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Posted by ブクログ
【言葉が動かす世界】
言葉を操れる人は本当にかっこいいなーと、いつも思う。
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この小説は、結婚式の挨拶から始まり、政治家の選挙演説や答弁に至る原稿という視点から、政治家の選挙演説や答弁のスピーチ原稿に焦点を当てる。
人々に感動を与えるだけではなく世界を変える力さえ持つ、スピーチ。それを作成するという任務の重大さと広がる可能性が、臨場感を持って伝わってくる。
主人公・こと葉がスピーチライターになっていく姿。戦っているのは政治家なのに、スピーチライター、あるいはスピーチコンサルタントとして、出馬者の参謀として(になりきって!?)その責務にのめり込んでいる姿。
一人の人間の人生だけじゃなくて、よりよい社会を作ろうという使命感、そのプロフェッショナル感は、社会に対して、自分も社会に貢献する自分なりの方法を見つけたい、と少し前向きな視野を与えてくれる。
拝読しながら考えていたのは、以前読んだアメリカの若きスピーチライターの体験記。その本気はとても感動して、実は自分にとって1位2位を争うぐらい好きな本。
やっぱり仕事を通して自己を実現するような姿には強く引き付けられる。
想像通りなのに想像以上に美しい
友人から、結婚式のスピーチの話だよ、と言われて読み始めたが、家族、恋愛、友情、キャリア、全部が描かれた美しいお話だった。スピーチで始まりスピーチで終わる構成も美しく、一気に読んでしまった。
当時の政権の話がかなりリアルに描かれていることと、作者の政治思想がちょっと強め?なのでそこは注意。かも。
Posted by ブクログ
プレゼンに関する小説だった。斬新だ。自己啓発本に書いてありそうなアドバイスが物語なのですらすら頭に入ってくる。自分もプレゼンが上手くなりたいと思わせる本だった。ためにもなるし面白いしでぜひおすすめしたい小説。
聞くことは話すことよりずっとエネルギーが必要らしい。言われてみるとそうかもしれない。主人公と同様、退屈な話を聞いてると眠くなる。エネルギーを使うからこそ話し手は省エネな言葉選びをしないといけない。