【感想・ネタバレ】大人のためのメディア論講義のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

オーソドックスなメディア論とは一線を画している。

コンピュータの歴史はライプニッツまで遡る。
知覚できないものがリアルだと感じる不気味さ。
文字ベースから身体ベースでコミュニケーションするシステム。
文化産業。

今の自分を俯瞰するために、リフレクディブになるために有用な本でした。

0
2019年03月18日

Posted by ブクログ

人類の知覚の延長として位置づけられるメディアが、テクノロジーの発達と、消費社会の発達に応じる技術(マーケティング等)とあわせ、人間の能力を超えて暴走しかねない時代となっている。メディアに恣意的にコントロールされないだけの対抗的リテラシーや、軛をかけるフィードバックの仕組みが大切になる・・というようなこと。
いろいろなところに話が飛んでいるが、人文系ならではの拡がりがあり、知的興奮を感じることができた。

0
2018年10月19日

Posted by ブクログ

クロマニョン cinématographe運動の文字

フロイト 心の装置
記憶の補完→心の延長線としての身体拡張論
感覚器官系→知覚意識系→無意識
同時に忘却の装置でもある

アンドレ『身ぶりと言葉』
ライプニッツの普遍記号論『完全言語の探求』

P.61 64

ソシュールの言語記号学

技術的無意識

・記号はテクノロジーの文字による
・意味・意識を生み出す要素
・テクノロジーの文字は読めない
→メディアはテクノロジーの文字の問題 

パース ダニエル・ブーニュー

フレデリック・テーラー『科学的管理法の原理』
ウラジーミル・レーニン
テイラー・システム→Fordism

libido経済

情報記号論

ボルヘス『学問の厳密さについて』
『記憶の人フネス』

Google言語資本主義
言葉の変動相場制

メディア再帰社会

クロード・シャノン

0
2022年06月02日

Posted by ブクログ

ライプニッツのバロック記号論、思考を合理的に記す人工言語計画、哲学言語の探求、これを普遍記号論とライプニッツは名付けた。
直立二足歩行、手振りと言葉の並列進化。
アナログ・メディア革命、機会が書く文字の誕生。写真、レコード、映画、メディアとはグラフテクノロジーの問題。また、これは技術的無意識を生み出す。機会が書く文字を、コマやフレームを我々は正確に認識出来ない。そしてそれらにより、我々の意識が作り出される。意識生産。
テイラーシステム、フォーディズム、ハリウッド、マーケティング。ニーズではなく、欲望から消費が生まれるようにするべきである。リビドー経済、文化産業。消費を生産する。
デジタルメディア革命、全てを01のバイナリに。
受け手の注意力は奪い合うべき資源である。注意力不全、ハイパー・アテンション。
意味のエコロジー、自らの意識、意味の生活を自律的に制御できるのか?自らメディアを捉え返す回路を作る。この技術の時代であれば消費者でもそれは可能。
再帰性、内容や相手や状況に応じて、そのつどそれ自身のあり方を変化させて調整する。プラットフォーム化、読む人見る人使う人により、情報が刻々と変化する。
人々は自分たちの意識を、商品の時間を通して構成するようになる。

0
2018年11月17日

Posted by ブクログ

●おもしろいなと思ったところは、メディア技術が人間の精神を作り出し、そこから大衆心理の「心の中の隠された市場」を操作するノウハウとして「マーケティング」が確立されていったという記述。うすら恐ろしい話ではあるが、確かに様々なメディアを通して私たちの意識はそのメディアの内容に注意を向けさせられており、その注意力をいかに自身の手でコントロールするかがメディアリテラシーの本質なのかもしれない。

0
2018年10月22日

「社会・政治」ランキング