【感想・ネタバレ】老子のレビュー

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戦乱の世を生きた老子の教え。
心を空にして、静かな気持ちを保つ。常に澄んだ心で、愚鈍でいること。北方水滸伝の主人公である宋江のような、そんな素朴な生き方は、多くの人の人生に深く刻まれるのだろう。

上善は水の若し(最上の善なるあり方は水のようなものだ)。

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2024年05月02日

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稀に見る訳注の丁寧な中国古典の書籍。あとがきを含めて453ページの厚みになったのは、その注釈の丁寧さにある。解説に、楚簡『老子』と帛書『老子』の比較についての言及もある。

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2019年01月13日

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孔子とはまた違った老子の教えは非常に柔らかい印象を受ける。だからといって弱いわけではなく道は険しい。ルソーに通じるものがあると思う。ルソーは老子を知っていたのかな? と思ったりもする。足るを知りつつ素朴に生きる感じとか。直感的に人が感じる理想はある程度共通するのではないかなと思った。ひとつひとつの章はとても短いので手の届くところにおいておいて時折読み返すといいと思う。

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2018年05月24日

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老子が大好きなので買いました.
現代語訳,書き下し文,原文,解説と,すごく充実しています.

暇があればぱらぱらと見てます.

24章や36章がかなり好きです.

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2013年04月21日

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1993年に出土した最古の書を踏まえた最新の老子。

講談社学術文庫の金谷先生の訳とこちらを読んだが、
金谷先生の方は内容に対する解説が有り解りやすく、
こちらは訳に対する解説が有り学術的で、
春秋戦国時代の原本の内容を加味しているので、
老子という書の本来の姿はこちらの方が近いと思われる。

始めて読む人はあちらを読んで内容を把握し、
二回目以降はこちらというのが良いのでは無いだろうか。

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2014年05月24日

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力まず、迷いもせず、いつも自分らしく過ごす。
複雑な世の中を、素晴らしく可能性に満ちた興味深い世界に変えてくれる。いつ読んでも心が落ち着きます。

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2011年11月03日

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最近、論語に関する本が流行ってるみたいだけど、今の人たちはむしろこっちを読んだほうがいいんじゃないかな?

論語との違いから老子の思想を説明すると、論語の根底にある考え方は用をなすのは表象のみという考え方なのに対して、老子は無ということの役割を説いている。論語がソリッドなのに対して、老子はダイナミック。

現代人の悩む所の根底には、満たされることを渇望しながら、いくら消費行動に走っても満たされない事にある、と僕は考えている。だからこそ、無、もしくは虚の積極的役割を説いた老子こそ読まれるべきなんだ。

『―故に有の以て利を為すは、無の以て用を為せばなり。』

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2010年09月07日

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自然科学的な視点から万物の根源に迫る。
無為自然。作為的なことをしない。あるがまま、自然の法則にまかせる。上善如水
「道」は天地万物の根源。普遍的なもの。
道から外れるものは、目的を果たしてもさらにその先のものを得ようとして体を壊したり、苦しんだりする。

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2023年09月06日

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外的な環境と争わず、水のようにあるがままの状態に身をゆだねよ。何もしなければ、あるべきところに収まる。余計なことをしないことで、逆に多くのことが実現される。他と争わず器に従って形を変え、自らは低い位置に身を置く。最高の善は水の如し。上善如水。▼万物を生み出し成立させる根源的な原理(道)が大切。大いなる道が衰えたから、仁義といった道徳が必要になったのだ。本来、道徳は余計なもの。▼欲のない人々が質素に暮らす小さな国をつくろう。老子。

人に魚を与えれば、一日で食べてしまうが、人に釣りを教えれば、一生食べていける。老子

心を虚しくして、静かに座って、自他の区別を忘れる修行を重ねることで、あるがままの世界と一体化することができる。▼魚の楽しみを知る。荘子

※道教の神々。関聖帝君(関羽、武力・財力の神、横浜の関帝廟)。娘娘(ニャンニャン、出産育児の女神)。

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2023年04月26日

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訳も分かりやすく原文も載っているので満足。いろいろな解説本があると思うけど、原文を読んで自分なりの解釈なり考えなりに耽りたい。

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2022年02月03日

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現代文、古文、漢文の3つで書かれている。
大まかな内容は理解できるが、
具体例があるわけではないので、何かで補足しながら読むのがいい。
「韓非子」などで補足してもいいと思う。
老子の教えは不朽であり、特に、現代社会を生きていくうえで役立つと思う。

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2021年03月01日

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訳注が丁寧で、訳文も平易で分かりやすい。しかし内容はやはり、老子。この時代に無為自然…自ずからそうなると言う思想は、非常に実行が難しい。
老子ならずとも、私が実行している事は非常に簡単な事だが、実行できる人は殆どいない。と言わざるを得ないだろう。

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2019年05月21日

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道理をみきわめ、そこから外れないことが大事、という思想。道理として扱う範囲は、自然だったり、人間だったり、組織であったり。

道理を探す。そこにあわせる。
これにより、無理なく最小の努力で効果を出す。
と理解した。


論語は、とにかく、政治を対象として、理想を過去に求める。この理想のすばらしい政治が道であり、そのために、勉強して、知識と道徳を身につけ、思いやりと勇気を持って実行する。という思想と理解した

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2018年09月13日

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各章が現代語訳からはじまり、また解説もしっかり載っているので、読み事自体は問題なく進められます。
ただ、老子の言葉は理解するのに難しいとは感じました。
何回も読み返すと少しは理解できるかも。

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2018年02月17日

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論語よりも世界の出版量は多いらしい。聖書に次いで2位。マジか!

少人数の村で技術は使わず移動せず欲を持たず暮らすことを理想としているが、現代ではそれはもう無理だろう。
私たちはもうエデンの園からはるか遠くに来てしまっている。

国を治めるための儒教へのアンチテーゼと言われているが、欲を持たず自然に暮らし、知識も技術もいらず素朴に昔に戻って暮らす思想は、自分には合わないし、都心で働くビジネスマンたちにきいても合わない人も多かったが、疲れた時の癒しとしてはよいかもしれない。
実際に、ヒーリングのコーナーには「タオ」というコーナーで、老子が「そのままでいいんだよ」というような本がいくつも出ている。

老後はこんな思想になるかもしれない。
人生の最後は満足して死にたいし、過去の自分を後悔して・自分の人生は失敗だったと思って死ぬのは嫌だしね。

老子→荘子→道教、気、仙人 という思想だけに、世捨て人系にマッチする。

・為政者 韓非子
・商人 孫子
・民衆 孔子(上を敬うよう、孔子を教え込まれる)
・不遇な知識人 老子
みたいな。


心の持ちようとして、一部老子のようなものの見方を複眼的に持っておくのはよいかもしれない。
「道家の精神にて儒教の事業を成す」という言葉もあるらしいし。

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2013年10月23日

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千里の道も足下より始まるという名言は実は百刃の高みも足下より始まるだったのか、最新の研究結果で得心がいった。

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2013年08月16日

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NHKの100分で名著の出演者が、書き下し、現代語訳にした本である。現代語は非常に読みやすい。また注も非常に丁寧に書かれてあるので、これで漢文の勉強をするということが高校生もできると思われる。ひとつひとつの解説がないが、それは注をみることで解説代わりになると思えなくもない。

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2013年05月22日

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支那の古典や志怪物を読むために避けて通れないのが「老荘思想」。特に今では現世利益の象徴となった道教では老子は神様ですからね。それに、とっつきは悪いかも知れませんが読んでみると案外哲学的ですらあります。現代の宇宙論でビッグバンが唱えられて久しいですが、まず大極が有り陰と陽に分かれ................ってまさにビッグバンじゃないですか。物質と反物質の鬩ぎ合いも同様。アインシュタインが物理学を突き詰めると宗教になると言った事も理解できます。何でいまの支那があそこまで落ちぶれたか?と考えるとマルクスレーニンと毛沢東なんでしょうね。露西亜は共産党を捨ててツァーリ抜きでやり直して正解です。日本を恨むより満達子の西大后を罵るべきでしょうな。

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2013年02月24日

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これは世界最古の「働きたくないでござる」もとい「何かをなすとは、何もなさぬことである」といった逆説を多用することによって、論語が薦める義務的生き方とは正反対の何者にも捕われない生き方を提示する。しかし老子の言葉が心地良くても、これを実践するにはかなり骨が折れることに。それは現代がせせこましく何かの役に立つことを強いようとする余裕のない社会であるのが理由の一つだけど、何より問題なのは、老子の思想が何者にも捕われないということはつまり、ここにある老子の言葉にも捕われてはいけないということを意味しているからだ。ここに収められた81章に続く82個目の言葉を日々の生活から紡ごうとすること、それが老子の思想に触れるということなんだと思う。

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2012年04月04日

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かなり読みやすい本だった。
しかし、この本に書かれていることを実行に移すのはかなり難しい。というか、無理。
老子は、理想が強すぎると感じた。

気に入った文
第一章
第三十三章
他人のことが分かる者は智者であり、自分のことが分かる者は明者である。・・・自分のいるべき場所を失わない者は長続きし、死んでも、滅びることのない道のままに生きた者は長寿である。p.156

老子のいう、『道』というものについて考え、自分なりの答えを出したいと思った。

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2023年07月12日

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無為自然

成るがままに身を任せる。
本書を読んで真っ先に感じた印象だ。
望みを叶えるなら、あえて逆の事をする。ひいては、望みすら持たない事が最も早く望みを叶える事になる。
所々腑に落ちないと感じる箇所がありつつも、このような高潔な生き方は理想だ。
他人に強いるものではなく、自らの規律として守っていきたい。

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2015年04月29日

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道という哲学。
ある意味では力の否定。
ありのままを重んずる。水の如し。
ある意味では敗北の美学。勝たない美学。

現代俗社会の根底を揺らす。
慰めと自然体の思想。

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2014年12月08日

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上善水如
無為なものから教えを得る。
自分の深い所に根付いている考え方を、文字に置き換えたらこうなる。

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2013年09月26日

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老子による道の思想は気持ちを穏やかにしてくれますが、私には少し厭世的すぎるように感じます。

禅の思想に近いのかな。

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2012年09月20日

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他の老子の訳註本を読んだことがないので評価は難しいが、易しい日本語訳、訓読文、原文と並べているので把握は楽だった。
分かりにくい部分はは注記で上手くフォローされている。

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2009年10月07日

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