【感想・ネタバレ】幸せスイッチのレビュー

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Posted by ブクログ

短篇集だが、各作品が横糸となって最後の「哲学的ゾンビ、もしくはある青年の物語」につながっていく。哲学的ゾンビ~は著者の別の作品「脳髄工場」と同じテーマだが、より洗練され完成度の高い物語となっている。
おすすめ度:5(5点満点)

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2015年04月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『怨霊』
探偵Σが登場。懐かしい。解決策がバカバカしすぎるけど、バターになるの好きだな。
『勝ち組人生』
貧乏描写が鬼気迫っていて、辛い。ループ。
『どっちが大事』
なんとなく、奥さんの春子の冷たさに新藤みを感じた。
『診断』
頑なに自分以外の考えを受け入れない母親の姿に逆に好感のようなものを抱いた。強い。
『幸せスイッチ』
常々考えていたことを小説として出されて満足。いやほんと脳を騙して生きていきたい。それって生きるってことなのかっていう定義付けの話は脇に置いて。ほんとに。この世は地獄すぎる。
『哲学的ゾンビもしくはある青年の話』
書き下ろし短編としてのまとめのような、そんな面もありつつ、主人公の青年がいなくても噛み合う会話劇を描いててすごい。頭疲れる。
クオリアについての掘り下げがそれほどなくすすんだので逆に軽くて読みやすかった。

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2020年09月26日

Posted by ブクログ

わかってて読んだんですが、ブラックでした。ホラーというほど明確な恐怖を描いているわけではありませんが、じわじわ来る怖さでした。「○○と私、どっちが大事なの?」はよくあるセリフですが、ここまで昇華されるともう脱帽です。

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2015年12月13日

Posted by ブクログ

怨霊がお気に入り

Σのキャラがよい
怨霊と交渉する会話が愉快

理系っぽい理詰めな
悪く言えば、講釈たれでイライラするキャラが出てくる

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2015年08月04日

Posted by ブクログ

光文社ヤスミンの力の抜け方はクセになります。
コレという話は特にないのに、ついつい読んでしまう。
論理的な整合性と倫理的な破綻のバランスが、気持ち悪くて気持ち悪くて最高。
でもやっぱりSFを書いて欲しい今日この頃。
80点(100点満点)。

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2015年05月03日

Posted by ブクログ

イヤミスならずイヤホラ。
こんなにイライラさせられる話を次々に読むのはなかなか無いかと。
一日で読めたし、ある意味すごいのかも。
この作者は今まで読んだことなかったので、他のも気になるがこんなんが多いのかな~それなら…う~ん(ーー;)

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2016年03月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「怨霊」、Σに怒られる怨霊がなんだか可愛く思えてきて面白い。「哲学的ゾンビもしくはある青年の物語」、脳髄工場を思い出す。

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2015年06月01日

Posted by ブクログ

小林泰三による光文社刊の「惨劇アルバム」「セピア色の凄惨」に続くブラック&ナンセンスな短編集。「怨霊」はメリーさんがジャンジーラ市にやって来る(ジャンジラ市って原発事故で封鎖されているんじゃないの?)「診断」は、母、春子さんの娘、アキちゃんが大変な事に!(どうなる?『あまちゃん』!)表題作「幸せスイッチ」は≪人の不幸は蜜の味≫。「哲学的ゾンビ もしくはある青年の物語」は作者自身の名作「酔歩する男」のセルフパロディ。小林独特のロジックで感情を刺激して嫌悪感を引き出す術は健在な全6話から成る短編集。

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2015年05月10日

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