・桂昌院の一派から危害を加えられることを避けるため、大奥を去ることとなる。
綱吉の忠臣・柳沢保明の屋敷へ身を寄せた染子はやがて保明への激しい想いを胸に秘めるが、身体は綱吉に愛され将軍の胤を懐妊し続ける。将軍家との断ち切れない絆に苦しみもがく染子が、恋の焔から自由になるために選んだ道とは。
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将軍綱吉とその側近保明との三角関係に翻弄される女性染子。生き方を制限されながらも、その中で意志を持って生きた女性の生涯。
予想以上に面白かった!
Posted by ブクログ
「吾輩は猫である」を読んだ直後だったので、読みやすい読みやすい(笑)
よしながふみさんの男女逆転の「大奥」を読んでいるのですが、綱吉バックグラウンドを同じように組み立ててあったので、想像しやすかったです。