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Posted by ブクログ
江戸時代を舞台にした怪奇モノ。気弱だが虫封じの腕は確かな影朗と、トラブルメーカーのお夕の二人が虫に関するあれこれを解決する。ここで言う虫は昆虫ではなく、妖怪の類。疳の虫やら、浮気の虫やら身近なものから恐ろしいものまで色々と登場する。全体的には怪奇+ミステリー+人情モノというところなのだが、どれもがやや半端で薄味に感じた。同じようなタイプの本は出ているので、色々と比べてしまう。続巻があれば色々と伏線も補完されたのかもしれないが無かった様子。影朗の頭の中にある医術の秘伝書「医心方」を世直しのために他者へ公開する決意をするところで終わっている。