【感想・ネタバレ】戸籍のない日本人のレビュー

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Posted by ブクログ

かなり衝撃的でした。無国籍の外国人が日本で子供を産んでも戸籍が取れて、日本人になれるのだけど、日本人同士から産まれた子供も、タイミングによっては戸籍が取れないのだと。戸籍が取れない人は学校にも通えず、選挙権もなく、保険もなく、日本人とみなされていないのだ。完全に政治の怠慢であり、法案を潰した故中川一郎氏を心から軽蔑する。そして応援している稲田朋美氏もネガティブな立場だと知って、かなり驚いた。300日ルールを廃することや、市区町村の権限で戸籍に足すことによって誰が不利益を被るだろうか?
全く理解できないことが多すぎる。

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2015年09月28日

Posted by ブクログ

2015年5月24日初版。
前半に当事者たちの3つのケースが語られ、後半は法制度の在り方について著されている。本書の中で語られる大学院教授の言葉「体が変わってきているのに、既製の服を無理やり合わせようとしている状態」が分かりやすい。過去の民法は制定当時の人たちが可能な範囲でつくられたものであり、成り立ち自体はとても興味深かったし、当時の人たちの知恵には感服。でも、結局は過去のものであることを忘れてはいけないし、過去のものは常に更新されていく必要がある。裁判においては裁判官自身の思いがどうであれ、既存の法の解釈を超えた判決は出来ないため、やはり根本を変える必要がある。というか、嫡出推定って推定だったのかと。みなしだと思ってた(ならなおさら、時代錯誤な推定にこだわる理由が分からない)せめて例外規定、特別法でも作れば良いのにと思ってしまう。反対派の意見についても本著の中で記載されていたが、法体制や既存の家族制度崩壊の点についてしか記載がなく、もっと実務的な反対要素はないのかと(結婚詐欺や戸籍偽造、パスポート偽造等に利用されるとか。単に著者が記載しなかっただけ?)という疑問が一点。
※2021年2月には審議会にて嫡出推定に関する法改正の試案のとりまとめが行われたようなので、2015年以降少しずつではあるが動きつつはあるみたい。

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2021年04月05日

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