【感想・ネタバレ】妖怪の飼育員さん 5巻のレビュー

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Posted by ブクログ

ほんと、面白い
妖怪モノ好きとしちゃ、自信を持ってお勧めできる
極端な言い方をすれば、この『妖怪の飼育員さん』を読んでいないのに、妖怪モノが好き、と名乗る奴は偽物じゃなかろうか
藤栄先生は、そこまでじゃないよ、と言うかもしれないが、私にとっちゃ、それくらい大好きな作品だ
様々な魅力がギュッと詰まっているが、やはり、皮肉のエッジが効いているってのは、確かな強みだ
藤栄先生が、普段から、ニュースや新聞、ネットをチェックして、ネタ探しに手を抜いていない、と読み手に伝わってくるくらい、時事問題の扱い方が上手い
妖怪の個性を上手く絡める事で、世間を騒がせた事態をからかい、おちょくり、笑いに変える。これは、藤栄先生に類まれなるセンスがあるからだ
また、この(5)でも、ヒロイン・鳥月ちゃんの妖怪誑しっぷりは、大いに炸裂している
まさか、悪妖の代表格とも言える、神野悪五郎までもが、彼女のキャラに惚れ、力と部下を貸してくれるとはなぁ
きな臭い、良からぬ動きを、日本へ毒牙を突き立てようとしている、国外の妖怪が見せ始めた事で、ストーリーがますます面白くなってきているので、鳥月ちゃんの才能は、ますます発揮されそうだ
そんな鳥月ちゃんに負けず劣らず、けど、明らかにベクトルが違うモテっぷりをかましてるのが、大源だ
嫌いじゃない奴ではあるんだが、何だかんだで、彼が女系の妖怪に可愛がられているってのが、この作品で一番にして最大の怪奇だろうよ
まぁ、やる時はやりそうって雰囲気があるもんなぁ、彼
なので、次巻では、大源が男らしい活躍をしてくれたら嬉しいなぁ
しかし、彼の場合、敵として自分を女系の妖怪が襲ってきても惚れてしまい、相手を救う為に、とんでもない無茶をしそうである
美女の吸血鬼なら、自分の血を全て飲ませそうだし、別嬪の狼女なら片腕くらい食べさせそう。可愛い悪魔っ娘なら、躊躇いなく、魂を渡す契約にサインするんじゃねぇのか、彼
どの回も面白いが、私が勝手に、藤栄先生らしさが出てるなぁ、と感じたのは、#54「管狐」だった
人の心は綺麗なものばかりじゃない。誰かを恨む心、妬む心、羨む心があるものだ
確かに、それらは負の感情だが、それらがないと、人間らしさも薄まってしまう
負の感情があるからこそ、人はそれに負けないよう、自分を変える努力が出来るんだから
この台詞を引用に選んだのは、世の世知辛さを表現してるなぁ、と感じたので
守りたい、それは立派な考えだ。何ら、恥ずかしくない
しかし、知っておかねばならない、守るってのは戦うってこと。戦うのに、自分の手は汚さない、なんて無理な話だ
誰かを守るってのは、誰かを倒すってことである
大切な物を守るために自分が傷付く覚悟もないのに、「守りたい」ってコトバは口にしちゃいけない
一線を越える決断を、この場で下せた鳥月さんの心は、強い
「どうした?自分は誰も傷つけず、いい子ちゃんでいたいか?お前がためらってる間に、戦ってる奴はやられちまうぞ」(by神野悪五郎)

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2019年04月19日

購入済み

笑いをこらえて読んでる

笑ってはいけないお茶会の話が面白かったです。外国から来た妖怪も登場し、お話が新たに展開しているようで先が楽しみです。

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2020年01月18日

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