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自分に自信が無かった
先に同作者さんの著書「美人が婚活してみたら」を読んでから、こちらの本も興味を惹かれて読みました。タイトルがまずもう作品の面白さをぷんぷん匂わせていて…わかりやすい絵柄とテンポの良い文の構成のおかげであっという間に読了しました。
「この頃は自分に自信が無かった」
話の序章で作者さんがこう書かれていて、この一言がマンガの全てを物語っています。
その言葉通りの紆余曲折見事な精神の荒れっぷりは読んでいて同感しスカッとするような部分が多々ありました。
自分に自信がない時ほど、他人と相対した時、心の奥にちらつきだす禁断の呪詛ワードがあって、それが「私って(今この人に)ばかにされてる?」と思うことです。
私自身に思い当たる節ですが、自分が充実している時には受け流せたり、ポジティブに捉えられる他人の発言や行いも、自分に自信が無い時には「ばかにされている」、「どう反撃してやろうか」と捉えがちです。
己にも他人にも厳しい性格の方、そして他人に賢く思われたいと考える人ほどそう思う傾向が強いような気がします。
自身の体験が話のベースとしてあるからこそ、フィクションの中にリアルな感情が伝わってきます。とても面白いマンガでした。
美人が婚活〜の2巻の発売も楽しみにしています。
Posted by ブクログ
固有名詞もんだい!
それに固執することにより、優越感ゲームに巻き込まれてゆく様を実に生々しく描いている。
いまの若いひとはSNSがあって可視化されちゃうから、更にゲームは過酷に感じられるのだなぁ←なーんて、すっかり帰還兵気取りではありますが、未だにオラ東京城西エリア住みですけん、それ故わかる、わかる。サブカルあるある。
印象深かったのは、主人公の彼氏の懐深さ。いや、振り返るに、優越感ゲーム渦中のひとは時としてパートナーにもそれを強いる場面を我がことにしても、ちょっと周りを見回しても、実にありがちな諍いなもので、この彼氏さんと一緒に居るってだけでかなり幸せなのではないでしょうか、アラ子さんは。元カレも心根が良さげな方ですし。