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話が広がりつつ
主人公の従姉妹の女の子(最初はなぜか座敷童がついていた)とか、小説家の先生とか、登場人物が増えています。何か未練を残して亡くなったり、といったケースが多いのですが、個々のエピソードで様々なバリエーションがあり、読んでいて心地良いです。
店主の正体等も気になりますし、この作品は続きを読みたくなります。
Posted by ブクログ
祖母が残した着物を処分しようとしたら、不思議なふるぎぬやに導かれて…。
着物にまつわる因縁の短編集。
例によって(ww)店主は、めっちゃいい男です。
雨柳堂より、年がいってるので私的はこちらの方が…。
雨柳堂もそうだけど、物にはそれぞれ作った人使った人の思いがあって、その思いの一つ一つはかけがえのないものであると、これも根本はそういうことです。
まぁそれは普遍的なことなのだけど、それをどう見せるかということが大切であって。
語り部になる女性が、ほどよく現代っ子ででしゃばらず、かといって消極的でもない。
いいバランスで盛り上げていると思う。
あくまで、主役はふるぎぬであるというスタンスが潔いと思う。
もっとも店主には謎があるみたいで、それはこの先のお楽しみみたい。
次巻が楽しみです。