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Posted by ブクログ
フリージャーナリスト田原総一朗さんが大きな影響を受けた政治家、経営者、文化人と実際の交流を元に書いた評伝です。
彼らの怪物たるゆえんに共通する攻めの姿勢とは、冒頭著者の言葉にある「責任を回避しない、自ら積極的にドロをかぶる」という姿でした。
その姿は田原さんのテレビ社員時代にプロデュースした、伝説のドキュメント番組と重なります。
放送コードぎりぎりの芸人やパンクロッカー、過激な活動家達に、マイク一本で飛び込み、するする本音を引き出す田原さんの姿は、本当に一会社員なの?というほど攻めです。
嘘のない真摯な姿勢が、昭和を彩る大物達の信頼を得、他では味わえない生き生きとした人物像を伝えてくれます。
ペンネーム:六
Posted by ブクログ
昭和偉人伝という感じか
政界、経済界、文化人枠の3カテゴリから偉人をピックアップしている
普通の偉人伝と少し違うのは、全て著者である田原総一朗氏の実体験からのエピソードとなっている事か
「このように言われている」ではなく「実際にこういう話をした」というようなエピソードになっているのだ
全て興味深いエピソードであったが、一番はやはり田中角栄先生だろうか
田中先生というと、ロッキード事件の黒いイメージがある人も多そうだが、最近は再評価されて先生の本が多く出版されている
この本でも、「記憶力の良さ」や「豪胆に見せて実は繊細な神経の持ち主だった」といったポジティブな評価であった
現代の日本ではこういった人たちは少なくなったように感じる
ネットの広まりで、出る杭打たれる日本文化が強く出るようになり、こういった人が淘汰されているのか
あるいは私が知らないだけで、どこかにこういった人はいるのか
しかし、もはやそれでは日本という国を揺るがせるようなインパクトのある人間ではないか。。。