【感想・ネタバレ】アルジャーノンに花束を〔新版〕のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

愛の話だったと思う。
チャーリーの知能が上昇下降している間中ずっと、チャーリーは他人からの愛を求め続けてた。

知能が上がればもっとみんなから好かれると思っていたチャーリーが真実の残酷さを知るところも切なかったし、アリスとやっと愛し合えたと思えば知能を失っていって自ら彼女と離れるところも切なかった…

知能レベルと幸福は比例しない、ということを強く感じた本だった。

感想を書くのが難しい…!
とにかくずっと胸がキュウッ…となる話だった…。

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2024年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とても考えさせられる内容でした。
まず白痴の男性が手術により突然知能を持ち、そして退化していく様子を「文章で」魅せられた事に大変驚きました。

アルジャーノンに初めて勝てた時の心境
今までいた「ともだち」に馬鹿にされていたことに気付いた時
大好きだった「キニアン先生」への心境の変化
その他色んな人との関わりやチャーリィ本人の考え方等
そしてさいごのさいごにアルジャーノンの事を考え祈る姿に涙が出そうになりました。

名作と聞いていましたが、本当に読んでよかったと思える作品でした。

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2024年04月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本は読み方から感じられるものが変わる気がする。
主人公に感情移入をして読むのか、客観的に読むのか、自分に置き換えて読むのか。
この本自身、驚くような内容だった
チャーリーの短い4ヶ月間は悲しくて切なくて儚いものだった
知能を持ったチャーリーは知ろうとする。
自身を見失い、他人を疑い、嫌悪をもつ
知らなかった時は嫌悪などなかった
手術の善悪やチャーリーの行動の善悪を議論する必要はない。
起こった出来事を追体験することで、出来事自身を深く理解するのが正しい読み方なのではないか。
この小説は音楽のアルバムのように何度も読むことで、形を変えて私を驚かせてくるだろう
1度目の読んだ感想は「驚き」だ。

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2024年04月27日

QM

ネタバレ 購入済み

切なくなった

終始日記風の書き方で、最初幼児の知能レベルで書いた日記はかなり読みづらかったけど、とある日を境に作文能力が急上昇、こんなに変わるもん??!とびっくりしました。
最初は低知能だったが故にいじめられていると気づかなかったものの、周り対する優しさや希望のようなものが読み取れました。
「頭がよくなる手術」を受けたことによって、数日後チャーリィの理解力や会話の能力はメキメキ上達、でもそれと同時に小さい頃の嫌な思い出やトラウマがよみがえるようになり、それによって苦しみます。
物語が進んでいくにつれてより賢くなったチャーリィは、ずっと憧れだった「他の人と政治や宗教や、そういう高度な内容の話がしたい」という夢は叶えられたものの、昔のような優しさがだんだん抜けていく様も読み取れてそこが切なかったです。
うんと長い間会わなかった妹とは和解できたようだけど、お母さんとは結局そのままで、、、それがチャーリィをさらに傷つけているところも、読んでいて「報われないなぁ、、」と思いました。
最後、知能レベルはまた退化、「チャーリィ頑張ったね、お疲れ様」という気持ちでいっぱいです。

#泣ける

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2023年12月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2024.05.18
冒頭の拙い文章から始まり、目まぐるしく成長を遂げていくチャーリィを、この経過報告の文章から読み取っていく。
知識さえつけば、万事うまくいくのでは?とこちらも思っていた手前、パン屋でのことや母親、妹のこと、今まで知らなかった自分への扱いを知り、葛藤、苦悩するシーンはなんとも心がズシンと重たくなった。

チャーリィは知識を得て、人から愛されたいと願っていた。母親にそうされなかったのが根強く残り、それを他に求めたのかもしれない。
けれど賢くなればなるほど、なぜか人が離れていく。
感情の方がが追いつかず、バランスを崩してしまう。
人はIQさえあればいいのではない。
人を思い遣る心、感じる心も伴っていないと人とはうまく付き合えないのだと実感させられた。

漸くそのことに気づけたのに、チャーリィはアルジャーノンのごとく退化していってしまう。

最終的にはほとんど忘れてしまったけど、きっとチャーリィには意味のあった時間だと私は思いたい。

賢くなる前のチャーリィと、退化したあとのチャーリィはきっと別人だと思いたい。

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2024年05月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1度は読むべき本として紹介されており買った。

主人公チャーリーにとっての幸せとはなんだったんだろう。知識を得ることか、人を最後まで愛することか、自分を見つけることだろうか。馬鹿にされ嘲笑されていた日々を幸せだとは私には全く思えなかったが、それでもチャーリーにとって他人から必要とされているとなんの疑いも持たず思えていた日々はある意味幸せだったのかもしれない。絶対に辛い日々であったことは紛れもない事実なのに。
天才になってからのチャーリーは、自分の居場所、自分の生きる意味を考えないということが出来なくなったのかなと思う。やっぱりそんな感情知らない方が楽だったのだろうか。考えないことで楽になることもある。いつも自分と向き合っていることは辛い。自分に向き合えば向き合うほど周りとの差を実感するものだと思う。
そして出来ていたものができなくなっていく様は本当に哀れだった。驚くほど簡単に落ちていくし、自分も他人も受け入れられない。色々な条理を理解した上で少しずつとけてなくなっていくみたいに白痴に戻り、独りになっていく様子は読んでいて本当に辛かった。親友アルジャーノンのこともいずれ何も分からなくなるのだろう。

重度の知的障害者へのリアルがありありと描かれていた。人間の尊厳とは。

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2024年05月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ゴードンが徐々に急激に変わっていくストーリー、本人の心情変化が伝わる描写には本当に驚かされた。本でこそ良さが伝わる良い物語だと思った。

また、自分がいかに狭い領域の知見しかないのか、無知の知を思い知らされたし、著者すごいなと思った。

一方で、号泣すると言われて読んだので、ハードルを上げ過ぎていて号泣はしなかった。
知らないことを知り続ける人生、物語から知る世界は山ほどある。

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2024年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

知識や技術には人間的な愛情による裏打ちがなければ意味がない。
とても端的で、私たちに深い示唆を与えてくれる一文だと思います。
欲を言えば、人間的な愛情はどうやって育つのかを見せてくれれば
尚良かったのかもしれませんが、それが抜けていると何が起きたかを
解像度高く書き出してくれていると感じています。

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中2の娘に勧められて読みました。題名は知っていたけど、こんな内容だったのかと。知的障害者のチャーリーの悲哀・苦悩が描かれていました。切ない。

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2024年05月05日

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