【感想・ネタバレ】「消せるボールペン」30年の開発物語(小学館新書)のレビュー

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Posted by ブクログ

商品を開発する苦労はもちろんですが、社内で支援してくれる人の存在、諦めずに続けること、伝え続けることで大きなチャンスが巡ってくることを感じました。
実に30 年をかけて商品化された「フリクション」ですが、大きな発明をガンガン推し進めたワケではなく、地道な研究を積み重ねた結果が表れています。当時は「不夜城」と呼ばれるほど徹夜で仕事をしていたそうですが、義務感でやっているのではなく「没頭している」からこそ熱を持った開発ができたのだと感じてます。
周りになんと言われようと、自分はどうしたいのか?なんのためにこれをしてるのか?を突き詰めて進みさえすれば支援者が出て、結果も自ずとついてくると思います。
ただ、没頭させるために割り当てられる時間を強制的になくしていく風潮が目立ってきた昨今ではどうなんですかね...

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2024年04月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フリクションへと結実する30年の開発史。
他社が追従できない積み上げには、短期間の開発だけでは成り立たないことの証左の一つと思う。

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2017年08月14日

Posted by ブクログ

文字通り、今流行してる「消せるボールペン」の開発秘話。

最初は消せるボールペンを目標にしてなかったこと、日本よりもヨーロッパで先に火が付いたこと、現在も様々な種類を開発してること、全てが新鮮だった。

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2017年05月28日

Posted by ブクログ

 ボールペンは消せないのが当たり前でしたが、今は、消せる方が当たり前かも知れません。それくらい浸透したフリクションの開発物語。

 もはや有名な話ですが、紅葉を見て色の変わるインクを思いついたというのは、現代のニュートンのリンゴとして、今後伝説になるかも知れません。そんな話も詳しく紹介されています。

 しかし、それがゴールではありません。30年にも渡る開発の歴史が事細かに書かれています。なぜ30年もかかったのか。なぜ30年も続けることができたのか。偶然と奇跡の不思議さを感じずにはいられません。

 そして私が心に残った言葉は、p.147「新しい発見は、教科書を捨てるところから始まるということを実感しました。常識にとらわれずに、むしろ常識を捨てる勇気を持てば局面は打開できることを知りました」なかなか捨てるのは難しいのが常識ですが、実績があるだけに心に響きました。

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2016年07月23日

Posted by ブクログ

今までは今一気に入らなくて使っていなかったフリクションボールを最近使い始めた。理由はいろいろあるのだが、最近になってようやくノック型の細字が出たのが大きかったと思う。何で今まで太字のキャップ式ばかりだったのかと不思議に思っていたが、もちろんそこには理由があった。

(特に鉛筆を使う習慣の薄い)欧米では筆記具の常識を覆して、世界的な大ヒット商品となり、今もなお他者の追随をまったく許さないフリクションボールの開発秘話を、パイロット社の様々なエピソードも交えて語る。正直、本としての出来は今一なのだが、これは素材が素晴し過ぎて、どう書いても面白い。

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2015年08月08日

Posted by ブクログ

フリクション誕生までの30年研究開発の歴史、
最初は、色が変わるおもちゃ、グラスなどの製品化して、食い扶持を稼いでいた点と、
素材の顔をみればどのような特性か想像つくまで、突き詰めて、研究していたとの記述が印象的でした。

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2019年07月29日

Posted by ブクログ

消せるボールペンとして確固たる地位を獲得したフリクション。その開発秘話と販売するパイロット社の歩みについて書いた一冊。

フリクションの仕組みについては簡単には知っていましたが、本書を読んで仕組みを理解するとともにメタモカラーというインキがボールペンとして活用されるまでの開発には様々な困難があったことや欧州での文具事情からフリクションが発売当初から圧倒的な人気を獲得したこと、そしてその後に日本でブームを起こしたことを知ることができました。

フリクションが発売される以前にも幾度となく消せるボールペンが発売されてきましたが、それまでのものとは一線を画してる理由や発売してからも様々な派生商品を発売して顧客を離さないなど努力を行っていることも本書を読んで知りました。

また、同社の社史も知ることもできフリクションが生まれた背景も感じることができました。
紅葉の変化から発想を得て文具界で空前のブームを起こしたフリクションの誕生から現在までの道のりを本書で学び、セレンディピティのチャンスはどこに転がっているかわからないということを強く感じました。

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2016年09月04日

Posted by ブクログ

パイロット社の消せるボールペン、フリクションシリーズが生まれるまでの30年間を描く話。事業撤退により、新しい研究のテーマを探していた研究員、中筋さんが紅葉に着想を得た色が変化するインクの研究とその後の文房具以外、メイクアップ人形での展開。そして、カラートゥカラーレスにはならないのか?というランジャール氏の問いかけから始まった透明なインクの開発という開発、製造、販売が一気通貫の組織だからこそ生まれたということを実感。メモ。第六感も働かせて自然と対話してみて下さい。その応答はひょっとすると世界初めての発見かもしれません。ワクワクする心が大事なのです。

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2015年07月18日

Posted by ブクログ

パイロットの大ヒット商品、フリクションの開発秘話。秘話というか、開発物語。ちょっと技術よりのところがあったけど、そのへんは読み飛ばしながら、軽く読むことが出来ました。30年間作り続けて、ひとつのゴールを目指すんじゃなくて、それぞれのステージで稼ぐことを考えながらフリクションのヒットまで辿り着いたというストーリーは、いろんな分野に応用できる話だと思いました。

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2015年05月23日

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