【感想・ネタバレ】P+D BOOKS おバカさんのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

きっとこれを読んだ読者はみんな、ガストンさんはどうなったんだろうと思うんじゃないかな。

昔、おバカさんは一度読んだ。
いい本だったとずっと心には残っていたけど、ラストがずっと思い出せなくて、もう一度読んでみた。

読んでみて、何でラストを思い出せなかったのか納得いった。

人を信じること、傷ついても信じること、これってどんどんできなくなっていってるんだろうな。

0
2022年05月03日

Posted by ブクログ

この作品を読んで思い出した、いつかどこかで読んだ遠藤周作の言葉↓。

神も仏もないというところから信仰は始まる。
私が神を捨てられないのではなく、神が私を放してくれない。

0
2022年07月21日

Posted by ブクログ

再読だがすっかり忘れてる。昭和34年に朝日新聞連載とあるからリアルタイムでも読んでいるはず。軽快なノリの小説で当時の風俗を楽しめる。いや私などものすごく郷愁を感じてしまった。

『おバカさん』ことガストン・ボナパルトは『わたしが・棄てた・女』の主人公森田ミツの男性版。すなわち悲しいほどお人よしで純粋、バカみたいな不思議な人。

彼がフランスから日本にふらりと来て、しでかす椿事にまきこまれる隆盛と巴絵の兄妹はごく普通だから、その落差をまず楽しめばいい。

あまりにもドタバタ劇を繰り広げてしまうガストン、なんで日本に来たのだろう?それもこの物語のポイント、作者の意図のひとつ。

ガストンと絡まる殺し屋の名が「遠藤」作者と同名。わざと命名したのだろうか。この「遠藤」にしろ、「隆盛と巴絵の兄妹」にしろ読者にちかい。とても「ガストン」のようにおろかにはなれない。

しかし、この普通ということがいかに「悪」かということも露呈してしまう。

そしてやがて哀愁に満ちたラストで、自分はなんて不純なのだろうと思う。なんてことないのだけれど読後ズーンと響いてくるから。

0
2021年09月06日

Posted by ブクログ

ツイッターの投票企画で当選しました。
ありがとうございます。
装丁デザインだけみて選んだのでタイトルが私に対するメッセージのように思えました。洋書のようなペーパーバックです。

ナポレオンの末裔だというがそうはみえないフランスから船でやってきたガストンさんのその人となり・生き方がこの本の魅力だと思いました。まだ外国人が珍しかった時代の人々の反応。生きるってきれいごとばかりじゃないけど、一生懸命や真面目・思いやりまた、損得で物事は動くもんじゃない。そういうのが素直にいいなと思わせてくれる作品でした。出会えてよかったです。

0
2016年08月07日

「小説」ランキング