【感想・ネタバレ】狐笛のかなたのレビュー

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Posted by ブクログ

美しい物語だった。ファンタジーそのもの。
読み終えて心がきれいになった気がします。、
一冊完結だけど、もっと知りたい。

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2023年12月04日

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買った覚えがないけど家にあった。
初めての作家さん。
児童文学、ファンタジー系の作家さんらしく。
面白かった!
霊狐だったり、心が読めたり、中国のフュージョン時代劇な感じ。ドラマ化して欲しい!
小夜と野火がせつないけど、ハッピーエンドで良かった。
結末は満足だけど、続編も期待してしまう名残があるし、小春丸ももっと見たい。

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2023年11月29日

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上橋菜穂子さんの世界は初めてです
野間児童文芸賞受賞作品
これは児童対象だけでは終わらない、大人でも充分過ぎる程楽しめる和製ファンタジー、そして純愛物語だと思います

古き日本が舞台の郷愁を誘う世界観
豊かな自然と美しい風景描写
狐や天狗の和テイストが不思議な世界へ、そして何処か子供の頃へタイムスリップしたような懐かしい感覚を取り戻してくれました

<聞き耳>の才をもった12歳の少女・小夜
怪我をした一匹の霊狐・野火を助けたことからこの物語が始まります
やがて、隣合うニ国の争いに巻き込まれていきます

小夜を一途に想い、命懸けで守る野火
野火を信じる真っ直ぐな小夜
二人の孤独で健気な燃え上がる愛を中心に物語は展開していきます

想像していたエンディングとははるかに違い、何かもの寂しい感覚でありました
小夜が選んだ生き方に彼女の温かさを感じたとともに、若干12才の少女が選んだ道だと思うと胸が痛くなる思いでした
そして、ラストにこの展開を持って来る作者の発想に脱帽しました

いつの間にか野火に気持ちを持っていかれ、読み終わって半日経った今も、野火(狐)の日向の匂いがしそうなうなじの毛並みの絵面が、脳内の50%程占めています 笑

次は何を読もうかな

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2023年09月28日

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ファンタジーと分かって読み始めても、通勤電車の中でさえ、その景色が見えてくるくらい夢中になり、何度も自分がどの駅にいるのか分からなくなった。誰かを想う気持ちが強いとこんな事も起きるんだ、と悲しいのか嬉しいのかも分からなくなった。
だけど、2人にとっては良かったんだな、と思えた。

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2023年07月29日

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おすすめされたため読んでみた。
呪者の使い魔である霊狐の野火と、人の心の声が聞こえてしまう小夜が、2つの国の争いに巻き込まれながらも、憎しみからの自由を勝ち取る物語。
この作品は児童書として有名らしいが、恨み合い無益な争いを続けることが悲劇を生んでしまうことを、大人である自分も学びを受けた。
どこかノスタルジックな雰囲気もある作品。
最後はとても心温まる締めくくりで、心地よい読後感を味わいました。

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2023年07月12日

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知人におすすめされて最近読みました。
仕事と生活に追われていた私にとって、数年振りに物語の世界に没頭する読書の楽しさを思い出させてくれた作品です。最高でした。

出だしの、野火が駆け抜ける物々しい雰囲気。
その情景が文章から脳内でアニメのように色鮮やかに広がっていきます。登場人物の中には主人公と対立する者も出てくるのですが、登場人物同士の関係や性格、立場を鑑みると決して悪とは言い切れない人間臭さがたまらなく好きです。
我々の世界には存在しない(もしかしたら存在しているけれどまだ見つかっていないのかも)生き物の姿を想像してみたり、食べ物の味を想像してみたりする空想の時間を取り戻して、買い物や料理が前より少しだけ楽しくなりました。
人と獣の異文化コミュニケーションがお好きな方にマッチする作品だと思います。
1冊の本で1期分のアニメを見たような気持ちになりました。次は同じ作者のシリーズものの本を読むつもりです。新しい物語ではどんな人たちに出会えるのか今からとても楽しみです。

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2023年06月01日

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とても、とても。おもしろかった。
ページをめくる手が、止められない。本当にそうだった。

小夜と野火が、大好きになりました。
2人の間の切なさが、自分の心にも流れ込んでくる様で、とてもとても辛かった…。

あっという間に読んでしまった。

出会えて良かった物語でした。

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2023年04月16日

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久々の上橋菜穂子作品。

懐かしさを感じるような作品と評されていたが、その通りだった。
確かに異世界というより日本人が持つふるさとを強く出していたのかもしれないが、個人としては半分くらいは異世界もののような感覚を覚えた。

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2023年02月04日

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中学生だか高校生だかの頃に読んだときは、話が複雑であまり良さが分からなかった。
今改めて読んでみると、とてもおもしろく感じた。
上橋菜穂子さんの他の作品も読みたい。

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2023年02月04日

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存分に本読めましたぁ
ずっと気になっていた文化人類学者
科学者が作り出す非科学的な話
でも不思議とそれはあり得ないでしょって感じはしなくて
ただただ懐かしい感じと
あぁ人として大切なことはこれだなぁという割と日本人的な感覚を覚える
今はアメリカ、ヨーロッパと日本の比較ができる人間になった。カテゴライズは良くないなとも思っているけど
このアボリジニの文化大類学者は一体どういう文化背景でこの本を書いたのか、と思わされる
でも後書を読んでいる感じやはり故郷、日本への愛なのだろうなと
これを外国人が読んで何を感じるのかとても気になる

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2023年01月07日

ネタバレ 購入済み

弧笛のかなた

情景が見えて良かったです

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2022年10月08日

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ネタバレ

呪いとか薬草とか出てくる和風ファンタジーでかなり好きだった。宮中ドラマっぽいな
描写がとても綺麗。波打つすすきの野原の迫力や、一面の梅の花の香りまで想像できて良い。

野火がかっこよすぎる、、自分の立場を理解して小夜との未来を最初から諦めて、ただ守るために動くのが切ない。

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2022年07月04日

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ファンタジーだけど読みやすくて面白かった。
領土とかのところが一回じゃ頭に入って来なかったのでまた読み返したい。

野火のまっすぐな小夜への想いに胸を打たれた。
ひっそりと小夜を見守り続け、自分をも犠牲にする不器用な愛情表現をする彼を応援せずにはいられなかった…。
2人(?)とも幸せになってくれ頼むからと祈りながら読んでた。

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2022年03月24日

ネタバレ 購入済み

種を超えた愛。
読み進めるうちにいつの間にか,野火の恋が実るよう祈っていた。
悲劇的な結末にならなくて本当に良かった。

怨みを乗り越えて未来へと歩むことの難しさと大切さを痛感した。

#切ない #感動する #ドキドキハラハラ

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2021年12月06日

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再読 
巨大なファンタジー群を持つ上橋さんには珍しく独立した和風ファンタジー。
けれどいかにも上橋さんらしい、大きな存在(国家間の争いとか)に翻弄される主人公たちが、なにを選び、どう生きていくかを描いた物語。

ラノベ脳的には途中、小夜と野火と小春丸との三角関係になるのかなと思うのだけどそんなことはなく(^^)、
これは小夜と野火の純愛物語なのだ。
自分を捨ててでも相手を助けたい。その想いは、終始物語の底に佇む暗い死のイメージの中でひと光の輝きを放っている。

ラストがまたいかにも上橋さんらしい。
手放しのハッピーエンドでもなく、かと言ってバッドエンドでもない。
幸せの中にある彼女らを見る時、読者もまた癒やされるのだ。

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2024年04月15日

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ネタバレ

何作目かの上橋作品。
これまでの作品がどれも優しく良質であったので、もうフラットな心では手に取ることが出来ない。どうしても面白い作品を期待してしまう。

この作品も読み始めからしっかり心を掴んでくる内容になっている。
多くの上橋作品の根底に共通する世界観(穏やかで自然豊かな非西洋(アジア・オセアニアやアメリカ)の中世風な世界)を持ちながら、それぞれが独特の個性を持ち魅力的な世界。
優しく、時に強く、親しみやすいのにこちらも個性的で引き込まれる(そしてイライラしない!)キャラクター達。

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2024年04月02日

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ネタバレ

風景や状況などの表し方が本当に美しい。
最近ミステリを読むことが多かったけど、やっぱりファンタジーは没入度がすごい。
また、上橋さんの作品に触れ、心が綺麗になった気がした…

登場人物では玉緒が好き。
血の通ってないような冷血なイメージから、野火と小夜を助けてくれる優しさのギャップがたまらなかった。

あと、野火と小夜のやり取りは優しくて、愛おしかった。

あとがきに、心の底にある風景が紡ぎ出す何かを描きたかったとあった。
それで小説が完成するんだから…次元が違う…

切ない恋のお話しと聞いていたのでハッピーエンドでは無いと思っていたら、まさかのハッピーエンド。
心が温まった。

大切に取っておきたい一冊です。

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2023年11月01日

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「呪い」の呪縛を解くことができるのででしょうか。生まれ落ちて、すぐに使い魔とされた霊狐・野火。主の元での生活以外を知らないで育った。早くに親を亡くし、産婆とともに村の外れで暮らす少女・小夜。母親から異能を受け継いでいる。
小夜は、怪我をした野火を偶然助けたことで、二人の運命は重なり始める。
日本の山村風景、生活、日本の文化を織り込んでのファンタジー。
彼らは、領土を巡る地権争いに巻き込まれていく。決して、犯行できない主従関係をふたりの未来のために、呪いを解く術を探す。
もう少し読みたいぐらいのボリューム感。野間児童文芸賞受賞作。児童文学としてジャストサイズなのだと思います。母親を思う心、友情、愛情、誰かを守るために戦い抜く意思。ハリーも指輪も良いけれど、和風ファンタジーもお勧めしたい。

作中に、神の世とこの世の境界的な場所として「あわい」が登場してきます。このふたりの避難場所にもなるのですが、最近はあまり聞かなくなった言葉です。間というより、少し重なっているというような。昔、赤ちゃんをおぶって、包むものをあわいと言った様な覚えがあるのだけど、方言だったのか調べてもわからなかったけれど、微妙なニュアンスの良い言葉だと思いました。

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2023年08月03日

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上橋さんのファンタジーが大好きなので読んだけどやっぱり面白かった!
一巻完結なので色々急ぎ足で進んだ感は少しあったけど、小夜と野火のお互いを想い合う様子をキュンとしながら読んでた。
ファンタジーの世界での恋愛物語からしか得られない栄養がある。
架空の世界であるからこそ登場人物の感情の動きに疑いが1ミリも生まれなくて素直に物語を楽しめるから好き。

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2023年06月18日

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ネタバレ

野火がひたすら健気で尊い。
私は玉緒姉さんがとても好きでした。
憎しみの連鎖を断ち切るにはどうしたらいいのか。連鎖を断ち切るための決断は、我慢ではなく納得の上で成されなければならない。
けれども、なかなかその決断をするのは難しい。
みんながみんな春望のような決断ができるわけではないが、未来に向けてのいい決断をみんながしていけたらいいなと思う。

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2023年06月11日

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最初から最後まで貫かれる野火のまっすぐで健気な気持ちが胸をうつ。野火の小夜に対する「春の日差しのようなあたたかな気持ち」という表現がとても素敵。
大人になって、まっすぐに正直に生きることが難しくなった今だからこそ、グッとくるお話。最後のふたりはとっても幸せだろうな。
今年の春は桜を見るとふたりを思い出すとおもう。

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2023年03月04日

Posted by ブクログ

圧巻の上橋ワールド、ありがとうございます。
上橋さんの作品はものすごく明るいとかではなくて、むしろ暗い。でも、その暗さや登場人物の苦難が、想像の世界にリアリティをもたせているんじゃないかと思う。
ラストに何があったかをあえて書ききらず、読者の想像に任せるのはずるいよなぁ〜。余韻に浸っちゃうじゃん〜。
話の密度はとても濃い。無駄なことは書かれず、もうちょっと詳細があってもいいかな?と思うくらいで、どんどん話が展開していく。
最初は小夜と小春丸の恋愛の流れになるのかと思っていたら全然違った。
人間に恋をする狐の野火が非常にかわいくて推せる。

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2023年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初『狐笛のかなた』という題名と冒頭の登場人物の紹介から、きっと主人公の小夜という人物には力を持った狐を使役するような力や魅力があるのだろうなと思っていました。けれど読んでいくとそんなことはなくて、むしろ力を持った霊狐というものを従えていたのは小夜の敵方にあたる者の方でした。小夜は確かに能力を持つ家系の血筋ではあるけれど、持っているのは人の心の声が聞こえるという能力だけで、他者を圧倒するような強大な能力があるわけではない、襲ってくる困難に悩んだり苦しんだりしながらも、ただ精一杯に立ち向かっていこうとする一人の人間の少女でした。でも、だからこそこの物語には深みがあって静かな強さが感じられたのだと思います。敵方に使役されていた霊狐の野火が自分の命を失うとしても小夜を守ろうとし、同時に惹かれていくのですが、それは昔に自分の命を救ってくれたからだけではなく、小夜のありのままの全てが野火にとって愛おしく映っていったからなのかなと想像しました。そう考えると最後の二人の情景は短いながらもとても幸せな描写だったなと思います。その少し切なくて綺麗な引き際に微笑ましさを覚えました。

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2022年11月09日

Posted by ブクログ

昔買った本を読み返して、やはり上橋菜穂子さんの本は面白く、自分を知らない世界へと連れて行ってくれる。儚げな恋が熱く胸に刺さり、涙が出そうに何回もなった。とても心のあたたかい主人公たち。幸せになってほしい。

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2022年09月17日

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中学生の時読んだんだけど、少し複雑だったイメージ。
上橋菜穂子さんのファンタジーはどれも大好きなのでもう一回読んでみたい。

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2022年07月18日

Posted by ブクログ

途中から切なくて仕方がなかった。
登場人物では玉緒が好き、カッコよくて玉緒姉さんって呼びたい。

幸せのカタチは色々あるけど、あの結末が2人にとって一番幸せなカタチなんだと感じた。

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2022年05月29日

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例えば。もののけ姫だったり、バジリスクだったり。

似たような何かを思い浮かべることをできるんだけど。どれとも違って。


呪術。という、不思議な力をもった人と、霊狐という妖怪に似たものと。そういう、普通の人からずれたモノたちが交差して、紡いでいく感情というのが確かにあって。優しい気持ちになる。

恨みは何もうまない。逆らえない絶対の権力も存在する。でも、どうありたいかで変えられるものもある。

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2023年09月02日

Posted by ブクログ

和製ファンタジー。随所に日本らしさを感じる世界観で、守り人シリーズと同様にクオリティの高い作品であることに間違いはない。特に人と動物を峻別して考えないという感性には、ノスタルジーを感じて良かった。ただ、やはり好みで言うと、洋物のファンタジーの方が自分は魅力を感じる。理由はまだわからないが、おそらく日本文化と独特のある種の閉鎖的な世界観にワクワクしないのかもしれない。自分はもっとダイナミックで開放的な世界観が、少し抽象的ではあるが、好みである気がする。

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2024年01月27日

Posted by ブクログ

共感、思いやり、勇気、命を感じる。大人も純な気持ちで楽しめるのが優れた児童向けファンタジーなのだろう。2023.10.9

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2023年10月09日

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私の中ではバルサとエリンの2つのお話だけでもう確固たるものがある、この作者さん。
その初期の作品であるこの本は、先日のフォローしている方のレビューを読んで手に取った。

亡き母から人の心が聞こえる〈聞き耳〉の力を受け継いでいる小夜、この世と神の世の〈あわい〉に棲む霊狐・野火、森陰の屋敷に幽閉されている少年・小春丸、ある夜、この3人が偶然出会ったところから始まる物語。
彼らは隣り合う2つの国の争いに巻き込まれていくが、過去の因縁の渦に巻き込まれながらも懸命に生きようとする小夜に、使い魔として生きながら彼女に寄り添おうとする野火、彼に毒づきながらも理解を示す玉緒の変化など、それぞれの健気な心情と行動はバルサやエリンの話に似通ったところもあり、この時代不詳だが美しく妖しい日本を舞台にした物語を楽しむことが出来た。

現在の作者の手際を思えば、小夜が持つ力のすべてが描き出されたわけではなかったように思えることや小春丸がなんだか置き去りにされてしまったような筋書きにはいささかの不満が残るところはあり。

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2023年09月26日

Posted by ブクログ

前から気になってた。ようやく。

舞台が日本的であること、恋愛が主たるテーマであること。これまで読んできた作品と雰囲気が随分違う。
それなりに楽しめたけど、こうなると結構普通だった。

結局、私はこの著者の人類学に裏打ちされた、つくり上げられ、構築される世界観が好きなのだ、ということがよくわかった。

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2023年05月16日

Posted by ブクログ

憎しみの連鎖は誰かが復讐を諦めなければ止まらない。
春望がこれからの子たちのことを考え、若狭野を返したところが印象深い。

すれ違いつつも、互いを思いやる小夜、野火、小春丸の関係も良い。そして玉緒の気の利かせよう、立ち回りの上手さ、グッジョブ

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2022年07月30日

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