【感想・ネタバレ】顔なし子のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

閉鎖的な田舎の村。まるで人の悲鳴のように聞こえる山鳴り。大きな柱時計。それにこのタイトル。心霊写真の話も出てはくるけれどホラーではない、辛すぎる物語。

無骨な父が再婚相手として連れてきたのが超美人だったがゆえに不幸を生む。その連れ子の血の繋がらない兄となった主人公。

細かな節毎に変わる目線に少し戸惑いつつも、希望を見出したくて最後まで。前向きな人など誰もいないかのような村で、いちばんあきらめているようでいて前を見ていたのは弟なのかもしれません。

子どもに何かを託すな。託すなら任せて好きにさせろ。じわじわ来ます。

0
2018年08月16日

Posted by ブクログ

ホラーものかと思ったら、おもいっきりミステリーであった。伏線にも全て説明がなされてスッキリとした読後感。

0
2014年08月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私はこの人の作風が好きなんだと確信しました(笑)
この人の文章にすごく引き込まれちゃいます。
続きが気になって一気読み!
しかもどんどん面白くなって最後まで面白く読めました!
最後の方は親の気持ちにシンクロして泣けました。
父親が娘を想う気持ちや子供がいる事で成立していた家族の形とかいろいろ考えさせられました。
まぁ突っ込み所がないわけじゃなかったので★4で(笑)

0
2014年04月05日

Posted by ブクログ

田舎の閉鎖的な雰囲気。それは私が怖いと思うもののひとつなのだが、どうもそれがテーマの物語には、ついつい手をのばしてしまう。そしてまた、「やっぱりコワい」と思うのだ。
桐也の存在が絶妙に恐ろしくて良かった。だからこそ最後の彼の姿には感動するべきなのだが、狂気の存在で通すのかと思っていた私は少々(作者にとっては理不尽な)拍子抜けをしてしまった。
だが最後には伏線も全部回収され、希望の光が見える。
麻樹と昂一郎の最後のシーンは、涙腺が緩んだ。
閉鎖的な空間での歪んだ人間関係には、眉をしかめざるをえない。
日本のどこで起きていてもおかしくないことなのだから。

0
2011年10月06日

Posted by ブクログ

2011/8/8(~118) 11(~374終)

おすすめの1冊 というので見つけて探して読んでみた1冊。
特になんの期待もせずに題名で「幽霊とかのホラー系かな」と思いつつ読んでみた。
意外とそうでもなく、どちらかというと人間の醜さや汚らわしさの恐怖が前面に出るような内容でしたが、私はとても好きな作品でした。

0
2011年09月04日

Posted by ブクログ

オバケや怪物の出てこないホラー。田舎の濃密な人間関係から生まれる息苦しさが惨劇をもたらす。恨みを晴らすときに、相手に直接苦痛を与えるのではなく、相手の大事なものを壊すというやり方は、相手にも罪悪感を抱かせる非常に残酷な仕打ちだ。

0
2011年05月08日

Posted by ブクログ

高田さんの作品を初めて読みましたが、面白かったです。前々からタイトルが気になっていたんですよ。どなたの作品もそうですが、著者の方の作品の内容のクセなど解らないまま読むので、それだけでワクワクします。最初の事件からグングンと引きこまれましたねぇ。復習めいた内容なので、ちょいと暗い気持ちになりますが。犯人は・・・ほほー、そこに落としてきたのか、と。

ええと。高田さんの他の作品を読んでみたいです、はい。

0
2011年04月19日

Posted by ブクログ

自分的には、結構リアリティーがある様に感じた。
確かに、人は色々な面を持ち
他人の気持ちは、判りづらい

切なくて、胸に残るものだった。

0
2011年02月11日

Posted by ブクログ

新聞で話題になっていたので読んでみました。
最初にちょっと怖くて不気味な話が出てきてそれがベースにあるから、ホラーかと思ったけど結末なんかは結構普通のサスペンスって感じでした。
とかいいながら約1日で読んでしまいました。

でも村社会の不気味な感じとかはホラーだったかも。
面白かったけど、期待していたほどではなかったので☆4つ。

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

年老いた父と同居するため、家族を連れて故郷に帰った修司。
しかし、その帰郷を待ちわびたように次々と怪事件が。。。

その時、修司の脳裏には、ある少年の姿が思い浮かんだ。
20年ほど前、父が再婚相手として連れて来たセリの連れ子・桐也。
セリは自殺し、そして、音信普通となっている桐也の存在は、
修司の胸に不安をよぎらせた。
義兄弟として過ごした少年時代の、あの時の約束。。。
彼は今も覚えていて、復讐をしようとしているだろうか。。。

ホラーっぽいのだけれど、ホラーではなく、
人の心の内側に潜む様々な思いが、ちょっと切なくもあり、
ドキドキしつつ楽しめるミステリーです。

0
2009年10月07日

Posted by ブクログ

村の権力者とその子供達が辿る運命とそれに色濃く関わるある家族の壮絶な物語。ホラー風味も盛り込まれ、全編にダークな空気が漂う。暗いムードが充満する物語なのに、飽きずにグイグイ読ませるのは流石。 暗〜い話なのに、読む人を強く引っ張る力に気持ちよく浸った。

0
2011年09月04日

Posted by ブクログ

地方に伝わる怪異を絡めたホラーかと思いきや田舎のドロドロな人間関係を最初から最後まで見せられる作品だった…。
桐也といい桃子といい、子供が大人の世界の犠牲になるのは本当に辛い。結局全部武石のジジイの業じゃないかという気がする。だから最後のシーンで和郎の言葉に読者は溜飲を下げるんじゃないかな。
「顔なし子」は誰かではなく自分の中にいたと言う話。

0
2022年10月27日

Posted by ブクログ

日本ホラーというカテゴリだけど、日本文学枠でも良い作品。
田舎の卑しくて哀しい話。厭らしい村社会の中で、家族の愛に救われる。

0
2018年04月30日

Posted by ブクログ

強欲な地元の権力者に全て奪われた女。女を奪われながら抵抗しきれなかった男。

女の自死により、遺された息子は復讐を誓い…。


「うなぎ鬼」同様、一番怖いのは人だなと。
閉鎖的な田舎社会特有の重苦しさ。

マキ、かわいそう。

0
2017年04月18日

Posted by ブクログ

以前読んだ「てのひらたけ」が実に透明感があって切ない系の話だったので期待して読む。今回は系統が違う感じで、いろいろと引き出しの多い作家さん、なんだろうか。

田舎(失礼)に伝わる伝承と都市伝説を絡めたホラー、と思いながら読んでいたらひっくり返された気分。なんということはない、普通のミステリであった。途中まで結構伝奇ホラーっぽかったのに!(結構期待)これじゃ、逆にホラー風味なくてもよかったんじゃ?
ストーリー的には、ある意味めでたしめでたし、なのかも知れないが犠牲が大きすぎることもあり、読後感はあまりよくない。なんだかなぁ…

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

年老いた父と同居するため、家族をつれて故郷に戻った美笹修司。その帰郷を待ちわびたように次々と発生する怪事件。恐怖のどん底に突き落とされる村。その時、修司の脳裏には、ある少年の姿が浮かんでいた…。

0
2009年10月07日

「小説」ランキング