感情タグBEST3
Posted by ブクログ
おもしろい!
日本SF大賞受賞の傑作長篇、と裏表紙には書いてあって期待を持たせられたのですが、上巻を読み終わって思ったのは、SFのジャンルを飛び越えて面白い!ということ。
※念のため、SFは大好きだし、低く見ているということも無いです。歴史小説だろうがビジネス書だろうが、なんかもう普遍的に面白いな!的な驚きと興奮がある本だと言いたい…
最初は別々の出来事に見えていたそれぞれの情景が、物語が進むにつれて徐々にリンクしていき、ジェイソン・ボーン的なスピード感や緊張感が生まれてきて…の途中で上巻は終わります(笑
登場人物も今のところ非常に魅力的で(ちょっと全員スペック高すぎ感はあるのですが)、カッコいい。上巻だけで2箇所ほど「うおー」ってなったシーンが。。
理論やIT、諜報関係等々の考証は私には検証不能ですが、よくぞここまで贅沢に盛り込んでくれた、という印象です。かつ、決してこれらの要素にストーリーが振り回されることなく、上手く調和しているのが素晴らしいところ。
下巻が楽しみですが、同時に上巻を読み終わった時点で自分の中でのハードルが上がりすぎてしまっているのでそこが心配。。
Posted by ブクログ
みんな、これは面白いよ〜!
いま、地球でくすぶってる色んな問題を散りばめて、様々なバックボーンの専門家であるメンバー達の有機的なチームが敵に立ち向かう!
巻末の用語解説を見るだけで、この本の多様性とリアル感が伝わると思う。(僕はそこ読んでニヤけてしまった。)
Posted by ブクログ
おもしろい!ストーリーの構造上、話が集約するまでは少し全体像をつかみにくくて苦労するけど、つかんでしまえば後は一気に読める。
近未来の話ではあるけど、完全に現在と地続き。宇宙物だけど難しくない。上質のエンターテインメントに仕上がってます。
Posted by ブクログ
テザーがここまで活躍するものとは思っていなかった。実際のものはどうなんだろう…それ以外にもなんだか身近すぎるキーワードが出て来て、私にとってはリアルタイムな内容だった。
Posted by ブクログ
最初登場人物とか専門用語が多くてパニクりそうだったけど、次第に慣れてくる
物凄く読み応えのある近現代sf小説だった!
出てくる用語は巻末に説明があるけど、それを読まなくても大丈夫
スペーステザーのやつ、なかなか面白かった
Posted by ブクログ
――
スペクタクル。もうほんと、そんだけ。
純粋なSF、であると同時に科学ミステリ。サスペンス大作でもあり、冒険小説でスパイ小説でお仕事小説でもある。むしろ含まれてない要素はなんだ。ラブコメ? ちょっとある。
物語のスケールが地球規模なので、沢山の立場の沢山のひとたちが出てくるわけだけれど、皆がみなそれぞれの場所でそれぞれの肩書きの上でしっかりとキャラクタしているからとてもとても魅力的。こんなに登場人物の顔と名前が一発で入ってくることあんまりない。真っ黒な悪人が居ないというのも好み。
にしても宇宙のふたり(笑)は本当に魅力的かつ、最後に美味しいところを持っていくキーパーソンにもなっていてズルいなぁ。特にトニー・スターク――もといロニー・スマークはこれはもう、モデリングが秀逸。物語のデトネータとしての役割を完璧にこなしている。
けれど何より、そういったキャラクタの中心にいる主人公が、登場人物の中で最もスーパーヒーローから遠いように見える主人公が、少しずつ大胆に“チーム”を構築していく。
けれど彼の中にあるのは、正義感や使命感とはまた違うもので。
これはなんというか、憧憬? に近いような。
技術や発想に対するリスペクトと、そして、だからこその意地、というか。
その力の素晴らしさを知っているからこそ、もっと何かあるだろう、っていう歯痒さが、誤った力の使い方に対して食らいついていく動機になっていく。それはひとつの、可能性の獣なのかもしれない。こうあるべきだ、っていうのではなくて。少しでも佳い方へ。
それはでも、個人の持つ発信力が本当に大きくなっているいま、ひとりひとりが抱えている問題であり、同時に秘めている可能性でもあるわけですね。
お見事。☆4.4
Posted by ブクログ
『日本SF大賞』『星雲賞日本長編部門』『ベストSF2014国内篇第一位』などを受賞。
なるほど。いろんな賞を受賞するだけのことはあると思います。日本人が書くSFは、荒唐無稽な設定であることはままありますが、これはそうでもありません。現在理解されている科学に基づいて書かれていると思われ、中々の説得力があります。著者は、もともとSEをやっていたようですが、どこでこんな知識を仕入れたんでしょう?
上巻は、場面設定。下巻でどの様に物語が進むか興味があります。
Posted by ブクログ
IT詳しい人が書いた感じはするけども、なんかワクワクしない。
2022からだと8年前、単行本だともっと前かもしれないけどさほど陳腐化した感じもしない。
Posted by ブクログ
藤井作品には今でも実現できそうな技術が登場し、それを扱うエンジニア達の活躍は爽快です。本作品の要となる宇宙技術も実験されてると解説にありました。
Posted by ブクログ
"近未来の宇宙で起きる国家規模の陰謀を描くSF小説。
だんだんと物語に引き込まれていく。
下巻が楽しみだ。
ローレンツ力という言葉を覚えた。フレミングの左手の法則で向きを確認できるもの。
説明できるほど理解をしていない。量子力学とともに理解を深めたいと思った。"
Posted by ブクログ
面白いだろうと思ってはいたけど予想以上に面白かった!
イランが打ち上げたロケットブースターの2段目〈サフィール3〉が、大気圏に落下することなく逆に高度を上げている…これに気付いた面々がやがてつながっていく過程が実にエキサイティング。
やっぱり宇宙というキーワードには、世界規模での「協力」とか「力を合わせる」とかそういう挑み方がふさわしい…。
しかしそれにしても関口さんは有能だな…!?