感情タグBEST3
Posted by ブクログ
原本は対訳が全14巻、とても読み通せるものではなく、興味はあるものの、でしたが、本書そのタイトル通り、「失われた時を求めて」を全1巻に纏めてものです。訳者の芳川泰久さん角田光代さんのお力で自分的にはスリリングな読書体験させて頂きました。特に45章「不揃いな舗石」以降の主人公の哲学的思弁と導かれる解。ここに至るまでは正直たるいですが、終盤のエキサイティングな読書体験は文学の名作が持つ力、それを読む醍醐味を真に味あわせてもらいました。
Posted by ブクログ
大著の縮約版。
とは言え、ボリュームあり。
母への想い、祖母の死、そしてアルベルチーヌへの尽きぬ想い。
死と愛と嫉妬と欲望。およそ人間が苦悩する様々なものが連綿と綴られる。
角田さんの訳じゃなかったら、読めたんだろうか。