【感想・ネタバレ】下流老人 一億総老後崩壊の衝撃のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

・「普通」から「下流」に陥るパターン
①病気や事故による高額な医療費の支払い
②高齢者の介護施設に入居できない
③子どもがワーキングプア(年収200万円以下)や引きこもりで親に寄りかかる
④増加する熟年離婚
⑤認知症でも周りに頼れる家族がいない
認知症+一人暮らし+悪徳業者→下流老人

・「責任」と「権利」=社会保障の意義全体
→「責任」たくさん働いてお金持ちになるか、ほどほどの生活で良いかは、個人の責任に応じた自由
→「権利」健康で文化的な最低限度の生活を営むこと、個人の生命が守られることは、すべての人に与えられた権利。
それを守るために税金の存在意義があるので、税金をたくさん使う者は「悪」であり、容認し難いという認識を根本的に変える必要がある

・みな一様に救うべき→財源が豊富にある場合の理想論?
教育、福祉、介護と異なる分野が連携して横断的な施策を打ち出す必要がある

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2023年04月03日

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2015年の新書だが、まだまだ新鮮に読める。
一部の貧困層だけではなく、今は大丈夫と思っている大多数の日本国民が老後に破産し、健康で文化的な最低限の生活さえも送れなくなる可能性があることに警笛を鳴らした本。
資本社会である限り、貧困は個人のせいではなく、社会のせいである。というのが著者の一貫した主張。そのため、年金で足りない分は、生活保護をもらうことをためらってはダメ。高齢者になるまで、税金を払ってきているので、生活保護を受ける権利はある。
日本人で問題なのは、社会から施しを受けるのは嫌、親族に迷惑をかけるのは嫌という理由で生活保護以下の生活をし、孤独死をしてしまう老人が多いということ。自己責任論、生活保護受給者叩きなどは、日本特有の概念。

著者の主張は非常に理解できるし、納得できる。日本の社会保障について考えさせられた1冊。ただ、中流階級の自分からしたら、年金だけでは足りないのは分かってることなので、老後の準備はやはりやっておくべきだし、自己責任だよなぁ、不公平だなぁというモヤモヤ感は否めない。私も漏れなくthe日本人的な感覚。もう少し広い心を持たないとな…

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2019年06月18日

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日本の高齢者の問題、特に経済面に関する問題がよくわかりやすく書かれている。現在の若者の多くは下流老人と化す。非正規雇用がこんなに増えるとは誰も思わなかったし、婚姻率も下がり、老後を助けてくれる子供も生まない人々が増えてきた。即効性のある解決策は難しいであろう。しかし現実を理解することが何より大切である。

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2018年05月15日

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「老後はなんとかなるだろう」という特に根拠のない楽観的な考えが、本書を読むとできなくなる。病気にかかったり、子供が引きこもりになったり、両親を介護する必要に迫られたり、失業したり、、、と100年時代には長く生きる分だけ様々なリスクがつきまとう。誰でも下流老人となってしまう危険性があることがわかる。また、生活保護の申請方法など社会保障の知識は、もしもの時に重要だと思うし、読んで損はないと思う。

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2018年03月11日

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ネタバレ

全ての人が下流老人になる可能性がある。。しかしどんなにお金を貯めていても下流老人になるときはなる。お金を貯めるのは大事だが、それ以上に家族や地域の絆、つながりが重要。そして本当に下流老人になってしまうまえに社会保障、生活保護を人間の権利として堂々と利用すること。生活保護を正しく理解すること。著者の意見は「お金を貯めておかないと大変なことになりますよ」という当たり前のものではなく、もっと深いものでとても勉強になった。

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2017年12月22日

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うひょー!今後考えたらこーぇーょー
筆者の言ってることが解りやすく尚且つ腑に落ちる
今後大幅な見直し等が必要。でも楽しく生きようぜぃ

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2017年09月06日

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知らないってことは、恐ろしいことです。
40代後半の私にとって、色々と考えを改めなければなりません。
今現在、何とか普通に生活出来ていても、将来下流化する可能性は大きいんですね・・・
自分の事も心配だけれど、それ以上に子供の世代がどうなるのか?
そっちの方が、もっと心配です・・・

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2017年03月20日

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日本国内の格差と社会保障制度の漏れ、その犠牲となる老人について学べます。
どうしても分断化された社会においては、政治的には老人優遇、将来のことを考えれば若い人たちを考えろ!と老人を単なる負債•コストと捉えがちです。
相対的に見て老人の方が、、、という考え方に一理ありますが、膨大な量の老人たちが苦しい生活をしている実情を知ることで、日本という国のバッファが急速に無くなっている実情を知れました。

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2023年10月06日

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私達夫婦も既に仕事を辞めて、昨年、旦那が詐欺にあい、
お金をだまし取られてしまいました。幸い今のところ貧困に陥ってはいませんが、もしまた何か起きたら危ないですね。
生活保護をもらっている人の事を、私の父が見くだしたような感じだったことを思い出しました。でも、私は消費税も払っているし、必要なら堂々と申請しようと思います。

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2023年04月02日

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高齢者にばかり税金を使うのではなく、若い世代に投資すべきだと思っていた。しかし、予期しなかった様々な要因によって、誰でも下流老人になってしまうと知った。そのため、高齢者支援も必要であるし、生活が苦しくなった際は生活保護も積極的に活用すべきだと強く感じた。自分も十分に下流老人になる可能性があるため、今からしっかり対策していきたい。

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2022年04月16日

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将来ほとんどの人が下流老人となるという言葉にはインパクトを覚えた。
生活保護制度があるにも関わらず、日本は生活保護を受ける人に冷たい視線を与える。
それによってなかなか申請することが難しいというのもよく分かった。
ぎりぎりまで我慢をし、どうにもならなくなった時には死の直前ということもあるという。

しかも、下流老人になるのは貯蓄がなかったから、怠惰な生活を送っていたからではないということもこの本を読んでよく分かった。

さぁ、ここから自分はどうするか。
自分の老後のためにいかに蓄えておくか。
歳を取ると、病気などによって莫大なお金が急に必要になることもある。
一生安心して暮らしていけるようにするためには、今から考えて行動していかなければならないと思った。

そして生活保護制度を見直し、本当に困っている人が安心して申請できる世の中になってほしい。

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2022年03月22日

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■下流老人がみて「ああなりたくない」というマインドが若者にできてしまい、それが貯金→消費抑制→経済悪化になってしまう
■親世代が下流老人になることで、それを支える現役世代まで共倒れとなってしまう。このように下流老人によって現役世代にも影響が出てしまう。
■この国が抱える種々の社会問題、こと貧困に関しては蜘蛛の巣のようにあらゆる方面にリンクしているのだ。そこで「下流老人に対する支援より、子供の支援を充実させるべきだ」とか「他に重要な政策があるのだから、我慢してもらうしかない」といった一面的な感情に基づいた二者択一論は、意味をなさないどころか、社会全体に貧困の綻びを拡大させる恐れすらある。
■下流老人は、誰にとっても他人事ではないということ
■平成25年の給与所得者の平均給与は414万円。平成9年は467万円。15年間で50万円以上も年収が減っている。そして非正規雇用と相まって今後もこの減少傾向は続いていく。
■関係性の貧困を克服することが重要。繋がりを大事に。

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2021年06月08日

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下流老人

オペレーションZの参考文献リストにあり、兼ねてから興味があったため、購入し、読んでみた。
下流老人とは、筆者である藤田氏の造語であり、生活保護受給レベルで生活を行っている老人のことである。実は、日本には生活保護受給レベルでありながらも生活保護を申請することなく、極めて低い収入で暮らしている老人が存在する。それらの人々は、まずは自らが生活保護受給レベルにあることに関しての認知もなく、さらには社会的な繋がりも持たずに生活している為、実際に孤独死してしまう方もいる。
本書では、下流老人になってしまった方々のこれまでの経緯と、生活保護についての知識、そして、今後非正規雇用として高齢者となる日本の現在の若年~中年層に向けて、警鐘をならす。
本書で興味深かった点が、下流化してしまう老人は、多くの場合もともと正社員として働いており、それなりの貯蓄もあった人々であるということである。彼らは、病気による医療費支出や、引きこもりの子供の養育費用等、ある種のアクシデントにより、下流化してしまうのである。また、親の介護をきっかけに介護離職したことにより、年金保険料の未納期間がかさみ、結果として年金が極めて少ないというケースもある。
多くの人々は、普通の暮らしぶりをして、老人となるのだが、上記の様なリスクを乗り越えられず、下流化するのである。私はこれまで、保険会社、保険ブローカーで働いてきたが、やはり生命保険や就業不能保険で救えるのではないかと職業柄考えてしまう。本書では、保険の様な自助ではなく、公助を充実させることを提唱しているが、ある種、保険に入っていればこの人々は救えるのではないかと考えることはある。
私はどちらかと言えば個人に対して保険を売るのではなく、法人に対して、法人の従業員向けの保険制度を導入することを生業としているが、最近では介護離職期間中の収入補填の保険商品などもある。介護と仕事の両立ということが本商品で促進されれば、介護離職期間の年金保険料の未納を原因とする年金の減少を押されることが出来るのではないかとも思う。

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2021年01月22日

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帯のコメント見て恐怖を覚え手に取る。老後破産は誰にでも起きうる問題で、他人事では無い。今現在、社会保障でまかない切れないとなれば、国の見直しも必要なのだが難しいだろうね。著者が見てきた実態がリアル!将来を見据え、生活の見直しを始めよう!

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2020年11月12日

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近年、生活保護世帯が確実に増加している。特に、高齢者世帯で。生活保護支給の問題点や課題、使いにくさ、世間からの見られかた、一方で、住宅費の異常な高さに対する補助への欠陥等々。年金支給年齢が引き上げられ、年金支給額が引き下げられ、生活保護支給額も減り、文化的で最低限度の生活レベルも恣意的に引き下げられる現状について説明・解説されている。

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2018年07月03日

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文字通り、今後年金生活が破綻して増えるであろう下流老人の話。

たとえ定年まで普通に仕事をしてても、あっという間に下流社会に転落する危険性があることがよくわかった。

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2018年06月07日

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悲惨な老後を送る貧困高齢者への支援活動を実際に行っている著者だけあって、実態を描いた第1章から第3章はリアリティと迫力がある。たしかに、老後の生活崩壊は、特殊な人に訪れる特別な事態ではなく、誰にでも起こりうる話である。他人ごとではない。われわれはそれを覚悟しておいた方が良い。

著者は、「社会システムと社会福祉制度の機能不全」が、このような下流老人を生み出す原因であるという。そのとおりだと思う。ではどうすればよいか。社会システムや社会福祉制度を変えればよい。それもそのとおり。

だが、問題は、社会システムや社会福祉制度をどう変えれば、下流老人の出現を食い止め、一人ひとりが幸せな老後生活を送ることができるのか、それを誰も知らないということだ。

なぜならば、われわれが迎える超高齢社会は、従来とはまったく異なる人口構造を持つ社会だからだ。この社会に適合する社会の仕組みは、当然のことながら、これまで誰も構築したことがない。これまでのさまざまな社会システム及びそれに関する議論は、所詮、労働者がたくさんいて、その余剰部分で老人を支えることが前提であって、圧倒的多数を高齢者が占めるようになった社会をどう維持していくかについては、だれも想定してこなかった。資本主義とか社会主義とか共産主義をめぐる議論も、基本的には従来型の人口構造の上に成り立ってきた議論にすぎない。

こういう根本的な視点を欠いたまま、従来型の社会システムの延長線上で貧困老人問題の解決を図ろうとしてもうまくいかないだろう。
著者の実践活動に深い敬意を表しつつも、問題解決に向けての提案がつまるところ「社会が悪い、国が悪い」ので「行政がなんとかすべきである」といった平板な主張にしか感じられないのは、その点の認識の欠如が一因ではないかと思う。

などと小難しいことを書いたが、じつは、本書でもっとも印象に残ったのは以下の部分。

「仕事一筋できたならば、夫は妻に逃げられてはいけない

 わたしが今まで見てきた経験上からも、妻は月15万円の生活費でも暮らしていける方が多いが、夫の場合はほとんど絶望的と言っていい。とくに団塊の世代よりも上の層の日常生活力の乏しさには驚くべきものがある。
 …いまだに「家事は女性がするもの」という発想が抜けきれない男性高齢者も多いのだ。
 だからヘルパーが自宅に生活支援にきても、まるでメイドか何かのように小間使いにしてしまう男性もいる。それはそのまま今まで妻にやらせてきたことでもあるのだろう。
 家事や炊事など日常の生活能力が低いというのは、単に「料理が下手」とか「洗濯物がたためない」というレベルの問題ではない。自炊できなければ、出来合いの惣菜を買うか、外食することになり、当然栄養は偏る。また、掃除もできないので生活環境が不衛生になる。
 そんな状態が続けば、当然病気になりやすく、医療費がかさむ。加えて節約意識もないため光熱費もバカにならない。つまり、一人暮らしになって生活能力がない場合、夫婦で過ごしていたときと同じくらい、あるいはそれ以上の食費や光熱費、医療費を支払わなければ、生活を維持できなくなってしまうのだ。
 このような事態に陥らないためには、まず離婚しないこと、されないようにすることだ。とくに仕事一筋できたならば、なおさらだ。
男は金さえ稼いでくればいいという昔ながらの考え方を捨て、家庭における男性の役割を変えていかなければならない。高齢期になる前から少しずつ仕事から家庭のほうに重点をシフトさせ、精神的にも経済的にも「一緒に暮らしていく」ことを妻とよく相談して決めることが重要ではないだろうか」(p97-98)

う〜む。
余計なお世話と言いたいところだが…
当たってそうなだけに、こわいなあ。

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2017年09月11日

Posted by ブクログ

下流老人は社会が生み出すものだ。
セーフティーネットとして生活保護を有効活用すべきだとの主張には驚いた。
確かに権利だから堂々と受ければいいんだ。
今後の超高齢化社会に警鐘を鳴らす内容。

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2017年06月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

下流老人と称する最低限の生活も出来ない老人や若年化している貧困の実態を紹介しつつ
そうなった時代背景や社会保障や政策の遅れなどをわかり易く知れた1冊

若年の貧困に関しては、貧困世代で詳しく読んだ後ということもあって自らの人生設計も考えさせられた

困っている人は全て救うべきだ、と言う著者の考えは著者自身も財源に限りがあるのにこれは理想論だと書かれていて読んだ時は確かにそれは理想論でしかないと思ったが

最後の章の著者が考える様々な行政改革案を読んだ後には、可能のような気持ちになった

今、読んでいる本も同じような内容のものだが
こちらは2010年刊行
すでに7年過ぎているのに非正規雇用やブラック企業は改善されているようには見えていない事に
いつになったら日本は安心して暮らせる国になるのか……

まずは老後の幸福度のために
人間関係をもっと大切にしようと思います

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2017年04月27日

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老後に貧困に苦しむなんて、人生設計ができてなかっただけだろう。浪費のつけがまわっただけだ。真面目に働いてこなかったんだから自己責任だ。
それに比べて自分は真面目に働いているし、贅沢はせず所得のいくらかは毎月コツコツ貯金している。だから大丈夫!

なんて自信を持っている人!あなたももれなく下流老人候補です。


めでたく定年退職して、退職金を満足いくだけもらえたとする。65歳で貯蓄は3000万。そんな人でも下流老人になる可能性はある。



なんといっても病気だ。保険の利かない先進医療を受けたら、まずがっつり減る。高額医療費助成制度を利用しなければ、持ち出しばかりで戻ってくる金はない。




痴呆の問題もある。本人には自覚はないので家族がいない独居老人はその兆候に気づかない。悪い奴に金をだまし取られることがあるかもしれない。



熟年離婚もある。退職金をもらったら、ここぞとばかりに妻から離婚を切り出され、安泰だと思っていた老後資金は半分に。妻が専業主婦だった場合、年金も半分にされることもある。



子供が老後の面倒をみてくれることも期待できない。逆に学校でのいじめやブラック企業に就職したことにより精神を病み、ずっと働けない状態になることもある。収入がなくなっても子供の面倒を見続けなくてはならない。


とまあ、このような実例が紹介されてる。


貯蓄が3000万以下で、年金だけで生活をしていかなくてはいけない人は、基本的にピピンコロリで逝かない限り、ほぼ下流老人予備軍だ。


下流老人にならないために重要なのは、生活が困窮してくる前に、助けてと手をあげることだと著者はいう。生活保護を恥だと思う風潮を改め、権利だと思う必要がある。貧困ビジネスや、一部の悪意のある人に、税金が使われてしまう可能性はあるが、本当に必要な人が助けてと声をあげられない環境は良くない。そのために人とのつながりが大事。早い段階に対処していれば、救えることが多いし、なおかつ自立への道も開けるから、トータルで考えれば税金の節約になるという。


また現状の生活保護を受けるためには、資産をすべてつかいきってからでないと基本的に受けられない。つまり貯金ゼロ、資産ゼロの破産状態にならないと役所は相談に乗ってくれない。そこにも問題があると著者は言う。


例えば病気の治療費だけ援助する生活保護、家賃の半額だけ援助する生活保護、などがあれば、どん底になってから生活の全てを保護するより結果的に税金を使わないんじゃないか、と言ったような提案は、本当にそうなるのかはわからないが検討に値する考えだとは思った。


下流老人は個人の力だけでは解決しない問題であって、政治によって改善できる問題だ。


なんか先行き不安になったけど、読んで良かった。

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2017年08月15日

Posted by ブクログ

要はある程度稼いで納税し、ある程度蓄財していたとて、いろんな要因で老後資金不足に陥り困窮することは他人ごとではないということを、事実や事例をもとにこんこんと説明されている。非常に丁寧で納得できた。

生活保護レベルでの生活を余儀なくする「下流老人」は増える一方であると筆者は語る。

一番感じたのは、「下流」が「不幸」には紐づいてはいないということ。
医療を受けれない、まともな食事を食べれない、満足した住居に住めない。
そこに文句を言う生き方自体に違和感は感じた。
日本のインフラや社会保障制度自体、他国と比べて水準が高いものであることは間違いない。

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」とはよく言ったもので、これから下流老人だらけになるのだとすれば、同じ境遇で同じ生き方で死んでいく同志が増えていくということであり、その中でどのようにコミュニケーションを図り、楽しく生きていくかに注力したほうが効率も良いのではないか。

自分にも困窮してのたれ死ぬ可能性はあるという自覚を得たとともに、結局はコミュ力がものを言うとしか言えないなという感想でしかない。孤独は不幸。たとえ野垂れ死ぬとしても、周りにだれか一人でもいてくれたならこれ幸いである。

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2021年09月07日

Posted by ブクログ

最近よく思うのは、
自分の大切な人を守るためにお金が欲しい。
一緒に自由を享受できるくらいのお金は持っておきたい。

自分とパートナーが生きていくためだけじゃなくて、
お互いの両親や子供のためにも、
私が今想像しているよりももっともっと経済力が必要なのではないか。

いつ病気になっても、働けなくなっても、
何も諦めなくていい人間関係と資金って大事。
と改めて思わせてくれる本。

日本で起きている現状に直面したことで、
危機感を感じずにはいられない。

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2021年05月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者による下流老人の定義は「生活保護基準相当で暮らす高齢者およびその恐れがある高齢者」のことである。下流老人は①収入が著しく少ない②十分な貯蓄がない③頼れる人間がいない、という3つの特徴がある。
この下流老人は、元々生活力がない人はもちろん、現役時代は大手企業で勤めており、それなりに収入があった人でもなり得るというのが驚き。たしかに章をすすめていくと、離婚や病気・怪我など、予測できない出来事によって誰でも下流老人になってしまうリスクはあると思った。

最近連絡が取れるようになった姉がこれを読んで結婚出産に踏み切ったというので読んでみたけど、『家族や周囲の人との関係を作り助けてもらえた方が良い』と思ったんだろうな~個人的には子どもの存在によって下流老人に陥った事例もあり結婚の意欲は湧かなかった。笑
ただ、万が一の時には恥じらわず生活保護を受けようという気持ちにはなれた。まずはその必要がないように努力するという前提は大事だけど。

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2021年05月14日

Posted by ブクログ

若いうちに読んでおいてよかった。不安な気持ちにもなるが、これから自分がどう行動して行けば良いか考えるきっかけになりました。
キーワードのひとつは「意識」。いまの生活でなんとなくやっていけるだろうくらいに思っていると、痛い目を見る事になるかもしれない。
好きな事・やりたい事を仕事にするのか、金銭・福利厚生面を重視するのか。。
仕事について悩んだ時に、岸見一郎さんの「アドラーに学ぶよく生きるために働くということ」と併せて読むのがオススメです。

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2020年08月07日

Posted by ブクログ

年金が足りなくて、多くの人が貧困状態に陥るという警告
そのとおりなんだけど、対策が取りにくいんだよね。
人数の大きな集団に対して、手厚い資金供給はむりと思う。
長寿の対価として、相対的貧困層の増加はやむをえないんじゃないだろうか。

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2019年05月21日

Posted by ブクログ

下流老人の問題は、個人の選択やモラルではなく、社会構造の問題。ゆえに下流老人対策は若者の対策(就労支援や賃金上昇、住宅対策)を含まなければならない。老人を若者と対立させる論調が多い中、すべては連関しているという視点は重要だ。

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2018年11月23日

Posted by ブクログ

収入が少ないため、十分な貯蓄がないため、頼れる人間がいないために、
仕事を引退後、孤立してしまい、貧困に陥ってしまう、「下流老人」の話をまとめた本。

「普通」から「下流」に落ちないために自分がいかにリスク分散をしていくかを考えさせられたし、老人だけではなく、若者も当事者になる可能性は十分あるので、
ミニマルな生き方、横との繋がりを重視した生き方などを考えんとだと思った。

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2018年09月16日

Posted by ブクログ

無茶気が重くなる。
社会もそうだし、実際おかんもそうだし、俺自身もそうだし、子供たちもそうだ。

将来に待つのは貧困。

もっともこの本で示されている解決案が現実味があるかといえばそうでもなく、社会と経済が抜本的に変わらないとどうしようもない。

根本にあるのが、高齢化、医療の進歩とか思わなくもないのだが、この歪みがどこかで吸収されることがあるんだろうか。

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2018年01月09日

Posted by ブクログ

知人が何故か勝手に(?)貸してくれた。
非常に立て込んでいるこの頃…かといって読まずに返却もできず。気にはなっていたので、なんとか時間を作り出して、斜め読みプラスアルファ、くらいで読んだ。
問題提起として読むには良い。が、どなたかもレビューされていたが、本書に都合のいいところだけ拾い書きしている感は否めず。いろいろな制度、資源を活用した上でどうなのか、と考えないといけないのでは?
まあ、でも実際のところ、今の社会保障制度が世の中の実態に合っていないことだけは確かです。

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2017年08月15日

Posted by ブクログ

自分の30年後こんな道を歩んでるのでは、と不安になる。
じゃあ何をしたら良いのか?
大きな年金の話とか、生活保護の話とか。そういうものって僕たちで動かせるの?って考えてしまう。

政府のやり方に頼れないから、
自分の力を磨き、自分で生きないとって思う。
でも、そう思えば思うほど、何であいつは頑張ってないのに、生活保護とかもらえるの??って思考になりそう。

マイルドヤンキーの意味はわかってないけど、大きな変化は望まず、自分の周りが良ければ良いって思う人が増えているなら、大きなことが成し遂げられるのかなー。。

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2017年06月25日

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