「消せるボールペン」30年の開発物語(小学館新書)

「消せるボールペン」30年の開発物語(小学館新書)

792円 (税込)

3pt

3.6

あの奇跡の商品はこうして生まれた!

2006年の発売以来、世界100ヵ国以上で10億本を売り上げたパイロットの“消せるペン”「フリクションシリーズ」。メイン商品の「フリクションボール」は、いまや「ボールペンのデファクトスタンダード」になった観すらありますが、筆記具として商品化できるまでには長い年月がかかりました。秋になると葉っぱの色が変わることに着想を得て、色が変わるインクの開発に成功したのが1972年。玩具など応用商品は次々に生まれましたが、パイロットの本業であるペンなどに使えるようになるには、30年かかったのです。そのイノベーションの軌跡を一冊にまとめました。
一見普通のインクのように見えて、じつは極小のカプセルが封入されている/専用のラバーでこすれば消えたように見えるが、じつはインクが透明になっただけ/まず飛びついたのはフランス人だった……などなど、身近な商品の裏話が満載。あの奇跡の商品がどのように誕生したのか、開発担当者やマーケティング担当者などへの取材を通じて明らかにします。文具ファンにはもちろん、ビジネス読み物として興味深くお読みいただけるでしょう。

※【ご注意】この作品には図表が含まれており、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。

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「消せるボールペン」30年の開発物語(小学館新書) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月28日

    商品を開発する苦労はもちろんですが、社内で支援してくれる人の存在、諦めずに続けること、伝え続けることで大きなチャンスが巡ってくることを感じました。
    実に30 年をかけて商品化された「フリクション」ですが、大きな発明をガンガン推し進めたワケではなく、地道な研究を積み重ねた結果が表れています。当時は「不...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年05月28日

    文字通り、今流行してる「消せるボールペン」の開発秘話。

    最初は消せるボールペンを目標にしてなかったこと、日本よりもヨーロッパで先に火が付いたこと、現在も様々な種類を開発してること、全てが新鮮だった。

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    Posted by ブクログ 2016年07月23日

     ボールペンは消せないのが当たり前でしたが、今は、消せる方が当たり前かも知れません。それくらい浸透したフリクションの開発物語。

     もはや有名な話ですが、紅葉を見て色の変わるインクを思いついたというのは、現代のニュートンのリンゴとして、今後伝説になるかも知れません。そんな話も詳しく紹介されています。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年08月08日

    今までは今一気に入らなくて使っていなかったフリクションボールを最近使い始めた。理由はいろいろあるのだが、最近になってようやくノック型の細字が出たのが大きかったと思う。何で今まで太字のキャップ式ばかりだったのかと不思議に思っていたが、もちろんそこには理由があった。

    (特に鉛筆を使う習慣の薄い)欧米で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年07月29日

    フリクション誕生までの30年研究開発の歴史、
    最初は、色が変わるおもちゃ、グラスなどの製品化して、食い扶持を稼いでいた点と、
    素材の顔をみればどのような特性か想像つくまで、突き詰めて、研究していたとの記述が印象的でした。

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    Posted by ブクログ 2016年09月04日

    消せるボールペンとして確固たる地位を獲得したフリクション。その開発秘話と販売するパイロット社の歩みについて書いた一冊。

    フリクションの仕組みについては簡単には知っていましたが、本書を読んで仕組みを理解するとともにメタモカラーというインキがボールペンとして活用されるまでの開発には様々な困難があったこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年07月18日

    パイロット社の消せるボールペン、フリクションシリーズが生まれるまでの30年間を描く話。事業撤退により、新しい研究のテーマを探していた研究員、中筋さんが紅葉に着想を得た色が変化するインクの研究とその後の文房具以外、メイクアップ人形での展開。そして、カラートゥカラーレスにはならないのか?というランジャー...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年05月23日

    パイロットの大ヒット商品、フリクションの開発秘話。秘話というか、開発物語。ちょっと技術よりのところがあったけど、そのへんは読み飛ばしながら、軽く読むことが出来ました。30年間作り続けて、ひとつのゴールを目指すんじゃなくて、それぞれのステージで稼ぐことを考えながらフリクションのヒットまで辿り着いたとい...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2017年08月14日

    フリクションへと結実する30年の開発史。
    他社が追従できない積み上げには、短期間の開発だけでは成り立たないことの証左の一つと思う。

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