大人のためのメディア論講義

大人のためのメディア論講義

770円 (税込)

3pt

3.6

二四時間モバイル機器を手放せず、情報産業に囲い込まれた現代人の生活。人間が二足歩行へと進化した文字を持ちはじめた時から宿命づけられたこの現象は、二〇世紀に、二つのメディア革命を経て加速する。写真・電話・映画などの技術が人間の意識できない瞬間を記録し、広告・マーケティング技術が我々自身より先に消費・欲望を生み出し、デジタル機器が人間の生活全体を統治していく。人間は自分自身の意識をもう一度わが手に取り返すことはできるのか。そのために何ができるのか。

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大人のためのメディア論講義 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年03月18日

    オーソドックスなメディア論とは一線を画している。

    コンピュータの歴史はライプニッツまで遡る。
    知覚できないものがリアルだと感じる不気味さ。
    文字ベースから身体ベースでコミュニケーションするシステム。
    文化産業。

    今の自分を俯瞰するために、リフレクディブになるために有用な本でした。

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    Posted by ブクログ 2018年10月19日

    人類の知覚の延長として位置づけられるメディアが、テクノロジーの発達と、消費社会の発達に応じる技術(マーケティング等)とあわせ、人間の能力を超えて暴走しかねない時代となっている。メディアに恣意的にコントロールされないだけの対抗的リテラシーや、軛をかけるフィードバックの仕組みが大切になる・・というような...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年06月02日

    クロマニョン cinématographe運動の文字

    フロイト 心の装置
    記憶の補完→心の延長線としての身体拡張論
    感覚器官系→知覚意識系→無意識
    同時に忘却の装置でもある

    アンドレ『身ぶりと言葉』
    ライプニッツの普遍記号論『完全言語の探求』

    P.61 64

    ソシュールの言語記号学

    技術的...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月17日

    ライプニッツのバロック記号論、思考を合理的に記す人工言語計画、哲学言語の探求、これを普遍記号論とライプニッツは名付けた。
    直立二足歩行、手振りと言葉の並列進化。
    アナログ・メディア革命、機会が書く文字の誕生。写真、レコード、映画、メディアとはグラフテクノロジーの問題。また、これは技術的無意識を生み出...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月22日

    ●おもしろいなと思ったところは、メディア技術が人間の精神を作り出し、そこから大衆心理の「心の中の隠された市場」を操作するノウハウとして「マーケティング」が確立されていったという記述。うすら恐ろしい話ではあるが、確かに様々なメディアを通して私たちの意識はそのメディアの内容に注意を向けさせられており、そ...続きを読む

    0

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