【感想・ネタバレ】キケンのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

男子校のノリが感じられ、また最後の過ぎ去った青春と思っていたのが、実はまだそこにあったんだというラストでジーンと来ちゃいました。
確かにそういう事あるなーと思い久しぶりに学生時代の友達に会いたくなりました。
あとがきにも書かれてましたが、男ばかりの時とそこに女性が混ざった時のノリが変わってしまうとこなど、あるあると思いました。

ストーリーは文化系サークルの青春ストーリーでクスッとしてしまうところがあり面白かったです。
内容の厚みなどなどではなく、青春のノリを感じられるかがキモなんでしょう。あまり重いと狙いがズレてきますし。そういう意味で十分に感じました。

また、お店の子の件りがとても面白かったです。

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2023年08月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

年末のこの時期、気持ちが落ち込むことが多いので、元気をもらえるような作品を読みたいと思って選んだ。
はちゃめちゃな展開と疾走感、若さのパワー、そして青春。
そういうものを一気に浴びたような感じがした。
この時期に読めて良かったと思う。

成南電気工科大学の機械制御研究部、略称「機研“キケン”」は、二回生の上野・大神を中心に、元山や池谷たち一回生を巻き込みながら活動していく。
この部長の上野はかなりの曲者で、とんでもないことを計画し行動に移してしまう。
副部長の大神はストッパー的ポジションだが、クラブ紹介での爆発を止めないところを見ると、彼もまた曲者だ。

序盤で、小学生の頃に花火をほぐして火薬を取り出し爆発物を作ったという上野のエピソードが登場するのだが、私の身近によく似たことをしていた人がおり、なるほど……そういうタイプの人なのか……と上野をすんなり受け入れてしまった。
このあたりから、私は作品にどんどんのめり込んでいった。

「機研」は全国レベルのロボット選手権や発表会などでの実績もあるクラブなのだが、作品内ではほとんど語られていない。
・上野が「爆弾魔」と呼ばれる理由
・大神の恋愛
・学園祭のラーメン屋
・不本意ながら参加したロボット相撲大会
・部室で行われた闘争
以上のことが、すごい疾走感で描かれている。
驚くような展開や濃いキャラクターによって、まるで漫画を読んでいるかのような気持ちになった。

この作品では大学のクラブ活動を生き生きと描いているが、各章は「大人になった部員が、大学時代を思い出しながら語っている」という形で進んでいく。
そうしてその語り手は、最後の章で成南電気工科大学の学園祭に行こうと決意する。
大好きだった場所だからこそ、今はもう自分たちの場所ではないという事実がさみしい。
そういう感覚は、分かるような気がした。

挿絵の演出がとても良く、胸にじんとくるものがあった。
大人になった彼らは、お酒を飲みながら「機研」での思い出を楽しく語るのだろう。

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2022年12月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2011年(第8回)。9位。
表紙と裏表紙のマンガ。作者とのコラボらしい。この方、つっこみ好きよね。多すぎなくらい。
キケンとは、大学のサークルの略名。回顧する形で妻に語っている。妻は楽しんでいる。輝かしくも失われた青春。
久々に学祭に夫婦で行ってみた。ラーメンは伝統の味。OBだというと、教室に行ってみてください。行って黒板を見ると、当時の仲間たちの書き込み。これ、作者と出版社のコラボらしい。
輝かしくも失われた青春と共にした者とは。生きている限りまた出会う。

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2023年09月02日

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