感情タグBEST3
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ラストまでテンションの張り詰めたテンポの良いハードボイルドでした。キレイに終わってるんだけど、悪役の最後があっけなかったり、直接対決がなくて悪役本人にその悪を語らせなかったり、ラストの敵役が小物だったり、兄貴があっさり死に過ぎてたり、細かな不満はあるんだけど。読後感は悪く無い。
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深沢章人はフリーのもの書きで生業をたてていた。締め切りに追われたある日、弁護士が尋ねてきて、尊敬していた兄が自殺したことを告げる。長野の資産家の父には無くなった母の後に義母が住み着いており、足が遠のいていた。兄の死を追っていくうちに父が殺害したのでは?と思わせる証拠が出てくる。兄に教えてもらった山の知識が最後の逃亡では生きてくる。これが今後の山岳小説になっていくのか。
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小説冒頭にラストが暗示されているため、くらーい気持ちで読み始めたけれども、どんどん解決の方向にストーリーは進む。社会派ミステリーの要素が強いかな。お、これはどんでん返しが待ち受けているのかとワクワクしながら読みすすめ…そうか、そうきたか。一人称での語りだったから、ここにトリックがあるのかとおもいきや…。読んでいる間非常に楽しめた作品。
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ミステリと思って読むからいけないのかもしれないが、相変わらず伏線もなにもない、主人公の半妄想でぐいぐい引っ張るハードボイルド?小説。真相はそれまでにすべて明かされているので、意外性を期待すると裏切られる。
題材は面白いが、展開が都合よすぎる。
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兄の自殺。。。その真相は?父親に対する不信感、兄妻に対しる複雑な感情、記憶の中の父親等、主人公・深沢の心理描写が巧みに描かれています。最後は。。。
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えらく淡々と進んでいくミステリーでした。
山を登るように、マイペースに、順序を追い少しづつ謎が解明されていく。
もう少し物語に緩急が欲しい気がします。また、最後に一つ残された謎があまりに安易に解決されたのが、
少し残念です。
Posted by ブクログ
笹本稜平さんの本が好きでよく読んでいます。元々が大藪春彦を全巻持っているので、大藪春彦賞を取った作者はどんな?というところから始まっています。他の本に比べると、地味な印象ではありますが、小さい頃、秘密基地を真剣に!つくっていた人間にとっては、ああした時代の頃の印象がその後に大きな影響を与えていく、というプロットに大いに賛成できます。自分も今でもあのときの秘密基地があったあたりに数年に一度訪れると、思い出してしまいます。身長も縮む気さえ(周囲の草が自分の身長並みに高かった)するのです(^^;