感情タグBEST3
召喚される側は誘拐と同義である。
このへんは確かに言えることで場合によってはかち合うのも頷ける。
ただ、この主人公の思考が基本人斬りジャンキーでそこを受け入れられるかによると思います。火の粉は払う、敵対は殺すは珍しくないけど、斬ったら落ち着くとか物足りないとかちょっと受け入れずらかった。許すはなく、敵対者は全て斬りたいから殺すみたい感覚。欲求のままの異世界生活という意味あいでは正解でもあるし、タイトル通りでもあるかなぁ。
読み進めて悪側からの視点と考えれば納得出来る。良くある王族に復讐する勇者の逆転換と思えば面白くある。だが、人斬りジャンキーなんだよなぁ…
爽快だけど
召喚=誘拐って言うのは同感だし、召喚モノを読むたびに素直に召喚した理由に納得させる主人公を描く作者に疑問に思ってました。
そう言った意味でこの作品は、珍しく初っ端からやらかしてくれるんだけど、これも初っ端から中途半端だと思ってしまった。
例えば、気に入らない返答に有無も言わさず王様を殺しておいて、復讐すると目の前で誓う敵対者に対してその場を収めるとかも、それまでの行動からすれば「?」な態度に思えます。
そのような多くの矛盾は、物語の都合ではなく作者の都合に合わせた展開によるもので、同じ矛盾でももう少し上手に隠されていると行動に違和感を感じないで読めたのではないかと思います。
多くの転生・召喚モノは、少なからず矛盾を抱えてしまうようですが、作者のご都合主義も含めて明らさまに堂々と都合良く展開する作品であれば気にもしないけど、この作品は上手に纏め上げられているので逆にアラが目立ってしまうように感じられました。
細かい粗探しをすればキリがありませんが、作品としては大変面白く爽快でもありましたが、その反面で敵対しているはずの国とも協調するような一貫性のない展開が題名と少々違うかなと思ってしまいます。
最初は良かったけど、後になればなるほど「定番の召喚チートもの」になってしまうのが残念でした。